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ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

電動Jimny1号 整備中

2014年04月22日 14時16分34秒 | ZEVEXの活動

姿かたちがオフロード用っぽい電気自動車としては、90年代初頭のダイハツ「ラガーEV」や、NHKで特番になっていた時代(確か98年?)の「四国EVラリー」を走っていた徳島工業高校のSJ30EVが思い出されるが、走行抵抗を減らす為それらは共に前の2輪が駆動することはない二輪駆動だったし、徳島工業高校の車両はその後解体されてしまったと聞かされた(モッタイナイ!)。
その他のEVジムニーについては、ZEVEXの松浦隊員が個人で製作したSJ10ベースの電気自動車は20世紀中の製作開始で、ちゃんと四駆で走ることが可能だし、21世紀になって車検も取得しているのだが、サクラダファミリアの如く「まだ完成していない」(本人談)らしいので、ZEVEXがチームとして1999年から製作を開始したSJ30ベースの電気自動車「SJ2001」号が、現存する最古のEVジムニーということになる。SJ2001号は2000年には車検も取ったので、コンバートの完成時を公文書で確認できる車検取得時と定義すれば、SJ2001号が現存最古のEVジムニーで間違い無いようだ。

(RVショーに展示した時の大径タイヤ&オーバーフェンダー仕様)
その「SJ2001」号は、2006年にPHEV化し、その後日本列島を縦断して以来、活動予算不足により車検が取れずZEVEX川崎ピットのガレージで保管されていたが、ロシアを舞台にした新たなチャレンジのデータ収集を目的に、復活を目指して整備作業を行うことになった。
現在ZEVEXのメイン作業場となっている藤沢ピットではEVジムニー3号機「ARK-2]号関連の作業が行われているので、「SJ2001」号の作業は丹波篠山のピットで行うことになった。

(チルホールを使ってトラックに積む斉藤浩城SJ2001号名義人・隊員)
川崎からの搬入日前日に雪が降り、ガレージ前の通路にも雪が積もって搬入作業には思いがけず重労働を強いられた。

(ジムニーにはそもそも寸法的にギリギリな篠山ピット入口)

(建屋の柱と結び、チルホールX-5を駆使して車体の向きを変える柿木俊介隊員。ピット奥にロシア間宮海峡横断時にEVジムニー2号機で曳いた橇のBOX部分が見える)
篠山ピットの入口はジムニーを収めるには元々ギリギリの寸法なのだが、入り口前通路に2~30cmの積雪が有って、この日は更に条件が悪くなっていた。そこでトラックへの積載時に使用したチルホールを持ち出し、SJ2001リアのドロータイトを引っ張って車体の角度を調整し何とか車両をピット内に収めることに成功した。ま、この種の作業はZEVEXの母体であるリアルクロカン四駆競技会「IRON BAR CUP」で散々やった。この程度はアイアン・バールのセクションに比べればチョロいもんだ、俗に言う「昔取った杵柄」というヤツである。

篠山ピットに運び込まれたSJ2001は、主に関西在住のZEVEXメンバーの手で整備される。バッテリーも交換するので、バッテリーケースも作り直しになる。モーターが直流直巻なので回生ブレーキこそ使えないが、8000ポンド引きのウインチも搭載して極悪路走破用クロカン四駆として高い性能を持つSJ2001号を久々にフィールドに持ち出す日が楽しみだ。

(手始めはブレーキ回りの整備。カップはシールだけ新品にした)

(バッテリーケースも降ろした)

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映画「RUSH」とコジマエンジニアリングのF1

2014年03月24日 11時08分19秒 | その他

「RUSH」という映画を観ました。モチーフは「フォーミュラー1」1976年シーズンのジェームス・ハントとニキ・ラウダのチャンピオン争いで、レース好きにはお馴染みの話と言えます。
大やけどから不死鳥の如く蘇って、最終戦の「日本グランプリ」で二連覇に挑むラウダの話は、当時の自動車メディアでも多く取り上げられていた記憶が有ります。当時の日本は少年ジャンプ連載だった「サーキットの狼」の影響からいわゆるスーパーカーブームで、京都在住の私でも、F1日本グランプリのニュースはTVで見た覚えが有ります。


けれども、1976年のF1日本グランプリと聞くと、私は別の物語を思い出します。それは私の地元京都から参戦したコジマエンジニアリング「KE007」の物語で、FISCOスペシャルな設計と幻のポールポジション、最終コーナーでのクラッシュ、奇跡の復活劇、と言えば、知っている人は知っている物語だと思います。グローバルなF1の世界のとてもドメスティックな物語ですが、個人的には非常に記憶に残っている物語なのです。
この物語の詳細は、当時コジマエンジニアリングのメカニックをされていた久保靖夫さんのブログに詳しいので、そちらを参照して下さい。
▢久保靖夫「車の神髄を求めて」
伝説の1976年F1日本グランプリ(前編)
伝説の1976年F1日本グランプリ(後編)
上記ブログの文責は誰かな?と思ったら、川原田剛さんというZEVEXもお世話になったジャーナリストさんで、集英社の「スポルティーバ」でJAF公認競技初の「EVジムカーナ」を取材して下さった方でした。

このKE007のデザイナーは現東京R&Dの小野昌朗氏と聞いていますが、氏は日本の電気自動車の先達としても有名で、ぺったんこなスタイルではありますが、日本初の四駆のEVだと思われる「IZA」も氏の製作によるものだったハズです。日本EVクラブの催事などで、私も何度かお会いしたことが有ります。

(現在の~2014年の~コジマエンジニアリング。昔はもっと間口が広かったような気がする。Google-mapで見ると隣が御実家のようなので、そっち側と一続きだったのかなあ~?コジマエンジニアリングのお身内と親しい知人が居るので、また機会が有ったら聞いてみよう。)

F1参戦後しばらくしてコジマエンジニアリングは自動車レースの世界を離れ、その後パワーボートの世界等で御活躍だと聞いています。20年くらい前は、京都市内にあるコジマエンジニアリングの近くを通る定期的な用事が有ったのですが、確かにパワーボートを積んだデッカイトレーラーが黄色い回転灯をクルクル回しながらコジマエンジニアリングに入って行くのを何度も見かけました。


(当時のF1漫画「赤いペガサス」の主人公もニキ・ラウダがモデルなんでしょうね。基本的には77年シーズンの話になってましたが)




 

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ERK Cup Japan 2014日程発表

2014年02月26日 10時20分11秒 | ZEVEXの活動

なんやかんやで4シーズン目に突入する電動レーシングカートのシリーズ戦「ERK Cup Japan」。
ZEVEX本来の「主戦場」はオフロード(単なる砂利道ではない本当のオフロード)だが、

2013年の福島フォーホイーラーズ・フェスティバルで回生ブレーキヒルダウンを披露するARK-2号)

コーナーをビュンビュン走るのも決して嫌いではないので、傘下のZEVEX Racing Teamから、
シリーズ開始時より何故か皆勤賞で参戦している。


(2号機となる「VEX KART 022」号を駆ってコースインする藤井選手)

先日事務局より今年の開催案内が届き、遅まきながら我々も2014体制の準備を開始した。
四駆のEVに金がかかるので、極めて金がない我がチームだが、有志の出資で今シーズンは
ニュータイヤ&ホイールを購入するつもりだ。
通常活動がストイックなので、隊員のレクリエーションが主な目的の「ERK Cup Japan」参戦だが、
電気自動車やバッテリーマネジメントの良い訓練にもなっているので、
やる限りには、今年も相応には真剣に
臨むつもりではある。

2013シリーズは最終の岐阜エキシビジョン大会で2位を得て良い流れで来ているので、
2014シリーズは
何とかリザルトも残したいなあ~。

コメント (2)
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クロカン的回生ブレーキヒルダウン

2013年06月06日 12時43分26秒 | オフロードの電気自動車(EV)

21世紀に入って日本では極端に廃れてしまったが「クロカン」と呼ばれる自動車のジャンルが有る。SUVとは一線を画す、各部が頑丈な四輪駆動車に乗り、スタックすればウインチやチルを駆使して自力脱出し、時には修理や土木作業もドライバー自らが行いながら人と車の総合能力を以てして「目的地に到達すること」をヨシ!とするスタイルだ。

そんなクロカンの本流を行く今や貴重なイベントが福島で続いている。「FUKUSHIMA FOURWHEELER's FESTIVAL」F3と呼ばれるパイナップルレンジャー主催のイベントがそれだ。

そのF3で「ARK-2」号を走らせた。クロカン的な回生ブレーキの実際を披露する為だ。

(走行したヒルダウンは斜度20度強の30mくらいか?ドライバーの西村隊員によると切り株が滑って怖かったらしい。)

電気自動車の世界では、回生ブレーキというと「効率」とか「1充電での走行距離が伸びる」という話しか出て来ないが、クロカンの世界では回生ブレーキには大きな別の意味がある。それは一定強度で安定して効くブレーキである点だ。一定水準以上のクロカンをする人にしかわからないし、最近は故障しない限り電子制御でサルでもできるようになってしまったが、長くスリッピーなヒルダウンでフットブレーキを踏むと、車体が斜面に対して横を向いて横転・転落に繋がるので非常に危険だ。そんな時は適切なギアの選択と共にエンジンブレーキを使って坂を下るのだが、エンジンの無い電気自動車では当然エンジンブレーキは使えない。電気自動車の持つこのクロカン的な欠点は、20世紀に主流だった直流直巻モーターでは解決が難しかったが、最近のインダクションやPM同期のモーターならば、「回生ブレーキ」を使ってそれが可能になったのだ。

それを「実際にやってお見せしよう」という、身体を張ってやってこそナンボ、だと考えるZEVEXらしいシナリオな訳だ。
直流直巻モーター搭載のEVジムニー等は何台か存在するが、私が知る限り現時点でクロカン的回生ヒルダウンが可能な車両は、少なくとも日本国内では「ARK-2」号だけなので、それが珍しかったのか翌日の地元新聞で記事にして頂けた。

(福島民友新聞さんより 本文はボカシを入れさせて頂きました)

このF3を主催するパイナップルレンジャーにはZEVEXメンバーも居り、また道楽者が商売っ気抜きで純粋に続けている奇跡的なクロカンイベントなので、千年万年先に続くクロカンの姿を模索しているZEVEXにとってはとても貴重なイベントである。今後も色々と係わらせて頂ければ、ZEVEX的にも幸せを感じられるところである。


(遠くから~京都から~来たってことで表彰して頂きました。ありがとう御座います。プレゼンターに、ちゃんと美女をふたりも用意するところなんか立派だなあ~。主催者のキャラを感じるなあ~・笑)

 

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フィスカーの「カルマ」また燃えたの!?

2012年11月01日 23時55分38秒 | NEWS

アメリカ東部を襲った台風サンディーの被害の中で、
フィスカーのカルマ(EVと言い張っているけど、どう考えてもPHEV)がまた燃えたらしい。
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/121101/wir12110116030001-n1.htm

カルマが燃えてる様子はこちらのサイトで以前見たことがあるが、
http://jp.autoblog.com/2012/08/17/fisker-flambe-second-karma-spontaneously-combusts-w-video/?ncid=jpInfoAB

今回は爆発したと・・・。
バッテリーというよりインバーター系のショートかな?

ジャングルレースのメンバーは、
ディーゼルでぼぼ冠水して走ったけど、
EVでもそれくらいになって欲しいもんだ。

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