私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

大平山 おおひらやま 698.1m

2009-06-27 20:32:52 | 山歩き
 6月27日(土)  天気:晴れ・濃いモヤで蒸し暑い   地図:有漢市場

 きょうは 山と渓谷社の分県登山ガイド32 「岡山県の山」 の39番 大平山と権現山へ登ってきま
した。 ドライブ登山で 車で 山頂まで。 この前 宮島の弥山へ登りましたが ぽくぽくさんから コメ
ントを頂き 広島県の一等三角点の山の残りが 4座とか・・。
 そこで この暑い時期 車で登れる 岡山県の一等三角点 踏破を 目指すことにしました。 三角点を
探すのに 苦労しましたが なんとか三角点を踏み これで 岡山県の一等三角点の山13座中 7座に
登頂し 完全踏破も見えてきました。 大平山は 岡山県のほぼ中央部 岡山自動車道の有漢(うかん)
ICの直ぐ 東にあり 車で 行くには 大変便利です。 今なら 高速千均も 利用できます。

 8:05 出発。 国道2号線を 12.5km走り 8:31 龍野西ICから 山陽道に入り 一路西へ。
なんとなく 車が多いような気がします。 山陽道は 走りやすいのですが トンネルが 多いのには・・。
ライトを 点灯しない車も あるし・・。 73km走り 9:13 岡山JCTから 岡山自動車道へ。
 岡山道も 初めは 2車線で いいのですが 1車線になると 走りにくくなります。 37.2km北へ
走り
9:38 有漢ICを 降ります。 高速道は 1000円。 県道49号線に出て 右折。 岡山道の下を潜り
少し先で また 右折。 一本道と思っていた分岐に 道標があり 左へ上がります。 有漢ICから 3kmで
道路脇の保月山板碑に 出ました。 9:48 路上に 車を停め 板碑を見学します。

 保月山板碑は 鎌倉時代末期・嘉元三年のもので 重要文化財。 本には 石塔婆 とあります。 高さ
3.15m 幅34センチの石板に 釈迦、阿弥陀、地蔵の三尊が 陽刻してあるそうですが 風化した
のか 光線の具合が悪いのか 像が はっきりしません。 説明板には 名工 井野行恒が造ったとあります。
 少し上の六面塔を 探しながら 進んだのですが 通り過ぎ 引き返す。  上から見ると 分かりやすい。
右上の畑の脇に 保月山六面石幢(どう)がありました。 六面石幢は 六角柱の上に 笠石と五輪塔を重
ねたもので 重要文化財。 この石幢も 井野行恒の作で 供養のために作った一種の石像物で 全国的
にも その類を見ない 非凡の名作で 年代の判明する石幢のなかでは わが国最古のものとか・・・。
 六面には 阿弥陀・不動・釈迦・薬師・地蔵・観音など 12尊が彫刻され 脇侍諸尊10体の梵字が
添えられている・・・。

 農道を進み 10:12 大平山の道標から細い舗装林道に入る。 この林道は 山頂の鉄塔・アンテ
ナを 造るためのものと 思いますが 林道としては 走りやすい。 ただ 見晴らしのない 林の中の曲がりく
ねった道を登ると 方向感覚がなくなり おまけに 地図にない道も現われ 運と勘だけが頼りです。
 道の脇には 花も咲いていて・・・。 道幅は 狭いので 脇見運転で 道を外すとえらいことになります。
 標高400m辺りから 300mほどの登りを セコで ゆっくり登ると 伐採地に出て 明るく見晴らし
が良くなると 走りやすくなります。
 10:26 山頂尾根道に 突き当たった。 案内図によると この辺りは 大平山生活環境保全林とし
て 整備された公園のような所で 育成の森、高爽の森、憩の森、水守の森があり 散策する遊歩道も
あるようです。 道標もあり 右の高爽の森へ行く。 ここは 地図の696m標高点で 電波塔の印
のある頂ですが 駐車場がなく 行き止まり手前のスペースに 10:30 車を停めました。

 山頂は DoCoMoの中継所で フェンスに囲まれています。 展望東屋もありますが 森ではなく 高爽
の森の雰囲気は 全くありません。 南の展望は いいのですが きょうは モヤが濃いので・・・。 遊歩道
は 草茫々で しばらく 整備されていないようです。 引き返して 右下の憩の森へ降りてみました。
 ここには 西谷池があり めだかを採らないでとの表示が・・。 青いアジサイが咲き 雰囲気は 悪くな
いのですが ここも 雑草が茂り・・・。 池の傍に トラノオが たくさん咲いていました。 トラノオを
見るのも久し振り。 ヤマボウシもありました。 育成の森は 桧の植林で 歩くには いい雰囲気の山道です。
小さい池の周りを一周して 車に戻り 大平山へ向かいます。
 
 尾根道に戻り 真直ぐ 北へ進むと 大平山。 左の林道終点の展望台・東屋の前に 10:58 車を
停めました。 保月の石塔から 5.6km 家から 131.9km。 展望台からは 南から北へかけて
遮るもののない180度の大展望ですが・・・。 西寄りに 鉄塔のある権現山が 確認できるだけ。前に
ある展望図(写真?)によると 天気が良ければ 北西方向に 大山や 蒜山が 見えるようですが・・。
 目の前の斜面は ハングライダーの基地らしいが 今は 使われていない? 誰も来ないと思っていた こ
んな所へ 車で 老夫婦が 来ました。 単なるドライブだろうか?  景色を見て あれが 大山ですか? と
聞いてきたが このモヤでは 大山が 見えるわけないでしょう・・。

 三角点を 探さなくては・・・。 右の一段高い鉄塔・フェンスのある辺りを 探しますが 見当たりま
せん。 地図を見ると 山頂の北寄りに 電波塔があり 三角点は その南。 黒い建物の印が ハの字にあ
る頂点辺り・・・。 いくら探しても 見当たりません。 フェンス北の平坦地に 四等三角点のようなも
のが ありますが これは 絶対違うし・・。 フェンスの傍に 一輪のササユリが咲いていました。 この
可憐なササユリにも 惑わされました。 一旦 東屋に 降りて 一息入れます。 老夫婦に ササユリが咲
いていたと 教えましたが 全然 関心がない・・・。

 もう一度 探します。 なんと ササユリの後ろのフェンス際の 雑草の中にありました。 残念ながら
角を少し削られていましたが 一等三角点は さすがに大きい。 雑草を 踏み倒し 手を当てると 対
辺は 中指と親指の第一関節の大きさです。 21センチ?
 あまり広くない山頂で 三角点を探すのに 30分近く費やしてしまいました。 三角点を撮って
東屋に降りると 今度は クラウンで 高年の夫婦が 来ました。 大型車で あの狭い林道をよく登って来
たと思います。 狭い駐車場に 高級車?が 3台も・・・。 老夫婦の車は スカイラインです。 誰にも
会わないだろうと 思っていたのに・・・。 クラウンの夫婦は しばらくして 降りて行きました。
11:27 私も 降ります。

 林の中の林道を 東へ1.6km下ると 急カーブの角に 天福寺があります。 天福寺は 奈良朝前 天台宗
の修験の寺として 役行者の草創と 伝えられ 本堂の裏山には 修験の行場もあるそうです。 本堂は 江戸
時代初期 1651年に再建され 天平時代 行基の開山した薬師如来を 本尊とする・・・。 薬師如来を
見ることは 出来ません。
 階段の上の山門には 鎖がぶら下げてあり 2階部分にある鐘を 下から撞くことが出来ます。 ゴォーー
ン・・・余韻が 心地よく 響き渡ります。 本堂の前には 立派な宝篋印塔もありました。 本堂に お参
りして 大木の横から降りました。 この大木は 大鴨脚樹で 推定樹齢五百年 周囲5.6m 樹高2
6mで 町指定の天然記念物。 鴨脚とは 葉の形が アヒルの足の形に似ていることから 付けられたのも
で イチョウとのこと。

 来る前は 天福寺から来た道を西へ戻って 有漢町から 権現山へ行くつもりでしたが 道脇にある地図
を見ると 東から廻る方が簡単そうです。 登って来た林道を 戻るのも・・・。 11:27 お寺を後
にして 東ヘ降ります。 垰(かせ)信へ降りて 右折して 広域農道に出ると この道は 走りやすい いい道
です。 道の脇には アジサイが たくさん植えてあり 今が 見頃です。 この前の あじさい寺のアジサ
イが いまいちだったので ここで 元を取りましょう。 アジサイを 撮りながら進みます。


 天福寺から 5.2km 広域農道を 南へ走り 豊野小学校で 右折。 狭い広域農道156号を 西へ
登ります。 この道も 山道にしては 走りやすい道です。 何しろ 車は 1台も走っていないの・・・。
 点在する集落を抜け 山を越えると 高梁市の表示があったので 有漢町は 今は 合併して高梁市?
カーナビを 見ながら 有漢池の南へ降りると 右に細い道があります。 ここは 東から降りてくると 分かり
難い分岐です。 西から 登ってくると 正面に 権現山林道の道標が見えるので 分かりやすいが・・。

 しかし この林道への曲がりは 逆V字形になっていて 林道が細く 一回では 曲がりきれず 2、3
回切り替えし やっと曲がることが出来ました。 有漢池の直ぐ南ですが 池は見えません。 この林道は
大平山林道より 狭くて走りにくい・・・。 おまけに この林道は 走る車がほとんどないのか 低木の
小枝が張り出し 車を叩きます。 林道脇には 白い花が 咲いていましたが ドクダミのようです。
 なぜ ドクダミが こんな山道に・・・。 白い花が見えたので 車を停めて見ると なんと ヤマジ
ノホトトギスでした。 こんな山道で たった一輪のホトトギスを 見付けるとは まさに 奇跡・・・。

 山頂の南 実線の道が V字に曲がる所だと思うのですが 左に 破線の道があるが これが また舗装
された立派な道で・・・。 ここは 勘で ヘアピンを 曲がりました。 正解。 細い林道を 3.6km登
り 12:58 権現山の山頂に 着きましたが 林道終点は 行き止まりで 車を停めるスペースがあり
ません。
 地図では 電波塔のマークは 一つですが 実際には 鉄塔・アンテナが 林立状態です。 西に 丸い
鉄製の展望台があるので 上がってみましょう。 ラセン階段を上がると 双眼鏡もあります。 100
円? ここも 大平山と同じ景色で 北西に 大山や 蒜山が 見えるはずですが・・・。

 南の一段下には 東屋がありますが 荒れていて 草茫々で 夏草や 兵どもが 夢の跡 松尾芭蕉 奥の
細道? ここでも 三角点探しには 苦労しました。 北寄りに 電波等があり その南・・・。 いくら
探しても見付かりません。 鉄塔・フェンスのある山頂では 三角点を探すのに 苦労することが 多い。
 最悪の場合 三角点が フェンスの中にあったりして・・・。 おまけに ここは 夏草が茂り放題で・・・。
東の一段下に 平坦地があり ここが 駐車場のようです。 車を 平坦地の木陰に 降ろし 車で 昼食に。
 きょうも コンビニ弁当。 弁当を食べながら 地図を再確認して 三角点探しに 再挑戦。 大平山で
一等三角点を踏んだので もう どうでもいいのですが・・・。 草の茂る鉄塔フェンスの周りを 歩き
廻っていると 草に 埋もれた岩の祠を 見つけました。 諦めて帰ろうとして 草を踏みつけると 足に
当たったのが 三角点でした。 一番高い所で 草に埋もれていました。

 三角点を探しながら 平坦地から南の東屋の方へ歩いていると 足もとに ウツボグサが たくさん
咲いていました。 ここに トラノオも 多くありました。 三角点探しのお陰で 花をいろいろ見るこ
とができました。  写真が多くなったので これ以上 載せることはできません。

 14:12 車を出し 帰路につきます。 林道は 舗装されているので 下りは楽です。 14:22
広域農道に合流し 西へ降ります。 右下に 池が見え 寄りたかったのですが 降りる道がない。 岡山
道の下を潜り 県道に出て 右折。 北へ向かいます。 少し北へ走り 八幡辺りまで来ると 東が開け
権現山が スッキリ見えます。 大平山は 手前に尾根があり スッキリしませんが 平坦な稜線の一
番左の鉄塔が 大平山のようです。
 14:44 有漢ICから 岡山道に入り 来た道を そのまま戻りました。 15:13 岡山JCT
で 山陽道に合流 15:56 龍野西ICを降り 16:18 家に 戻りました。
 本日の走行距離は 往路 大平山山頂まで 131.9km 権現山山頂まで15.4km 復路1
33.1kmで トータル280.4kmでした。

 これで 岡山県の一等三角点の山は 滝山、妙見山、烏泊山、泉山、星山、大平山、八丈岩山の7座
に登頂。 残るは 二上山、天神山、金山、竜王山、種松山、真鍋島の6座です。 鳥取県との県境に
ある仏ヶ仙と 花見山も 岡山県側から登れるようなので これも含め あと8座に登ることができる目途
がつきました。 後は 登ろう 踏破しよう というモチベーション、意識の高揚を待つだけ・・・。
真鍋島へ連絡船は あるのかなァ・・・・・。
 。。。。。。   。。。。。。。   。。。。。。。   。。。。。。。   。。。。。。

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