散歩の時に見つけた!

東京都内を散策しますが、こんな所にこんなものがと再発見します。写真を添えて紹介します。

樋口一葉ゆかりの桜木の宿

2014-02-18 06:20:53 | 日記
     腰衣観世音

       法真寺

 文京区本郷5丁目の東大赤門前に「一葉ゆかりの宿」の表示板(文京区教育委員会)があり

ます。一葉の作品「ゆく雲」の中にある一文。上杉の隣家は何宗かの御梵刹(おてら)さまに

て、寺内広々と桃桜いろいろ植わたしたれば、此方の二階より見下ろすに、雲は棚曳く天上界

に似て、腰ごろもの観音さま濡れ仏にておわします。御肩のあたり膝のあたり、はらはらと花

散りこぼれて・・・。とあります。  

     表示板

 文中の御梵刹が浄土宗法真寺で、濡れ仏は本堂横に安置されています。先日来の雪解けの水

のがしたたり落ちて、文字通り「濡れ仏」になっていました。樋口家は明治9年から14年ま

での5年間(一葉4歳~9歳)ここに住んでいて、この頃が一葉家にとって最も豊で安定した

時代といわれています。一葉はこの時代の住いを「桜木の宿」と呼んで、たいへん懐かしんで

いたといいます。