これは墨田区に伝わる「本所七不思議」のひとつです。うそか本当か、本所三笠町の旗本屋
敷味野家には、ひとつの不思議なことが起こっていました。
草木もねむる丑三つ(午前3時)頃になると、非常に生臭い風が吹くにつれて、家が音を立
てて激しく揺れ始める。メリメリとすさまじい音がして、屋敷の天井から血に染まった男の足
が現れる。これを洗うのが毎夜の仕事であった。使用人の女達が少しでも手を抜くとますます
振動がひどくなった。家の主人は困って、同僚の設楽という者に相談し、屋敷を交換すること
にした。するとそれからぱたりと怪異は止んだという。不思議なはなしが伝わっているのです
が、これは本所七不思議のひとつです。
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