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山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

大分トリニータ戦を振り返る【J2第13節】

2024-05-05 | Weblog
5月3日にホームで行われた2024年明治安田J2リーグ第13節大分トリニータ戦ですが、試合結果は1対2でヴァンフォーレは敗れてしまいました。ヴァンフォーレの得点は後半に挙げたアダイウトン選手のゴールでした。


☆山本選手今季初先発&ヘナト選手移籍後初出場
この試合の2日前にエドゥアルド マンシャ選手の負傷離脱が発表されていたヴァンフォーレ。すでに負傷離脱している井上選手とともにCBのポジションの選手層がさらに薄くなる事態に陥りましたが、神谷選手が脳震盪の復帰プログラムを終えてベンチに帰ってくると、43歳の大ベテラン山本選手が今シーズン初の先発出場でそのポジションの穴埋めを実施。CBでパートナーを組む今津選手のもとでなんとか4バックの2CBを構成されることができました。そしてなんといっても注目なのが新加入ヘナト・アウグスト選手のヴァンフォーレデビュー。ヘナト選手はこれまで長い間左ひざの負傷に悩まされており、公式戦復帰は昨年6月28日の秋田戦以来約1年ぶりでここ最近4年間で5試合のみの出場という状態でしたが、慎重にリハビリを続けて実戦形式の強度のあるトレーニングをこなした結果、今回ヴァンフォーレで初の試合メンバー&先発入り。清水在籍の前半期は高い守備力と攻守を繋ぐリンクマンとして圧倒的な存在感を示していただけに、かつての恩師である篠田監督のもとで再び輝けるか注目されていたと思います。

☆やられてはいけないかたちでやられた先制点
試合のスコアが動いたのは後半13分、CKのチャンスを獲得した大分のゴール前に放ったキックをGK山内選手がパンチング。しかし大きくクリアできないとクリア先で待っていた長沢選手に押し込まれて大分に先制点を献上してしまいます。このシーンの前に大分はCKの機会を得ており、そのときはショートコーナーでヘディングシュートまで繋げるチャンスを作っていました。それから数分後のゴールシーンなので、セットプレーからゴール前に良いボールを供給するイメージが大分のなかに確実にありましたね。ヴァンフォーレとしては山内選手が大きく弾けていたらと思ってしまいますが、こればかりは仕方ない状況のように思います。パンチング後の反応が大分の方が早かったために失点した感じがしました。でもセットプレー時の長身FW長沢選手の存在は今回特に警戒していたと思うので、やられてはいけないかたちでやられた失点だったと思います。

☆アダイウトン選手のスーパーゴール
1点リードされたヴァンフォーレは飯島選手に代えて三平選手を投入し前線の運動量の再活性化を図ると、後半29分に三沢選手がウタカ選手に向かってロングフィードを供給。一旦は相手にカットされるものの、左サイドでそのこぼれ球を拾ったアダイウトン選手が前に向かってボールを運びながら振りの少ないシュートで右上隅に決めて同点に追いつくゴールを奪います。このシーンではアダイウトン選手の攻撃能力の高さが遺憾なく発揮されていましたね。相手が足を伸ばしてディフェンスしてくる前にタイミングを外してシュートを打ったこと、そして振りの速いキックでもカーブを少しかけて内側のポストに当てて決めてしまうところはJ2でも反則級のレベルの高さだと思います。アダイウトン選手はこれで今シーズン5得点目。直近4試合で3ゴールを決める調子の良さをみせています。このままさらにコンディションを上げて無双状態となってほしいですね。

☆交代直後の隙
1対1の同点で終盤の時間帯に入ったヴァンフォーレは後半34分に疲れの見えた山本選手と飯田選手の2枚替えを決断。しかしそれが相手の決勝点に繋がるきっかけになります。それから2分後の後半36分、右サイドから仕掛けてきた大分の攻撃を守備陣は止められず、最後は保田選手に素晴らしいシュートを蹴り込まれて逆転ゴールを許してしまいます。このシーンをよく見てみると、ヴァンフォーレの左サイドにいた荒木選手が相手の動きについていけず、また大分のバイタルエリアを使った細かいパス回しに誰が対応に行くのか全体の守備の連携も曖昧でしたね。それは荒木選手が途中出場直後でフルスロットルで動けなかったことや左側のCBを担当した神谷選手がまだ試合に馴染めておらずマークの受け渡しがうまくできなかったことも影響していたと思います。決して荒木選手や神谷選手の出来が悪かったとかそういうことではありませんが、交代出場直後に組織的な守備に加わる難しさがピッチで表面化していたと思います。その後は大分が守りを固めたこともありヴァンフォーレが攻勢を強める展開が多くなりましたが、最後までゴールをこじ開けることはできず。結局1対2というスコアで敗れてしまいました。

☆敗因は?
この試合ヴァンフォーレが敗れた要因として大きく2つ挙げたいと思います。それは調子にムラがあるウタカ選手の存在感とあの時間帯に守備を交代しなければならなかったチーム事情。まず今シーズンここまで13試合に出場して4得点を挙げているウタカ選手は、自身のコンディションが整っている試合では印象的なゴールを記録するなど派手な活躍をみせていますが、その他の試合では運動量が少なく決定機にも逃すシーンがみられるなど試合から消えている時間が長いイメージが個人的にはあります。もちろん2ゴール1アシストを記録した群馬戦のような活躍が毎試合できれば不動の点取り屋として君臨すると思いますが、例えるなら3〜4試合に1回のペースで爆発できてもチームへの貢献度は高くないペースだと思います。前線の守備や下がっての守備参加などある程度免除されている存在ならば、得点という結果で示し続けないと評価されないと思います。調子のムラは試合で使ってみないと分からない面があるので篠田監督はウタカ選手を信じて爆発を信じて使い続ける選択をしていると思いますが、経験値は乏しくてもチームの組織的な戦術に確実に貢献できるタイプの起用を考えても良い頃だと個人的には思いますね。

それと終盤の時間帯に守備交代をせざるを得なかったチーム事情も心配。もちろん山本選手や飯田選手が大半の時間を頑張っていたことは前提としてありますが、あの時間帯で左半分の守備担当がそっくり交代するとなると自分が対戦相手の監督ならそこを徹底的に狙えと指示すると思います。試合に馴染んでいない状態というのは選手の能力が出しにくい状況でもあるので、体が温まっていた状態の大分攻撃陣にとって攻めどころになっていたことは間違いないと思います。あの時間帯で守備のポジションを交代せざるを得なかったチーム事情は厳しい発言となりますがJ1を狙うクラブとは思えませんでしたね。それほど少しショックな出来事でした。


…この敗戦により今シーズンのヴァンフォーレの成績は、5勝3分け5敗の勝ち点18で順位は11位に転落。ゴールデンウィークでたくさんのサポーターが集まったホームゲームでの敗北と今シーズン初の連敗が重なり、サポーターは相当な精神的ショックを受けていると思います。このままズルズルと下がっていくのか、それとも踏ん張って上昇へのきっかけを掴むのか。篠田監督の真価が問われる期間に入ります。組織力より個の力に任せる場面が多くなってきたので、篠田監督にはもう一度自分たちがシーズン前に推し進めようとしていた組織的なサッカーに立ち直り、個の調子に左右されないような堅守速攻スタイルの質を向上させてほしいと思います。そして選手たちが自信を持つことが大切なので、篠田監督にはそのようなサッカーが再び表現できると信じています!




【ヴァンフォーレ甲府×大分トリニータ |ハイライト】2024明治安田J2リーグ第13節|2024シーズン|Jリーグ




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