庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

庭の秋 シノブ、カジノキ、ナンキンハゼ、イソギク、サネカズラ、ムサシアブミ、ノシラン、など

2015年11月15日 | 庭の花たち
庭が秋らしくなってきました。
シノブの黄葉です。横川の釜めしの容器に石をつめて、シノブを着生させています。ヒオウギも植えてありますが花が咲くほどには大きくなれないです。最近イワヒバの小苗も植えてみました。
シノブ1511140006シノブ1511140006 posted by (C)雑草
この葉はカジノキかもしれません。もう下のほうの葉は黄葉して落ちてしまいました。
今年の4月にユリの苗を購入して植えた鉢に突然発芽したものです。先日の南高校(定時制)の特別講座「楽しい自然観察」で我が家の庭の植物観察をしていただいたときに先生がカジノキかもといわれました。きっとユリの鉢土にカジノキの種が混じっていたのでしょう。
カジノキかも1511140008カジノキかも1511140008 posted by (C)雑草
こちらではヒメコウゾはよく見ますがカジノキは見たことがありません。

ナンキンハゼの紅葉が始まりました。この木の種は出島の木の種を最初に送っていただいたときに、路上に落ちている種を掃き集めるようにして送っていただいた時のものです。送ってくださった方が出島の木の種をご存じなかったので、とにかく出島の木の下に落ちていた種らしいのを送ってくださいました。それを播いたところ3種類発芽しました。一つはこのナンキンハゼで長崎の街路樹としてよくある木でした。それからシュロらしいのと、ハリエンジュのようなマメ科の樹木でした。
ナンキンハゼ1511140016ナンキンハゼ1511140016 posted by (C)雑草
5年以上になりますが、これまで紅葉したことがなく、緑の葉っぱのまま寒さで萎れてしまいました。今年は寒さが急に来ないためにゆっくりと紅葉がすすんでいます。

イソギクが満開です。
イソギク1511140028イソギク1511140028 posted by (C)雑草
次は丸葉のイソギクです。大きな花のかたまりになっています。丸い葉は11時の方向に花に隠れて少し見えています。
イソギク丸葉1511140029イソギク丸葉1511140029 posted by (C)雑草

サネカズラの実が真っ赤に色づきました。
サネカズラ1511140017サネカズラ1511140017 posted by (C)雑草
ムサシアブミの実は日に日に色づき進んでいます。
ムサシアブミ1511140005ムサシアブミ1511140005 posted by (C)雑草
ノシランの実が大きくなりました。冬になると瑠璃色に輝くことでしょう。
ノシラン1511140004ノシラン1511140004 posted by (C)雑草
シロミナンテンの実が珍しくたくさんついています。
シロミナンテン1511140012シロミナンテン1511140012 posted by (C)雑草
ナンテンの実も少し赤くなり始めました。
ナンテン1511140013ナンテン1511140013 posted by (C)雑草
シャクチリソバの実がついています。先日は黒く熟した実を先生がお持ち帰りになられました。
シャクチリソバ1511140023シャクチリソバ1511140023 posted by (C)雑草
柿の実がすっかり色づきました。干し柿にしたいのですが、雨の日が多く、気温が高めなので空模様眺めです。理想は最低気温が一桁になり、晴天が1週間続くとの天気予報の初日に皮をむいて干すことです。
カキ1511140024
カキ1511140024 posted by (C)雑草
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コモチミツバベンケイソウ

2015年11月15日 | 庭の花たち
ミツバベンケイソウに今年もムカゴができました。
コモチミツバベンケイソウ1511140018
コモチミツバベンケイソウ1511140018 posted by (C)雑草
牧野図鑑をはじめ植物図鑑にはミツバベンケイソウにムカゴが発生するとの記述がないので、10年前くらいに初めてムカゴが発生した時には非常に驚きました。下はその時の画像です。

さらに驚いたことは、同じ年にイワタバコにもムカゴができたことです。

いろいろと調べた結果4年前にコモチミツバベンケイソウというのがあることがわかりました。
コモチミツバベンケイソウは北岳で発見されて、1986年に「植物分類・地理研究」誌に発表されたも。学名はHylotelephium verticillatum (L.) H.Ohba f. bulbiferum (N.Yonez.) Yonek.イワタバコのムカゴについては再現することができず、いまだに謎です。
茨城の山に自生するミツバベンケイソウにはムカゴはできないと聞いていますが、庭で栽培した場合、ムカゴの発生を確認されたわけです。
ただし山で発生したのはいまだ見たことがありません。
コモチミツバベンケイソウ1511140020
コモチミツバベンケイソウ1511140020 posted by (C)雑草
ミツバベンケイソウにムカゴが発生する条件ははっきりとは分かりません。でも草体が生存の危機に瀕した時に発生するらしいことがいくつかの事例から考えられます。
1秋深くなり凍って枯れそうになっても生きている場合。
2茎が折れてかろうじてつながっていて生きている場合。
3ネナシカズラに絡まれ草体が弱った場合。
4茎が太く草丈が50cmくらいになった場合は凍らなくても冷涼な季節になると発生しやすい。
以上のように、低温、傷、寄生などによって草体が危機に瀕してなお生き続けている場合に緊急にムカゴを発生させて子孫を残そうとするのではないかと考えられます。
コモチミツバベンケイソウ1511140021
コモチミツバベンケイソウ1511140021 posted by (C)雑草
今年この株に発生したのは上記2によるようです。なぜなら同じ鉢に似た株が2本あり、片方の茎が折れてムカゴが発生しましたが、もう一本は発生していません。ミツバベンケイソウは種子で子孫をの残します。でも、種子が結実するまでの日数がない緊急事態になったためにムカゴを発生させたと思いました。
コモチベンケイソウには、北岳で発見され、サハリンの標本でも確認された。きちんと観察すればさらに産地は増えるだろうと書かれています。そのように茨城産にもムカゴの発生が確認できたことになります。
もっと別の見方をすると、危機に瀕した場合ムカゴを発生させる能力はもともとどこのミツバベンケイソウに備わっているのではないでしょうか。
ただ、そのような特殊な環境にならない限りムカゴを発生させないで、種子で子孫を増やしているのではないでしょうか。
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