ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

ノボス・ナニワーノスに注目

2007-01-11 17:52:24 | 雑貨

ところでノボス・ナニワーノスというカルトなバンドが大阪に存在することを皆さんはご存知だったでしょうか。ブラジル北東部のカーニバルミュージック「フレヴォ」のみを演奏するという「ニッチ」を体で表現したような集団であります。

バンド名をクリックしていただければ彼等のサイトを覗くことができますが、この美しき文体、この形容しがたいファッションセンス、果たして才気なのか狂気なのか、あるいは「ひょっとして・・・バカ?」なのかよく整理がつかないけれども、とにかくそういったもののカタマリが充満していてあまりにヤバすぎるグループと言えそうです。

かのノーヴォス・バイアーノスに憧れたのか憧れなかったのか、業深きナニワの地に咲き生まれた「日本初の陸(おか)トリオ・エレトリコバンド」が、いま皆さんの知らないところでその名を轟かせてきています。

まずはこの映像をご覧下さい。これはYouTubeにアップされた(そういえばブラジルではYouTubeが当局介入によって一切閲覧できなくなったそうですね)ノボスのライヴシーンです。05年10月に名古屋で開催された「ブラジル北東部音楽祭2005」の狂熱の記録です。ここで演奏されている曲はE.C.Bahiaの聖歌(Hino)である「Campião dos campiões」に日本語歌詞(彼等はフレヴォを日本語で歌うことを信条としているバンドなのです)をつけた「カンピオン」という曲ですが、この動画を本場サルヴァドールはホンマもんのE.C.Bahiaサポーターが目にしたもんだからさあ大変。後はコメントの嵐です。彼等もよもや地球の裏側、北半球の島国にこんなことをやらかしている集団がいるなどとは想像だにしていなかったことでしょう。ちなみにコメントの途中にある、

「こんにちはNaniwano、今日私は競技場にい、バイアは勝った。中休みの人々はCampe6ao のdos Campe6oes を歌って、私は日本語の音楽のあなたの版に ついての彼らに言った。私は私の友人および バイア別のファンにあなたの音楽を示す。サ ルバドルに来るとき、競技場のFonte の新星に余りに演劇を団結するには見るバイ アを行きなさい。」

というとてつもない日本語の書き込みが残されていますが、ノボスのリーダーであるケンイチ・ナニワーノ氏によると「動画を見たバイアーノが、おそらくインターネットの翻訳サイトを使って自身のポル語文をそのまま日本語に自動翻訳させたものを転載したと思われる」とのことです。バイアーノがそこまでやるか、とワタシなどは大変驚きましたが、とにかくノボスのこの映像は少なくともバイーアにあるフットボール強豪チームサポーター達の心を見事に衝き動かし、ついにはバイーアのスポーツ系Web新聞に記事として掲載されてしまいました。

ものすごいことになっております。

彼等が出演すると、観客はたちまち手と肩を繋ぎ合い人間電車となって会場を回りまわるか、椅子席を自主撤去してのセルフオールスタンディング状態となります。歓喜の極点到達か、あるいはただの暴徒化現象か、いずれにせよ彼等は現代の地に転生した「ハーメルンの笛吹き大阪バージョン」と呼べないこともないでしょう。

さて、そんな破竹の勢いで快進撃を続けるノボス・ナニワーノスですが、彼等のオリジナルTシャツがサンバタウンにも入荷してまいりました。これまでにもノボスグッズを何点か製作されているそうですが、今回のテーマは「ノボスのオリジナルキャラ『みおちゃん』が、手の甲の骨折を克服し、スネアシバくスティックに、マーチの神も宿るの図」だとか。ナニワーノス描画部隊「ケンタ・ナニワーノ」氏のイラストも可愛い、実にナイスな仕上がりになりました。ドラマ性に満ちたデザイン。まさにフレヴォ100周年である2007年の門出を祝うかのように製作された逸品です。サンバタウン通販にも早速アップしましたのでよろしくどうぞ!

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