猫人雑記

「あたしのにゃにゃにゃにゃんな毎日」
マレーシアからの帰国子女3匹+1匹+人間たちの徒然

捨てられっ仔

2006-02-08 | 猫との暮らしの中で...
今までの人生の中、幾度となくダンボールに入れられて捨てられている仔猫に遭遇した。

目も開かぬ10匹の仔猫入りダンボール。

鳴き声も、ネズミのようで、最初何が起こったのかさえわからなかったほど。

我が家の別宅、川原でのキャンプ生活中の早朝の出来事だった。
カラスたちの騒ぐ音で気が付いた。
あっという間に仔猫をくわえて飛び立っていったカラス。

大声あげて駆け寄る旦那におどろいて、くわえていた白猫を離したけれど、目をつつかれていた。

10匹入りのダンボールには、仔猫のほかに、タオルと容器に入れられたミルク(おそらく牛乳?)、 目も開かぬ仔猫が自力で飲めるはずもないのに。

5月、その川原には日帰りでバーベキューをしに大勢の人たちが集まる。
それを知っていて(狙って?)捨てていったのだと思う。

捨てる人の多くは、
「いい人にもらわれるんだよ」 などと思ってるんだろね。

もしかしたらカラスに半殺しにされるかもしれない...なんて思ったりしないんだろね。
想像もつかぬほどの過酷な現実がその仔たちを待っているなんてこと、これぽっちも思わないんだろね。
人間に虐待される仔だっている。
交通事故で死んでしまう猫も後を絶たないし、今、外猫たちの間では、「猫エイズ」 や 「猫白血病」 が流行っているから、猫の本能による縄張り争いなどで、けんかをしたら間違いなく感染するはず。
この他にだって、いくつもの感染症がある。
保健所に持ち込まれたら、苦しいガス殺が待つのみ。
生が保証される仔なんて、ほんの一握りだとあたしは思うよ。

予想以上に過酷な現実なんだよね。

寒い冬のあとには、必ず 春 がやってくる。
春、多くの動物たちが出産の季節を迎える。

うれしいけれど、悲しい春がもうすぐやってくる。