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ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

市販電気自動車世界一周~The Electric Odyssey~

2012年09月26日 12時32分31秒 | ZEVEXの活動

今年(2012年)の5月、フランスから二人の青年が電気自動車に乗って我が家にやって来た。
彼らは市販電気自動車で世界一周を目指している一行で、三菱i-MiEVのシトロエン版C-Zeroを駆ってフランスのストラスブール市を出発し、大西洋を渡りアメリカを横断した後日本へやって来たのだった。
その彼らが日本時間の一昨日(2012年9月24日)に無事ゴールし、ストラスブール市役所で式典が行われ、そのインターネット中継セッションに日本代表として私が参加させて頂いた。

           
(右がアントニー、中央がザビエル。京都市内の私の駐車場にて)

C-Zeroが日本シトロエンからは販売されていないこともあって、彼らが来日した当時、この電気自動車を使った稀有な試みを日本国内で知る人は少なかったし、Web Site を通じて募集していたPluggerと彼らが呼んでいた充電協力者の集まりも、あまり芳しいものではなかった。
そこでZEVEXは、EVを使った冒険の同志として彼らへ協力することを決め、彼らのC-Zeroは京都の我が家で充電し、翌日は京都市内を一緒に案内して廻ることになったのだった。
7年前に電気自動車でロシアに遠征している我々には、言葉が充分に通じない異国の地でコンセントを借りることの大変さがよく理解できたので、「我々が協力しないでどうする!」という気分になったからだった。

       (トレッドが拡大されたり、灯火関係が若干違ったりしたが、
乗り心地も三菱i-MiEVだった。)    

ゴール式典にはストラスブール市の市長さんも出席し、EUの中でストラスブール市が「環境先進都市」として特殊なポジションにあることを実感させられた。そのインターネットセッションには世界から6カ国(ベルギー・アメリカ・日本・マレーシア・中国・ロシア)の代表が招待されて、おのおの祝辞を述べ彼らのゴールを祝った。
このインターネットセッションには、旅のスポンサーでもある「Google+」の「Hungout」という機能が利用され、ZEVEXも南極点からHungout meeting をやるから、Googleのスポンサードが欲しいなあ~、と思ってしまったりした。

■The Electric Odyssey
 
http://www.electric-odyssey.com/                         

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パリダカの増岡浩選手パイクスに挑戦

2012年03月14日 20時30分19秒 | NEWS

三菱自動車のプレスリリースで、
2012年「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」
に『i-MiEV』のプロトタイプで参戦

というニュースを見た。
http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2012/news/detail4545.html

2010年にZEVEXが三菱自動車さんからi-MiVEをお借りして、JAF公認競技初の「EVクラス」を成立させた時休日にかかわらずわざわざ増岡選手が来場し、観客からのリクエストでデモランを見せて下さったことが思い出される。

その時の増岡選手のデモラン動画がコレ↓
パリダカの増岡浩選手、i-MiVEでジムカーナに参加electric vehicle in a slalom event
(へにゃへにゃのエコタイヤにノンスリも無い為、イン側のタイヤにトルクが逃げてしまう「どノーマル」アイミーブでとても走り難そうだった増岡選手。)

「EVのモータースポーツには可能性を感じている」と語っていた増岡選手の活躍を期待したい。

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寒冷地仕様の電気自動車(EV)

2012年01月18日 14時14分31秒 | NEWS

昨日北海道の知人から「北海道でジムニーの電気自動車がニュースになっていた」と、新聞の切り抜きが送られて来た。なるほど昨日のアクセス解析で「EVジムニー」の検索でこのブログにいらっしゃった方が普段より多い。
検索サイトでニュースを検索してみると、「寒冷地仕様のEV」ということでニュースになっている。

<毎日jp様のサイトから引用>
電気自動車:寒冷地仕様できた 道内で試験走行
北海道立総合研究機構(道総研)と道内企業4社が、寒冷地仕様の電気自動車(EV)を開発し、7日、北海道工業大(札幌市手稲区)で初の走行試験を実施した。電池消耗が激しいなど寒冷地特有の課題があったが、車載の小型発電機で電力を補給できるようにした。
 道総研によると、EVは走行にリチウムイオン電池を使い、排ガスがなく環境に優しい半面、寒さで電池の性能が低下する。暖房を使えば持続時間はさらに縮まるという。
 道総研などは昨年6月に研究会を発足させ、主に電気工事会社「エル電」(同市東区)が国産四輪駆動車をベースに車両の設計・製作を担当。電池の消耗に応じ、
LPG(液化石油ガス)を燃料に使う小型発電機を車両下部に搭載した。
 また、省電力のため、ドアやボンネットをFRP(繊維強化プラスチック)製にして車体を軽量化したほか、ライトにLED(発光ダイオード)を採用。断熱シートを車内に張り付けるなどして暖房効率も向上させた。
 試作車は2月17~19日に同市豊平区の札幌ドームで開催される札幌モーターショーに出展する予定。エル電の長内豊治社長(61)は「断熱と省電力の対策に最も苦心した。寒冷地以外のEVでも通用する技術と思う」と話している。【岸川弘明】
毎日新聞 2012年1月7日 19時20分(最終更新 1月7日 19時29分)

記事を読んで率直に感じた。
「これ、EVやなくてシリーズハイブリッドやん!」
このマシンがもし充電器を車載していたら、プラグインハイブリッドってことになる。

ここ2~3年EVが一般的になり、また一部の実情を知らない学者が「EVのコンバートは簡単」と無責任に煽った為、ビジネス化を考えてEVコンバートの業界に新規参入して来る集団が急増している。
EV業界が活況になるのは嬉しいことだが、EVもハイブリッドもプラグインハイブリッド(PHEV)も
ごった煮で話をするのは如何なもんだろう?
報道する側ももう少し勉強するか?勉強する時間が無いなら詳しい人に確認するとかしないと、造っている側も経験が乏しいのだから、配布された資料の丸写しじゃあ駄目だろう、と言いたくなる。

LPG発電機を搭載している以上、それは通常EVとは呼ばないし、排気ガスも立派に出る。
我々がジムニーPHEVで2007年~2009年に日本列島縦断をした時に取材に来て下さったメディアさんは、概ねEVとシリーズハイブリッドの違いは説明すれば分かってもらったけどなあ~

<ジムニーPHEV日本列島縦断:宗谷岬スタート>

いずれにしても我々がロシアでテストした「寒冷地仕様EVジムニー」とは随分違うなあ~、いうのが感想だ。

(間宮海峡で風車とソーラーパネルから充電中のEVジムニー2号機「ARK-2」号)

屋根もドアも無いけど、根性が有れば乗れるのが4WD電気自動車冒険チームが造る「寒冷地仕様EV」ってことか?

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間宮海峡に橋を架ける?

2011年12月18日 13時29分56秒 | NEWS

報道によると、ロシアのプーチンさんが間宮海峡に橋を架けてユーラシア・ロシアとサハリンを結び、更には宗谷海峡にトンネルを掘って日本まで繋げ「シベリア鉄道を日本の荷物で満載にする!」と、ブチ挙げたらしい。

■時事通信
ロシアのプーチン首相は15日、大統領選を控えて国民と行ったテレビ会見で、極東のタタール海峡(間宮海峡)に架橋して本土からサハリンへ鉄道を通す計画に関し「(サハリンから)日本までトンネルを建設することも可能で、われわれは検討中だ」と語った。
 サハリンへの架橋は経済面で「重要な計画」と指摘。その上で、計画は「シベリア鉄道を日本の貨物で満載することにつながる」と期待感を示し、日ロ間をトンネルでつなげる構想に言及した。ただ、外交筋は「日ロ政府間で検討している事実はない」としている。(2011/12/16-00:45)

(厳冬期に凍りついた間宮海峡。サハリン側ポギビ村からユーラシア大陸側ラザレフを目指して、海峡を進む4WD電気自動車ARK-1号)

実は間宮海峡を繋ぐ話は昔から有ったらしく、2004年の間宮海峡調査の時、スターリンは海峡にトンネルを掘ろうとしたらしいと現地の住民に聞かされた。ZEVEXでは悪路走破用にチューニングを施した4WD(これは電気自動車ではない)で、間宮海峡のユーラシア大陸側の街ラザレフまで調査に行ったことがあるのだが、ラザレフ側から海峡を見ると、スターリン時代に掘り始めたトンネルの換気口跡が、海峡の中程に島のようになって残っているのを見ることができた。


(間宮海峡ユーラシア大陸側の街ラザレフからサハリン島側を眺める。海の中にスターリントンネルの換気口跡が島のように見える)

支持率が低下しているらしいプーチンさんの、大統領選挙を睨んでのリップサービスなのだろうとは思うが、仮に間宮海峡に橋を架けても、サハリン島東部に有るサハリン鉄道終着点のノグリキまでも、大陸側のバム鉄道からラザレフまでも結構なオフロードだった。
更には、バム鉄道は1520ミリの広軌、サハリン側は日本の植民地時代の設計がベースなので、所謂サブログゲージ1067ミリの狭軌。
ちょっと考えても鉄道を繋げるって線は無い話だなあ~と、間宮海峡のアッチとコッチに行った人間としては感じる次第。


(第2シベリア鉄道とも言われるバム鉄道のディーゼル機関車。広軌だけにデカイ!)


(サラリーマン隊員を中心とした
間宮海峡横断アタック隊後発隊はサハリン急行を使ってサハリン島内を北上した。北緯50度を越えて、ティモフスク駅で列車を降りる勝股康平隊員と斉藤浩城後発隊隊長)

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TEEWAVE AR1(東レ製EV)見て来ました。

2011年11月23日 19時18分32秒 | ZEVEXの活動

チャンスに恵まれて、東京モーターショーの展示より少しだけお先に、東レ株式会社が造ったEVのコンセプトマシン「“TEEWAVE” AR1」を見学させて頂きました。
“TEEWAVE”AR1とは、「Toray Eco Efficient Wave Advanced Roadster 1」を意味するらしいです。「1」とナンバリングするってことは、今後2や3も有るのかも知れません。
T
(画像は上下共msnのサイトより)

実作業を手掛けたのは、F1もやってる(た?)「ゴードンマーレー・デザイン」だけあって、ホイールの間から覗くと、Wウィッシュボーンの赤いアームが見えました。
その赤いアームはカーボンではないそうで、全体の構造を言えば、中央の、主にコクピットの部分がカーボン製の主幹で、その前後にサブフレームが伸びて、サスペンション等はそれにくっ付いている構造になっているというお話でした。
当然カーボンで造られた、超軽量そうなシートの後ろ部分のパネルは跳ね上がって、思ったよりも広い物入れが存在しますが、フロント部分のパネルは開かないらしいです。
(但し、12V系バッテリーへのアクセスはフロントパネル部分からとのお話)
完全にカバーされたように見えるフロント部分ですが、隙間を覗くとインバーター冷却用と思しきアルミの放熱コアとファンが見えました。

リア中央部分の丸いポッチが充電口。形状からもチャデモ用ではなく100/200V用であることがわかりました。)

コメント (18)
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