祭り見物が大好きな次郎兵衛さんが「佃祭」にやって来ました。祭りの賑わいを楽しんで気
がつくと渡し舟の最終便の時刻だ。急いで満員の舟に乗ろうとした時「もしやあの時の・・」
と若い女性に呼びとめられて、まごついているうちに舟は出てしまった。女は「3年前に奉公
先の金を落として身投げをしようとした時に、お金を戴いて助けられた」とのこと。今は佃島
に嫁いでいるがどうしてもお礼が言いたかったと言われました。
お礼は分かったが、やきもち焼きの女房の顔を思い浮かべて気もそぞろ。そこへ亭主が飛び
こんで来て、最終便の渡し舟が客を乗せ過ぎて沈没した。殆どの客が犠牲になったとのこと。
さっき引きとめられなかったらと次郎兵衛さん青くなったが、恩返しを受けて命拾いをした
というお話でした。江戸時代は渡し舟の転覆事故がけっこうあったらしいですよ。後日談があ
りますがまたの機会にします。(東京新聞・落語人生劇場)
此処には面白い逸話 まあ ありそうな事ですね
現代でもいろんな面で通じるかも知れませんね
では失礼いたします
亭主は舟で遭難したと思いこんで 弔いの
準備をする騒ぎがあります。またの機会に。