衆議院で一票の格差の問題をめぐって選挙無効の判決が出されたことで(まだ上告するようなので最終決定ではない)、衆議院議員の選挙区の定数是正が早急に求められているらしい。
詳しい説明は書いてみたいが時間がないので結論だけ。
裁判所かなんかの前でプラカードを棟にぶらさげていたプロ市民とおぼしき人の映像をみて一言話しておきたい。
そのプロ市民のプラカードには「民意を正確に反映せよ」というような感じのことだった。
諸外国は一票の格差についてきわめて厳しい。日本は確かにいいかげんだ。しかし、一票の格差についてきびしくあることと「民意が正確に反映される」ことはなんの関係もない。
前回の衆議院議員総選挙において行われた投票を別の選挙制度であらわしたら自民党はこれほどの議席は有していない(選挙制度の変化による投票行動の変化は考慮しない)。
民意とは何か?。そんなものは誰にもわからない。いってしまえば選挙の結果が民意だ。つまり、民意を正確に反映するために一票の格差をなくせというのではなく、選挙の結果を「これが民意だ」という正当性を与えるために一票の格差を是正しなければならないだけなのだ。
今日のニュースでは(講習中だけ夜が早く帰れるので古館ニュースをみることができる)民主党が80議席を衆議院から減らす、とあいも変わらずトータルな(衆議院だけでなく、参議院も、もっといえば地方議会も)制度設計もないままに民衆受けしそうなことを言っていた。話にならんな。
了