荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

40半ばにしてAKBにハマる(5)~握手会への道2~

2011-02-27 00:36:35 | 「AKB48」
(4)の付記で触れた握手会についてそれぞれコメントする。
 まず⑤(AKB48内ユニットの個別握手会)には一度も参加したことがない。たぶん、記憶の範囲では渡り廊下走り隊とノースリーブスが個別握手会をやっているはず。フレンチキスは3人の個別握手会は俺がファンになってからはやってないと思う。
 ④(イベントなし握手会)について。渡り廊下走り隊とフレンチキスのものに一度ずつ参加したことがある。握手の時間自体は恐ろしく短い。計ったわけではないからなんともいえないが、確実に5秒はなかった。とりわけフレンチキスは一秒くらいなもんじゃなかっただろうか?。
 まぁ、アイドルと握手するなんてこんなもんじゃないか。こういった握手イベントを何度も参加したわけじゃないが、かつてこういったイベントでは「がんばってください」の一言を言うだけで「風が吹くように過ぎ去ってしまった」ものばかりだった。したがってAKBの握手会でも時間が短いことに別段不満はない。ちなみに握手の時間は①~④ともに、かつてと比べてどんどん短くなっているようだ。握手をしながら多少の会話を期待していたものは、この短縮化に不満をもつものも多いようだが、先にもいったように俺は別段変化をしらないから不満は感じない。
 握手会は多くのファンにとってはたまらなく楽しいものだと思われる。握手をするまでに並んでるとき、前後隣にいる若者がワクワクしながら何を話そうかとか、俺のこと覚えてるかなぁ、などと言った会話をしているの聞いていると、そう感じせざるを得ない。そんなに顔や名前を覚えてもらうことがうれしいのか?と思っている。この顔や名前を覚えてもらうことを「認知」というらしい。まぁ、俺も若ければ「認知」されることが喜びだったかもしれない。しかし、この歳になってしまうと、全くそんな願望はない。自分のことで恐縮だが、よく「先生、覚えていますか?」というようなことをいわれるときがある。正直にいって覚えていないことが多い。だからよほどのことがない限り、AKBのメンバーが何千人という握手をこなしていくなかで、「認知」することは不可能だろうと思っている。結局、「認知」されているファンはAKBが売れていない時期から足繁くこういったイベントに参加してきた人たちだけだろう。もしくはあまりにも印象に残るイタいやつらなのではないか(1)。

 ③について。渡り廊下走り隊がはじめてのアルバムを出した11月だったか?、後楽園ラクーアでミニライブつき握手会があったのでそれに参加した。実は、この時点ですでにAKB48の②の全国握手会に参加していたのでその経験から念には念を入れて、かつ、運営から咎められないように、バイクで後楽園近辺まで行って、始発電車が到着するころにイベント観覧チケット交換場所に行く。徹夜での並びは運営から禁止するようにいわれているのだが、明らかに徹夜しているとおぼしき学生たちがすでに100人は寒さに耐えながら座り込み、携帯ゲームに専念したり暇をつぶしていた。
 俺もその列の末尾に並び、読書(2)。とはいえ、まだ陽が上らない早朝で徹夜とくればさすがに眠気が襲ってくる。いつのまにかウトウトして目が覚めると8時前だった。確か8時からイベント観覧チケットとの引き換えがはじまる。引き換えが終わると、イベント開始までに4時間以上あるため、暖をとりに神保町まで引き返し、喫茶店をはしごしたり、秋葉原のAKBショップに注文していたDVDをとりにいったりと時間をつぶし、いよいよイベントへ。イベントが終わると(イベント系の話はまたの機会に)握手会。やはり、ここでも風が吹くような早さで終わっていった。個人的に渡り廊下走り隊の楽曲は好きだけど、握手の対応は塩(しょっぱい)対応の気がするのは自分だけなのかもしれないのでなんともいえないが、いい印象はない。これ以後、渡り廊下走り隊のミニライブはみても握手会には参加していない。
 まぁ、短い期間の中で数回の握手会に参加しただけだが、握手だけというのは全く面白みはない、というのが今のところの結論。どんなに時間が短くても顔見知りの関係で何か声をかけるというのであれば別だが、喜びも何も感じない。まぁ、だからこそ、多くのファンは「認知』されようとがんばっているのだろうが、俺には全くその気はない。ただでさえモノにあふれている部屋に封をあけることもないCDの山を積む気にはならない。
 話を広げるのはやめておくが、現在のところ渡り廊下走り隊のメンバー5人(7人とも)の中で気に入ったメンバーはいない。ノースリーブスの3人は一度くらい握手しておいてもいいかなと思える程度。フレンチキスの3人はそれなりに魅力があるが、一度参加した握手会のひどさをみると、握手はAKB本体の握手会のほうがマシに思える。新しく出来たNot yetはさすがに大島優子がいるから握手会には参加してみたいが、とてつもない大混雑状況になるのは間違いないわけで、気力と体力があればかな。
 ということでAKB48から派生したユニットのイベントに出ることは以後、時間を作ってでも出るというまでもないというのが現状である。

この項 了

(1)これは調べてみないとなんともいえないのだが、CDの大量買い=握手券の大量買いをする人たちは、いわゆる「新規」ファンが多いように思える。まだAKBが売れてなかった頃からのファンはそれなりに「認知」されているだろうが「新規」ファンはその意味でビハインドを背負っている。それを取り返すにはひたすら「ループ」して顔と名前を覚えてもらおうと努力する以外に「認知」される術はないからである。これがCDの売り上げが倍々ゲームで増加している理由のひとつであろう。CD売り上げなどの話はいずれここで話してみたい。
(2)AKBの現場で読書をしている人をみるのはきわめてまれである。思わず同類がいると声をかけたくなってしまう衝動に駆られるくらいだ。ほとんどがプレステポータブルかなんかわからないけど、ゲームボーイみたいなハンディゲーム機で遊んでいる。AKB48のファン層についてはどこかでまた書きたい。

バカヅキ状態だな

2011-02-27 00:35:23 | 「AKB48」
別に俺のことではない。

AKB48のことだ。

昨日、4月6日発売のアルバムの個別握手会(写真撮影もできるかも)にアクセスが集中して、深夜までつながらなかった。
横浜アリーナのチケットは柱枠、モバイルわくどちらも落選。

年末の福袋の戦いもひどいありさまだった。定員が少ないAXライブの落選はあたりまえにせよ、すごい状態になっている気がする。

昨年、春に横浜アリーナで公演があったときは2回公演だったようだ。今年は3日で5回も公演があるのにあっという間に完売した模様。
東京秋祭りは葛西臨海公園を2日間やったが楽にチケットをとることができた。あのときはまだ「Begginer」も発売1週間前といった感じだった。この3ヶ月でどれだけファンが増えたというのか?。

4月にはいよいよ日テレでゴールデンに進出らしい。
恒例なら6月には「総選挙」。

それにしても1月にはいってから怒濤のリリースラッシュ。

1月1日  no3b アルバム・ノースリーブス
1月19日 フレンチキス if
1月26日 ともちん DearJ
2月2日  渡り廊下走り隊 バレンタイン・キッス
2月16日 AKB48 桜の木になろう
3月2日  no3b Answer
3月9日  SKE48 バンザイvenus
3月16日 Not yet 週末Not yet
3月23日 SDN48 愛チュセヨ
4月6日  AKB48 タイトル未定ニューアルバム

たぶん、これだけだったと思う。
とてもじゃないが何タイプもあるわけだし、握手会などのために複数買いをしていたら金がいくらあっても足りない。
ここにある10種類を各4枚ずつ購入したとして10万くらいではないか。熱心なファンならばこれに加えて定期的に発売されるDVDも購入するだろうし、生写真を毎月購入する人もいるだろう。
若い子たちはどうやっておこづかいを捻出しているのだろうか?。親からもらっているとしたら、その親は相当お金を持ってるんだろうな。
ということは、金持ち(親)が子供(貧乏)を通して金持ち(運営)に金が流れていることになる。
従来の貧困ビジネスと違って、所得移転ビジネスと呼べばいいのだろうか?

5月に「総選挙」用のシングルが出るだろうが、4月6日のアルバムのリリースからは1ヶ月以上間隔がある。当然のように、ここでもCDが出されるだろう。スパンからいって、渡り廊下走り隊のニューシングル、フレンチキスのニューシングルが考えられる。4月27日にはともちんのセカンドシングルも発売される。総選挙をもりあげるためにSKE48のニューシングル、さらにはNMB48の初シングルが出るかもしれない。SKE48のチームKの新公演楽曲アルバムがこのあたりで出るかもしれない。

ただ、これだけリリースされるとさすがにタマが尽きてしまう可能性が高い。「秘密のささやき会」「写真撮影会」さまざまなカードを切ってくるが、さすがに散らされてしまうだろうからミリオンセラーはあってもダブルミリオンまでは届かないだろう。といいながらあっさりとダブルミリオンに手が届くかもしれない。

ちなみに俺はといえば。
全曲集めるためにほとんど全て1枚ずつ購入。初回限定版をアマゾンで購入することが多い。ただDVDはいらないのでこれからはオークションで手に入れてもいいと思っている。ただAKB48本体のCDは個別握手会参加のため上限10枚で購入しているだけ。(ともちんのDearJとそのカップリング曲はitunesで聴いて全く好きになれなかったので購入していない)

これでも普通の人から見れば馬鹿げた行動なのだろう。

40半ばにしてAKBにハマる(4)~握手会への道~

2011-02-27 00:34:04 | 「AKB48」
 「ヘビーローテーション」のCDの中に入っていたのは、握手券だった。AKB48はひんぱんに「握手会」というイベントを催している。これは確かに面白い。つまり、たんにCDを聴いたり、劇場をはじめライブに行ったり、テレビ出演をみるだけではない「イベント」があるわけだ。
 実は握手会のことをAKB48ではじめて知ったわけではない。6月30日に渡り廊下走り隊のニューシングル「青春のフラッグ」が発売され、それを購入したとき、握手券が入っていたからだ。どうやら「AKB48」はみな握手会をやっているということなのだなとヘビーローテーションで認識したといってよい。
 この握手会をもって「会いにいけるアイドル」と呼ぶのは間違っているのではないだろうか?というふうに当時思ったし、今でもそう思っている。
 それは渡り廊下走り隊の握手会に参加したとき風が吹くような早さで終わったからである。 握手をする時間を考えると「会う」という言葉はとても実感にあわない。今までアイドルと握手する機会が数回あったが、とても「会いにいった」という意識はない。もちろんAKBのメンバーと握手をしても「会いにいった」という感覚はない、と当時思っていたし、今でもそう感じている。
 では、いったい何を持って「会いにいけるアイドル」なのか?。いまだに自分にはわからない。だいたいにおいてアイドルとは会いにいけるものではないからアイドルなのであって、という自分のもつアイドル像からはこの言葉は原理的に矛盾しているものとしてしかとらえられない。後日、秋葉原のAKB48劇場で定員250名というアットホームな空間で2時間近くショーを見ていた方がよほど「会った」という感覚が残っている。この劇場に行くということが「会いにいく」ということなのだろうと思っている。もちろん、「握手会」を「会いにいった」と感じるファンは多いと思われる。別にキャッチコピーなんてどうでもいい。今までのアイドルのキャッチコピーなんて意味不明なものが意外と多い。とはいえ、劇場公演を観ることは現在、高倍率の抽選に当選しなければならないため「会いにいけるアイドル」とは「握手できる」と同じ意味にとらえている人が多いと思われる。


この項 了


付記
 AKB48の楽曲にハマってからの変化と言えば、まずはオーディオに多少詳しくなったことがあげられる。オーディオというより「音」一般というべきか。
 さいわいにも教え子にオーディオに詳しい子がいて、少し教えてもらったり、調べたりしているうちに音質としては圧縮するよりもCDのままがいいということを知った。もちろん、安物のイヤホンやヘッドホンでは圧縮してようがいまいが違いはわからないらしい。
 正直に言って、最初はどんないいイヤホンやヘッドホンを使っても違いがわからなかった。何度も聞き比べをしているうちにだんだんと音の違いがわかってきた。そのため、itunesはお試しで聴きたい曲だけにして、本当に聴きたい曲はCDを購入することにした。
 まぁ、itunesなんて使う癖はなかったわけで、iphoneを購入する以前の音楽視聴パターンが一部戻っただけともいえる。

付記2 
 握手会について簡単に。最初は、握手会の要領すらわからなかったが、3ヶ月くらいたってみたらだいたいわかってきた。

AKB48の握手会
    個別握手会①/全国握手会②
AKB48内ユニット(渡り廊下走り隊など)の握手会
    イベント付き握手会③/イベントなし握手会④/個別握手会⑤

 まずは③と④から。
CD、DVDが発売されたことを理由に握手会が行われる。③になるか④になるかは運営次第。我々が関与することはいっさいできない。イベントは3~4曲ほどのミニコンサートとかトークショー的なもの。つまり④よりも全然お得感が高い。参加資格はCD購入時に内封されている「握手券」を持参するだけでよい。金銭的な負担は一切ない。ユニット内のメンバー全員と握手できる。
 渡り廊下走り隊の「投げキッス会」とかフレンチキスの「女子会」とか握手ではないイベントはこれから増えてくるかもしれない。あらかじめ誰と握手をするかということを決めた上での個別握手会⑤もある。こちらはCD購入時に決められた手続きで購入しなければならない。
 次に①と②。①はCDを購入するときに「劇場版」と呼ぶ特別な購入を必要とする。「劇場版」は通常のCD販売で購入することはできない(1)。「劇場版」という名称から秋葉原にあるAKB劇場で購入するものかと思っていたが、実際には違う。昔は劇場で売っていたのかもしれないが昔のことはよく知らないし、知ろうとも思わないので割愛。現在はキャラアニという角川系列のネット販売業者が「劇場版」CDの販売を委託されている。具体的な手順としては予約受付開始がAKBホームページで告知されると、その日時にあわせて一斉にファンがキャラアニのサイトにアクセスして注文をとる。注文の際に握手をしたいメンバーを選ぶところに特色がある。枚数も好きに設定してよい。あるメンバーと10回握手したければ10枚購入すればよい。もちろん、人気があるメンバーの場合は抽選になるわけだが。
 これがAKB商法と呼ばれるものになる。10回握手をするためには同じCDを10枚購入しなければならないのだ。結局、CDを売っているのか握手券を売っているのかわからないと揶揄されることになる(2)。
 ②は通常のCD販売においてCDの中に内封されている「全国握手券」を持参すれば誰でも握手をすることができる。ただし、CDによって握手券が入っていないCDもあるし、握手会の期限が過ぎた後で握手券付きのCDを購入しても意味はない(3)。②の場合、ミニコンサートをはじめ必ずイベントがある。①は純粋に握手会だけでイベントはない。
 

(1)すでに発売されてしまっている劇場版を購入するためには中古販売、もしくはオークションに頼るしかない。ただ、AKBのCDは買い取ってくれるところが少ないと聞く。オークションで手に入れる方が手っ取り早いと思われる。
(2)ヤフーのオークションを見ればわかるが、「握手券、生写真はありません」と但し書きのされた劇場版CDが大量に売りに出されることがある。あたりまえだろう。1枚だけあれば十分なのだから。ちなみにキリがよく50枚とかそういった単位で売られているものをみると、「この人にとってはCDはどうでもいいんだろうな」と思ってしまう。なぜなら、1枚だけとっておけば売りに出されるのは49枚になるのだから。最初から51枚というような中途半端な数字で買っているのかもしれない。もしくはパソコンに音源をとりこんでおしまいということも考えられる。
(3)握手券だけではなく、生写真つき/生写真なし、さらにCDも初回限定版ABCなどと慣れない間は「なんでこんなに複数の種類があるの?」と思ってしまう。

ドラムの練習

2011-02-27 00:20:42 | ドラム
何の因果かドラムの練習を始めた。まぁ、理由がないわけではないが、それはまたいずれ。

やりはじめる前は「本当にこんなことできんのかよ」と思っていたが、いざ始めるとそれほどでもない。
もちろん、まだ簡単なリズムパートを叩いているだけだからだろうけど。

二人の先生からレッスンを受けている。一人の先生はスパルタン。ほめることはしない。こちらの成長にあわせて、すばやく弱点を見抜き、課題を出す。心が折れそうになる。

もう一人の先生は楽しくやろうぜ、というタイプ。ほめるのが上手すぎる。恥ずかしくなるほどである。
いい先生たちと出会ったものだ。

とにかくありとあらゆる8ビートのパターンを叩き込んでいるが、いろんなパターンを組み合わせるとどうしてもぎくしゃくしてしまう。
確か、バイクもそうだった。アクセル、ブレーキ、クラッチ、体重移動etc。これらを分解してひとつひとつ練習してそれらを組み合わせていく。ドラムの練習も同じだ。

毎日、家で1時間は練習するようにしている。録画しておいたテレビをみながらウォームアップ。体にリズムを叩き込ませるだけだからテレビを見ながらで十分。毎日1時間はスタジオで練習。三軒茶屋に24時間使えるスタジオがある。徹夜あけに練習してスタジオを出ると夜が白々とあけていく。とても充実した一日の始まり、になるわけなく夕方まで寝るわけだが。

ドラムも楽しいけど、もう一度ピアノとギターの練習をはじめるか。もちろん、ドラムをある程度マスターしてからだが。

結局、元いた場所に戻っていくってことなんだね、人生は。

40半ばにしてAKBにハマる(3)~偶然~

2011-02-27 00:19:45 | 「AKB48」
 すっかり楽曲に魅せられると、次第に、メンバーのパーソナリティーについて興味を持ち始める。まずは、ウィキペディアで彼女たちのことを調べ、メンバーの名前をひたすら覚えていく。不思議なことに渡り廊下走り隊の楽曲提供者の名前は知っていても、メンバーの名前は渡辺麻友しか知らなかったのだ。しかし、顔もわからずマル暗記では面白くもなんともない。それでも気合いで覚えていると、ちょうど時は第2回AKB48の17thシングル選抜総選挙が終盤に差し掛かっていたようだ。偶然、喫茶店でスポーツ新聞をあけると、中間発表の結果を受けて最終予想が掲載されていた。そのためメンバーの何人かは名前と顔が一致することになった。とはいえいわゆる上位メンだけだが。
 総選挙の結果などというものには全く興味はなかった。感情移入が全くできてないのだから。前田敦子が一位の座を失い、大島優子が一位になろうが感動も何もなかった。だいたいにおいて、一政治学徒からみてこの「AKB4817thシングル選抜総選挙」についてはとても「総選挙」といえるものではない噴飯ものであり、「あぁ、やっぱり日本人の代表を選ぶという感覚は世界標準からかけはなれているなぁ」というようなことしか考えていなかった(1)。
 それでもこの「総選挙」なるイベントはAKB界隈では最大イベントといってよいものらしく、まぁ、自分も来年になったら投票するのかなぁ?というくらいの感じだった。とはいえ、この時点で投票のレギュレーションについて全く知らなかったのだが。
 7月になってSKE48が新曲をリリースした。「ごめんね、summer」だ。SKE48がAKB48よりもスキルの高いダンスで客を魅せることなど全く知らなかった当時の自分にとっては楽曲がすべてであった。先にも書いたが、SKE48は楽曲でピンとくるものは少なかった。当然、彼女たちのパーソナリティーも何も知らないのだから純粋に作曲とアレンジだけが曲の好き嫌いを決めることにつながる(2)。この「ごめんね、summer」は「ポニーテールとシュシュ」と並んで今でもAKB関連の好きな曲ベスト10に入っている。この2曲との出会いがAKB48にハマる最大の理由となっている。
 夏を迎えカゴメ野菜ジュースで待ち受けダウンロードがはじまったり、セブンイレブンでAKB48フェアがはじまり、身の回りにAKB48が広がっていることに気づき始める。とはいえ、まだ顔と名前が一致することはなく、仕事が夏期講習中で忙しかったこともあり、まだAKBにハマるというにはほど遠い状態だった。パソコンをほとんど使わないということはインターネットを使うことがないということにつながっている(Mac OS10を購入するのは10月)。17thシングルであるヘビーローテーションはセブンイレブンのCD販売コーナーの予約受付中の通知で知ったくらいだ。とりあえず(あたりまえだが)1枚注文する。
 実は、この「あたりまえ」という感覚がAKBのファンの世界ではありえないことを知るのは、家に帰ってamazonをみていたときのことであった。「ヘビーローテーション」のジャケットが違う別のタイプのCDまで予約できるようになっていたからだ。どうやらAKB48は新しいCDが発売されるたびにタイプAとかBといったものを発売するようだ。なんのことやらと思っているとカップリングされている曲が違ったり、特典DVD映像が異なったりしているのだ。当時は全く意味が分からなかった。いろんなメンバーがいるからジャケットを変えて、それぞれのファンに買わせようとするならわかるが、なぜカップリング曲まで変えるのか?。このことについては、稿を改めて考えることにする。
 ただ、自分の場合AKB48の楽曲に惹かれた手前上、一曲あたりの単価は高くなるが、全く同じ商品を購入するわけではないので、そのことに気づいた時点で「ヘビーローテーション」はもう一枚異なるタイプを後日予約することになる(3)。
 そして、CD発売日、購入して中をみたときに複数枚を購入させようとする意図が少しみえてきた。

この項 了


(1)投票総数などは公表されているのか知らないので、1位から40位までの得票総数を足してそれにプラスαで35万票程度ではないかと思っている。一位の大島優子は31448票だから1/10以下である。これで1位といえるのか?。9/10は大島優子を一位と認めていないという解釈がとられると大島優子が一位だという根拠を説明することはできない。代表を選ぶことと「ひとり」を選ぶことには本質的な違いが生じていることに日本人が気づいていないあらわれである。この話は詳しく話すと、それだけで本が一冊かけてしまう。
(2)音楽の善し悪しと好き嫌いといった関係や、なにがその楽曲を好きになるのか(善いと感じるのか)については「音楽の哲学」と称して考察を続けている(未発表)。
(3)なぜitunesでダウンロードしないのかということについては次の項で述べる。