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晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

自閉症の僕が跳びはねる理由

2015年01月24日 | 
自閉症の僕が跳びはねる理由   東田直樹 著

   会話のできない中学生がつづる内なる心

友人からの勧めもあって、ずっと読みたいと思っていました
おりしも、去年の暮にNHKの再放送?で「君が僕の息子について教えてくれたこと」
の英国人作家デイビット・ミッチェル さんとの交流をみました。
もちろん東田くんの姿をみるのも初めてでした。
大きな声を出したり、手のひらをひらひらさせたり、変わった抑揚で読み上げる言葉・・

23歳の健康そうな男性の東田さんですが、自閉症という障害のため人と会話が普通にできないのです。
私は自閉症、という障害について詳しいことは知りません。障がい者、障がい児についても特に勉強をしたことは
ありません。私も家族も健康であるのは幸運としか言えません。

しかし、
この本を読んで驚愕しました。
とてもわかりやすく、自分の自閉症について説明、理論的に解説しているのです。
私たちの疑問と回答、という風に。
中学生の時に書いたそうですが、知的レベルが高く、周りの人たちや、家族への思いやりにもあふれています。

素直につづられた言葉で、心にしみます。「何が一番辛いですか?」
の章では・・側にいてくれる人はどうか僕たちのことで悩まないで下さい。。一番辛いのは自分のせいで悲しんでいる
人がいることです。。

目頭があつくなりますね。

気が付きました。東田君の素晴らしいさは、彼を育てたご両親の愛の大きさと素晴らしい人間性なんだということを。

私の長男は、重度の身体障害者施設で介護福祉士として働いております。
大変な仕事をえらんだなぁ、と思っていましたが、今では誇りに思えます。

私たち健常者の方がもっと理解を深め障がいを「個性」と思えるくらいフラットな社会になったらいいですね。
難しい・・軽軽に言葉をつなげません。

巻末の短編小説「側にいるから」はとても感動的です。

ベストセラ―作家としてこれからも活躍してほしいです。

さて、
忙しくて、記事をUPできませんでしたが、先週読んだ本を記します

マララ  マララ・ユスフザイ 著  道傳愛子 訳
   
禁断の魔術  東野圭吾 著