ぐずついた天気が続いている。用事もないので
のんびり本を読んだりしながら過ごしている。
昨日は2~3ヶ月前から読んでいた本をやっと読み終えた。
読解力のない私が悪いのかなかなか読み進めることが出来なかった。
読み終えた後、ネットで他の人の感想を見たりしてその本を
理解しようと努めた。私と同じような感想の人もいた。
今日は気軽に読める本を読んだり
気分転換に庭の水仙を切って花瓶や仏壇に活けたりした。
水仙を見かけると一つ覚えのこの詩を思い出す。
「すいせん」 新川和江
すいせんを剪る音がする
障子にさえぎられて
花も 人も 見えないのだけれど
鋏の音で
いもうとがすいせんを剪っているのだと
わかる
池の水がひかっているのが
わかる
冬の陽射しの
わずかな愛をあつめて咲いた
ちいさな顔がゆれている
北側の小部屋の
拭ききよめた机の上に一茎さして
・・・すいせん
とつぶやいているであろう
口かず少なく
恋の苦しみもたえて語らぬ
いもうとの心が
わかる
凛とした詩だが読んだ後、一抹の寂しさが残る。