ゆうの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

好きな詩

2024年02月27日 | 日記

服用している薬が残り少なくなったので午前中に近くの病院へ。

待ち時間に読もうと気軽に読めそうなポケット詩集を持って行った。

この本はもう何度も読んだはずだが、開いてみると「こんな詩は初めて」と思うような詩が結構あった。

そんな中に私の大好きな詩があった。

 

茨木 のり子さんの『汲む(くむ)』という詩

 

汲む  茨木 のり子

 

大人になるというのは

すれっからしになることだと

思い込んでいた少女の頃

立ち居振舞の美しい

発音の正確な

素敵な女のひとと会いました

その人は私の背のびを見すかしたように

なにげない話に言いました

 

初々しさが大切なの

人に対しても世の中に対しても

人を人とも思わなくなったとき

堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを

隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

 

私はどきんとし

そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな

ぎこちない挨拶 醜く赤くなる

失語症 なめらかでないしぐさ

子どもの悪態にさえ傷ついてしまう

頼りない生牡蠣のような感受性

それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

年老いても咲きたての薔薇 柔らかく

外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる仕事

すべてのいい仕事の核には

震える弱いアンテナが隠されている きっと・・・

わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました

たちかえり

今もときどきその意味を

ひっそり汲むことがあるのです

 

この詩が好きなことは今までもブログに書いてきたが

今日久しぶりにまたこの詩に出あい、やはり好きだなあと思った。

私には弱点がたくさんある。

この詩を読むと私の弱点を擁護してくれているような気分になる。

上手くいかず落ち込んだりしたとき、この詩に何度も励まされてきた。

 

 

午後、久しぶりに散歩。

タケノコ山にも行ってみた。

まだタケノコの気配なし。

 

 

よそのお宅のハクモクレン。昨年からこの木のファンになっている。

今年も見頃になるのを楽しみにしている。

 

↓これは我が家の今日のモクレンとチューリップの状態

 

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あれこれ

2024年02月26日 | 日記

最近、雨の日が多かった。

雨が続く日々は一段とグータラ生活になるのが私の常。

あちこちの塵やホコリが気になるが見て見ぬふり。

でも今日はまずまずの天気だったので気になっていた場所などを掃除。

やはり掃除すれば気分もすっきりする。

先日作ったミモザのリースはある程度乾燥したので、今年は玄関の中に飾った。

 

 

ハクモクレンが咲き始めた。晴れると一気に開くだろう。

 

 

チューリップもつぼみが膨らんできた。

 

郵便受けに東京に住んでいる友達からのはがきが入っていた。

学生時代、親友だったが、いつしか年賀状のやりとり程度の付き合いになってしまった。

今年も年賀状を頂いた。

それには「時々国会前の集会に参加し、人権、平和、原発・・・など意思表示しています」と書いてあった。

学生時代の彼女は、とても素朴で純粋な人だった。

私の誕生祝いに黄色のサマーヤーンでベストを編んでプレゼントしてくれた。

何日もかけて苦労して編んだだろうに、その着こなし方が分からず私はそれをあまり着なかった。

申し訳なかったと今でもその事が悔やまれる。

彼女は色白の清楚な美人だった。初デートの時は私も興味津々。

デートの様子を尋ねると「ガムを貰って困った」と言った。

ガムを包む紙が見つからず、困り果てガムを飲み込んだと言った。

あの頃の可愛らしい笑顔が思い出されるのに・・・

今日届いたはがきには

「昨年12月21日に夫が笑顔を残して旅立ちました。76才でした」とあった。

時の移ろいを感じる。

近々、彼女に手紙を書かなくては・・・。

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51回目の結婚記念日

2024年02月25日 | 日記

結婚記念日は気がつかず過ぎてしまうことが多いが、今年はちゃんと覚えていた。

今日が51回目の結婚記念日。

佐伯方面に食事に行こうと昨夜、夫と話していたが、今朝起きると雨・・・。出かける気、消失。

家で大阪マラソンなどテレビで見ながらダラダラ過ごすのみ。

せめて結婚51年の感慨が欲しくて結婚式や新婚旅行とアルバムを取り出してながめた。

 

↓新婚旅行(車で四国1周)金比羅様にて

 

あの頃は確かに若かった。

そして今、共に白髪が生えている翁と媼・・・。  

 

吉野弘さんの「祝婚歌」の一部

 

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

    (中略)

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

     (後略)

 

↑離婚の危機は何度もあったが、お互いこういうところがあったので続けられたのかも?

 

午後、久しぶりに青い空が出た。

 

今年の結婚記念日は特に何もせずに終わるつもりになっていたのだが、買い物に行った夫が、ケーキとワインを買ってきてくれた。

 

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隣に建つ家の棟上げ

2024年02月24日 | 日記

うちの斜め前隣に新築中の家、今日は棟上げとのこと。

基礎工事を70代くらいの人たちが2~3人で来て10日くらいかけてしていたが、それが終わったら家が建つのは早い。

昨日、若い人たちが10人近く来て足場を組んだ。

そして今日は一気に柱など組み立て棟上げ。

私は家の中から興味津々にその様子を眺めている。

 

 

その土地には以前家が建っていたので、そこに家が建つことには何の抵抗もなかった。

前の道路を通る人からの目隠しになるとむしろ歓迎気分。

しかし今日着々と家の形体が出来上がるのを見て、少々驚いた。

大工さんから我が家の居間が丸見え状態。

・・・ということは出来上がったお家の二階から我が家の内部が見えると言うことだ。

そのお宅の東に当たるので東の窓は塞ぐことはないだろう。

我が家、ロールカーテンなので日中はカーテンを全部開けた状態で過ごしている。

カーテンレールもレースのカーテンも無い。

いずれ目隠しのために、それが必要になるかも?

若い頃、別の場所に家を建てて住んでいたが、その時、我が家の2階の子ども部屋から、前のお家の茶の間が見える状態となり、

そのお家はカーテンを常に閉じていた。

気持ちよく近所付き合いして下さったが、そのお家の不便さを今更ながらに思う。

お互い様だと思い、今度建つお家の方と仲良くお付き合いしたい。

さて、棟上げだと言うことだが、餅まきはあるのだろうか?

 

 

先ほど大工さん達に「餅まきはありますか?」と尋ねてみたら「それは聞いていません」と言った。

あったら良いなとこのバアサンは子どものようにそう思う。

 

 

近所の奥さん(先日の方とは違う方)がペットボトルにミモザを挿して持って来て、「これを貰ってくれませんか」と言う。

どうしたのかと思ったら「主人が花粉が飛ぶとかゴチャゴチャ言ってうるさくて・・・」とご主人の愚痴を言う。

この人がそういう愚痴を言うのは初めて。

笑いながらお話を聞いた。

 

先日、ミモザのリース作りでご近所のお宅におじゃました際、頭の回転が悪くて言葉が思うように出てこないことを自覚した。

人とふれあいおしゃべりすれば幾分頭の錆び付きを抑えることができるのでは無かろうかと思ったりしている。

 

さて、餅まきはあるのだろうか???

 

餅まきは無かったが夕方、ご家族の皆さんが、挨拶に来て下さった。

↓その時、頂いたもの。小さな子どもさんが二人いる感じの良い若夫婦。

 

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ミモザのリース作り

2024年02月23日 | 日記

近所の奥さん(Mさん)が「ミモザが咲いたのでリースを作りませんか」と声をかけて下さったので

昨日の午後、風格ある古民家のお宅を訪問させて頂いた。

このお宅にお邪魔するのは今回で4回目。

建物の内部の素晴らしさ、調度品の素晴らしさ、(お雛様も立派なものがある)。

お家の中に入ると、どこか遠い地を訪れているような錯覚に陥るほどだ。

60歳前後と思えるご夫妻がまた魅力的。

奥さんは園芸、料理、裁縫、読書、ネット関係など趣味が豊富。

ご主人はギターやピアノその他、芸術的な才能をお持ちのようだ。

 

 

ミモザのリースは昨年、奥さんに教えて頂いて、不器用な私にしては意外と簡単に作り上げることができた記憶があった。

気を良くして私は、その翌日(?)友達の家のミモザでリースを作って友達にあげたりした。

しかし今回、作り方をすっかり忘れていた。

〇ミモザをほどよい長さに15~20センチくらいに切って2つを合わせて麻紐で結んでおく。

〇リースの土台とミモザを縛る(?)麻紐の長さはリースの輪の3周分。

こういうことを忘れていたのでここに書いておく。

簡単にできると思って行ったのだが、いざ作ろうとしたら、思うように作れない。

昨年はスイスイとできたじゃないの!?どうしたことか???

焦る。これも老化の所為か?あまりにひどい老化現象???頭の中が混乱する。

そしてなんと私は途中で諦めて「家に帰って、最初から、やり直してみます」と言った。(頑張らないところが実に私らしい!)(^^;)

 

 

Mさんは別室に通して下さり手作りのマドレーヌとコーヒーを出して下さった。

そこでいろいろおしゃべり。考え方などよく似ていて話が合う。

楽しくて時間が経つのを忘れるほど。

ただ問題なのは私の頭の回転の悪さ。(冬場の曇り及び雨天時特に悪い)

「今までどんなカメラを使ってきましたか?」と尋ねられてカメラの名前が出てこない。

そういう感じのことが何度もあった。

元々頭の回転が良い方ではなかったが、もはや異常に近い状況だ。

若くていろいろなことをしっかり身につけているMさんがまぶしく思えた。

気がつけば5時。2時から5時まで3時間!(長居してすみません)(゚゚)(。。)ペコッ

 

家に帰るやすぐ、作りかけのリースを解いて、作り直したら、10分も経たずに出来上がった。

 

 

少し乾燥して落ち着くまで寝かせておいた方が良いと昨年教えて貰ったので

まだ机の上に置いている。

 

昨年は玄関の外に掛けたのだが、さて今年はどこに飾ろうかな?

良い刺激をたくさん頂いた佳い1日。

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