中年の散歩道

後期高齢者世代、、、そんな親父の街角ウオッチングetc..

繰り返す愚かな行いと、識者の弁

2008-10-19 12:28:31 | Weblog
原油は値下がりの傾向が続いている。他動的な要素もあろうが、現時点では当然の成り行きである。しかし景気が上向く予測が出れば、その数年先とは言わずに、再び上昇に転じるのだろうが、、、

金融で言えば、トリプルAなる格付けも何とやらで、世界的な経済恐慌を招いている。破産寸前となったアイスランド国のことが、先日の朝刊に載っていた。

マスコミに数多登場している、人としての根っ子の無い識者による「結果の分析と展望」は、単なる顎稼ぎである。

今回の世界不況では、食料を巡って暴動の発生している国が多くなったようにも報じられている。
日本でも食料の確保は、最大の国防の目的であるのだが、他国の暴動を他山の石としての議論や方策は聞いた事が無い。
「テレビが欲しい」「旅行に行きたい」として起きた暴動は、聞いた事が無い。
暴動は、「明日の命」の繋がりが切れそうになった時に起きる。


アメリカの穀物を買うだけでは無しに、種子は言うに及ばず、飼料や肥料までも輸入して生産し、その産物を国産とするは、詭弁でもある。しかし、農家も関係団体も、ましてや国にも本気の議論は見当たらない。
篤農家の努力も、農協を通さない計画には、助成金の類は殆ど縁が無いようだ。

ここで、遅まきながら気が付いた。農協の上部団体は、天下りを受け入れるが、篤農家は個人事業者であり、そんな余裕がある筈も無い。
介護労働の報酬が低いのは、零細事業所は天下りの受け先で無いからだ。民間の健保組合やその上部団体には、理事級以上で数多居る。
などと勘ぐると見えてくるのは、税の配分や新法は、汗する現場では無しに、金勘定だけしていれば事の済む、天下り先の確保と相関が強いということだ。

そして、食の自給を細くしたのは、国と御用学者であり、指導団体だ。
しかし、政治家や官僚を揶揄し、或いは阿るだけではなく、私たち自身の考え方や生活を見直さなければ、若者の将来の展望は開けない。

そのためには、敗戦後60余年に亘って、アメリカに飼いならされてしまった現実を軌道修正しなければならない。アメリカの、北朝鮮への核に対する姿勢を見れば一目瞭然である。日本は、アメリカの単なる防波堤であり、食料他で統治されている属国でもあるのだ。

地球規模で、金が正義のアメリカ(続くロシアからも)からの脱却を図らなければ、再々度過ちの歴史を繰り返す。
歴史は繰り返すので無く、繰り返さない努力をどれだけ実行したかであろう。
今や、100年の計での国家の存続も問われている。先ずは、食の自立と考える。










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