先週、ZEVEXで製作した4WD電気自動車1号機(1999年製作開始・ナンバー取得済)、EV-Jimny「SJ2001」号のHPhttp://www.ironbarcup.com/ev/が急にヒットするようになって、「なんでや!?」と思って検索をかけてみたら、東京オートサロンで某有名駆動系部品会社がJB23ベースのコンバートEVを造って展示したらしい。(何の賞も取れなかったみたいだけど)
4WD電気自動車(EV)のオフロード走行シーン 4x4 coversion ev
私が電気自動車の記事を「OFF ROAD EXPRESS」誌に初めて書いたのが1998年で、EVジムニー1号機の製作はその翌年99年からだったから既に10年以上昔の話だ。
ジムニーをベースにしたコンバートはやり易いので、別に珍しくはないのだが、
(ZEVEX隊員松浦氏製作のSJ10ベースEV-Jimny)
(凍った間宮海峡横断アタックに使用したSJ30ベースの「ARK-1」号。2005年東京オートサロンでコンセプトカー部門優秀賞を獲得した)
(直流直巻モーターでは事実上不可能だった回生ブレーキを装備して、オフロードの走破性を格段に向上させたJB33ベースの「ARK-2」号人力充電もできる世界一エコな車でもある。)
自動車部品を売ることをなりわいとしている企業がジムニーベースで電気自動車を造って来たことは正直嬉しい。長年ZEVEXが訴えて来たことが、漸く理解され始めたのか?と感じるからだ。ただ、今回の部品メーカーは四駆業界の部品メーカーというわけではなく、基本はパッセンジャーカー向けの部品メーカーだ。故にウインチも装備していないし、モーターも直流直巻だから回生ブレーキも使えない。ウインチ無しで走破できるオフロードの水準などたかが知れている。我々の世界ではそれをオフロードとは言わない「砂利道」と言う。
気になるのは、パッセンジャー系メーカーがジムニーベースで電気自動車を造って来たのに、四駆業界は一体何をしているんだ!?ということだ。
我々ZEVEZXの活動に対して継続的且つ積極的に支援して下さるのも、四駆業界では唯一「オフロードサービス・タニグチ」http://www.ors-taniguchi.co.jp/さんだけだ。
一見野山を踏み荒らしているように見えるクロカン四駆だが、トンネルを掘リ橋を架け、路面をアスファルトで塗り固めながら走っている二輪駆動とどちらがトータルの環境負荷が大きいか?は、冷静に分析評価する必要が有るし「ありのままの地球の表面」を走れる四駆のクロカン性能は、自動車の環境性能を上げる為に有効活用できる余地が有るはずだ!!・・・とZEVEXでは考え、10年以上前から訴えているし、もちろん行動もしている。
オフロードサービス・タニグチさん以外の四駆関係者にも、是非ZEVEXの活動へ御協力頂ければとお願いさせて頂きたい。(予算が無くて新型の風力発電機が買えないんだよぉ~。)