庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

水戸城界隈 スダジイ、ヤドリギ、ムクロジ。彰考館跡と大日本史、薬医門。

2016年03月26日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
水戸城界隈をぶらりと。
水戸城地区は大きく分けて旧本丸、二の丸、三の丸であり、それぞれ堀で区分されています。水戸城の建築物としては薬医門と弘道館のみで、今は文教地区になっております。
薬医門DSCF3826薬医門DSCF3826 posted by (C)雑草
薬医門は旧本丸の入り口にあり、その奥は一高です。薬医門は構造、技法から安土桃山時代と推定されています。屋根はもとの茅葺から銅版葺きに変えられています。
二の丸地区とは堀で仕切られていて、堀には水郡線が通っています。

二の丸地区は南側に櫓がありましたが、戦災で焼失し、現在は三高と茨大付属幼稚園があります。その三高の敷地にヤドリギがありました。
ヤドリギDSCF3840ヤドリギDSCF3840 posted by (C)雑草
望遠でみると実がついていました。この文教地区は道路が整備されて、ヤドリギの下に見えるような立派な塀が続いていてさながら城内にいるような気分です。
二の丸地区の北側は二中があります。二中のグランド脇に入って見晴台に行くことができます。
見晴台DSCF3831見晴台DSCF3831 posted by (C)雑草
見晴台からは眼下に那珂川と北方の真弓山を遠望できます。右は那珂川にかかる水郡線です。

見晴台の入り口に大シイがあります。
スダジイDSCF3836スダジイDSCF3836 posted by (C)雑草
このスダジイは城郭内にあって歴史を見てきた木です。二中のシンボルともなっているそうです。
スダジイDSCF3838スダジイDSCF3838 posted by (C)雑草

スダジイの近くにもヤドリギがありました。
ヤドリギDSCF3832ヤドリギDSCF3832 posted by (C)雑草
やはりこちらも実をつけていました。
ヤドリギDSCF3834ヤドリギDSCF3834 posted by (C)雑草

二中のある場所はかつては彰考館があった場所です。彰考館は光圀公に始まり、明治までその編纂が続けられた大日本史の編纂所でした。その大日本史が二中正門近くに展示されています。
下の写真をクリックするとフォト蔵にゆき、さらに写真をクリックすると拡大されて文字を読むことができます。
大日本史DSCF3843大日本史DSCF3843 posted by (C)雑草
大日本史巻之一の序文は三代藩主綱條(つなえだ)。正徳5年は光圀没後15年(1715)で
光圀が著し、三代藩主綱條が校正し、六代藩主治保(はるもり)が重ねて校正したようです。
大日本史の編集は明暦3年(1657)に始まり明治39年(1906)に完成した。

二の丸と三の丸の間の堀は現在は県道です。県道の上の大手橋の三の丸側には、弘道館、三の丸小学校、県立図書館、旧県庁があります。
大手橋のたもとにはムクロジの木があって、ちょうど実が落ちている時期です。下は拾ってきた実です。皮を剥くと真っ黒な種がでてきます。ご存知の正月の羽根つきの羽根についています。
ムクロジ1603250002ムクロジ1603250002 posted by (C)雑草
ムクロジ1603250003ムクロジ1603250003 posted by (C)雑草
一昨年このムクロジの種を播きましたらはつがしました。

弘道館にいらっしゃいましたら、弘道館の正門の反対側へも足を延ばして、水戸城の歴史と景観にも触れられることをお勧めいたします。
コメント (2)
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