Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

純粋さと厳しさ

2006-08-22 07:49:13 | キューバ&チェ・ゲバラ
ドブレ曰く...

「チェの人格はその神話と矛盾がなかった。否、それどころか、もっと複雑であった。腐敗しない正義の人、理想主義的英雄、ロマンチックな冒険家?そのとおりである。しかし、バラの水をロマンチックにした者は、行動の理想主義者をカリタスの修道士にしてしまった者は、誰か。革命家というものは、かつて彼自身が語っていたように、何よりも愛という感情で動く。しかし、個人的な優しさは欠点だとして隠す。キューバの指導部内部では、彼は、『革命の正義』という野蛮な矛盾(疑いのある人間の死刑執行あるいは逮捕を行うべきか否か)においては寛大の側には入らなかった。彼はダントンよりもロベスピエールに近い。もっともファブル・ド・エグランティーヌの側では決してなかった。彼はフィデルとは違う。しかし、伝説に影響され、彼の役割が違ったふうに広まった。神話には勝てないのだ」


翻訳からこれを読み解くのは少々難しい。
原文が欲しいところだ。

『エルネスト・チェ・ゲバラ伝』パコ・イグナシオ・タイホⅡ著
(『Les Masques 仮面』 by Debray)