中年の散歩道

後期高齢者世代、、、そんな親父の街角ウオッチングetc..

太平洋戦争

2009-08-11 11:24:25 | Weblog
久し振りに、見応えのあるテレビを見た。タイトルは「海軍400時間の証言、発見・将校たちの告白、開戦・知られざる真実・・・エリートたちはなぜ失敗したか」である。
昭和50年代に音声収録したものであり、証言は当時の階級で中佐以上の身分である軍令部将校と海軍の将軍たちであった。

この場に及んでも、自己否定になるとして明確な証言をすることに躊躇している元将校や、将来のためには冷静に評価することが必要とする将軍も居て、中々の内容であった。

結論は、「軍というよりも、軍人である自分自身を守るために開戦した」のであり、他のことは己の所業を正当化するためのお題目に過ぎなかった。即ち、「お国のために」と言い訳したせこい保身術だったのだ。これでは、命を捧げた兵士や戦災にあった市民のみならず、一億の総国民はたまったものでは無い。命が幾らあっても足りないというものだ。
そうこうして番組を見ていると、どうしても自己保身術に長けた現在の官僚と、オーバーラップしてしまうのであった。
私は、「軍隊は、他国を侵略することが出来ても、自国を守れない」とする自論を持っているのだが、更に我が意を強くした。
書物や戦史は、どう読んでも、国を守っているのは、名もない普通の市民(国民)であるとの、結論に達していたからなのだ。(ここまで、8/10)

そして昨日は特攻隊がテーマであり、やはり有為の青年たちが志願と言う名目の下で「散らされた」のであった。
この他に、「道具を与えると、使いたくなる」「やましき沈黙」など、現在にも繋がる重要な証言もあった。

間もなく終戦記念日を迎える先の戦争については、海軍だけではなく、陸軍も含めて改めて総括する必然性を否応無しに感じさせられた。さもなくば、無為に散らされた兵士が救われないというものであろう。

因みに今日のテーマは、東京裁判での極秘工作「上層部を戦犯にするな」となっている。


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