庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

ツクバネの実が熟しました

2015年11月22日 | 庭の花たち
ツクバネ1511200008
ツクバネ1511200008 posted by (C)雑草
ツクバネはビャクダン科ツクバネ属の雌雄異株の半寄生の落葉低木です。分布は本州、四国、九州北部で、茨城では山の尾根筋などでよく見かけます。
ネットに書かれている宿主の種類を調べてみましたら、次のような名前がありました。これらの木の根に寄生するのですね。
スギ・ヒノキ・ヒバ・ツガ・モミ・マツ・アセビ・ドウダンツツジ・カエデ・ライラック・タイサンボク・ヤマボウシ・ナツツバキ・サンザシ・ツルマサキ。
ちなみに我が家にあるツクバネの宿主はスギです。今年はその宿主のスギに実がなりました。
スギの実1511200010
スギの実1511200010 posted by (C)雑草
このツクバネを譲ってくださった造園屋さんはスギの木を植えた鉢にツクバネの種を播くそうです。ツクバネの種からは吸盤のようなもんが伸びてスギの根に吸い付くそうです。地中でのことですから、発芽した時に掘って見たそうです。
私はまだ見たことがありません。きっとヤドリギの発芽のときに似ているのかなと思いました。
ヤドリギは下の画像のように、発芽の時に宿主の地上の枝に吸盤のようなものをくっつけます。
ヤドリギ発芽
ヤドリギ発芽 posted by (C)雑草
ツクバネが発芽したときの地上部は次のようなものです。
ツクバネの発芽
ツクバネの発芽 posted by (C)雑草
次は発芽数年のツクバネの実生苗です。中心の太い木が宿主のスギです。これは造園屋さんから2012年にいただいたときのもので、いただいたときに植えてあった鉢よりひとまわり大きいポリバケツにそっくり移しかえたものです。
ツクバネの実生苗
ツクバネの実生苗 posted by (C)雑草
実生苗は数本ありますが、どれが雌株でどれが雄株かわかりません。また全部雄株であったら実がなりません。
幸いなことにもっとも成長の速い木に雌花をつけました。
ツクバネの雌花
ツクバネの雌花 posted by (C)雑草
雌花は枝先に1個だけついていて、子房下位。子房の先に4枚の葉のような苞、次は花弁のようですが萼なのでしょうか。中心は柱頭と思います。
ところが雄花がありません。まだ幼苗で花をつけないのかなと思ったらようやくみつかりました。
ツクバネの雄花
ツクバネの雄花 posted by (C)雑草
雄花は枝先に数個つきます。花弁のようなのは萼だそうです。萼と雄しべからなっているようです。
でも受粉ができなかったのか、実をつけたのは2014年が初めてでした。
虎の子のツクバネ
虎の子のツクバネ posted by (C)雑草
この種をあらかじめスギ苗を植えておいた鉢に播きましたがいまだはつがしません。
今年2015年は実がたくさんなりましたので間もなく播いてみようと思います。
ツクバネ1511200009
ツクバネ1511200009 posted by (C)雑草
播いた翌年に発芽しないで、翌翌年に発芽することがありますので成否は2年後になります。
コメント (2)
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