お葬式

久しぶりに仲間と会うのが葬式のときになるとはねぇ。
八柳が死んじまったせいで、同期で結婚してないのは俺だけになってしまった。今、死ぬと喪主は父親？。
なんか悪いなぁ。
とにかくルフィくんよりは長く生きたい。両親よりも長く生きたい。別に理由があるわけではなく、なんか悪い気がするからというだけ。

葬儀の前に八柳の実家に行って、生前に仕事をしていた部屋とかをみせてもらった。
俺ももし死んだらだれかがこうやって家をのぞきにくるのか？。

そういえば、原敬だったか？、遺書を常に書いていて、ときたま書き直ししていたというようなことをずーっと昔に聞いたことがある。俺も大学生のときに真似して１年ごとに遺書を書くというようなことをやっていたが、全く最近はそんなことをしていない。なんか遺書としての効力があるのは公証役場かなんかで証明をしてもらわなきゃいけないというようなことを聞いて「めんどくさいなぁ」と思ったからだ。本当かどうかは知らんが。

まぁ、俺が死んだら家にある本は何か小さな図書館として貸し出しできるとかそういうふうにしてもらってもいいんだが、それも残された人が居てやれることであって、今のままだと全部夢の島行きなんだろうな。

いつ死んでもいいように部屋の掃除だけはやっておくか。



了