不忍池弁天堂への参道の手前左手にひっそりと立っています。昭和35年(1960)に、
サトウ・ハチローさんら西条八十会によって建立されました。「うたをわすれたかなりやは
ざうげのふねにぎんのかい つきよのうみにうかべれば わすれたうたをおもいだす」と全部
平仮名で彫られているのは、作者の原稿そのままでしょうかね。
歌を忘れたカナリヤは 後の山に棄てましょか いえいえそれはなりませぬ
歌を忘れたカナリヤは 背戸の小藪に埋めましょか いえいえそれはなりませぬ
歌を忘れたカナリヤは 柳の鞭でぶちましょか いえいえそれはなりませぬ
歌を忘れたカナリヤは 象牙の舟に銀の櫂 月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す
子供の心を知る西条は、傷つきやすい子供らの心に希望を与えようとして、このカナリヤ
を作詞したといわれます。歌を忘れたカナリヤは、自分の居場所を見つけることができれば
再び美しい声で歌い出す・・・深い嬉しい思いやりですね。
この詩をつくるきっかけになったようですね。
だからこそ 子供たちの悩みが分かるのでしょう。
良く考えると恐い歌詞に思えるのですが
八十自身のようです。
我が県には 野口雨情がおります。
とおりゃんらせ 赤い靴その他