『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記

2009年2月25日念願の夢叶って『関西酒場らくだば』を開店。その日々、経験する笑いと感動を日記にしてご紹介。

ブルーマウンテンいかが?

2005-10-04 | Weblog
「本日は、美味しい一杯をご馳走いたします。」

それは、原宿から、表参道をずっぽし一本、突っ切ったところにあります。

タクシーで根津美術館で降ろしてもらうといいでしょう。
ちかくには、PRADAの建物もあります。

骨董通りに向かって歩いてください。

そしたら、すぐに、ちっこい看板がでています。

そこには、また、ちっこい階段がありますので、迷わず降りてください。
「迷わず」というのは、とても怪しい階段だからです。

そして、→を向くと、そこに、お洒落な建物があります。
入口はとても、暗いです。
そっと、手を差し出して、どうぞ、お連れ様をエスコートしてあげてください。
目当ての女性といくなら、まずそこは、ファーストタッチのポイントと
考えていただいて結構です。

店内はとても洒落ています。
入口から客席までのスロープは、ガラス張りで、その下には、砂がワサワサと
敷かれていて、とてもお洒落です。(この表現では絶対伝わらないと思う・・・)

テーブルにご案内されます。
シャンデリアがでっかいのがフタツ、ぶら下がってます。
ここは、どこぞのお城か?状態です。
店内の明かりは、黒と赤って感じでしょうか。
椅子はフワフワです。絶対、この手の店は、椅子がフワフワです。

食事はかなりのフレンチです。
でも、一品一品、そんなに高くない。
ああいうお店は、絶対、器は白くて、形がクネクネしています。
そして、中央のちっこい窪みに、所狭しと、料理が「どうだ!」とばかりに
主張しています。

かなり、グレードが高いです。

ミシュランをも唸らせた料理人・ニッタ勝美さんが作ってるそうです。

「誰だ?そいつ・・・」

なぜ、ニッタは「新田」ではなく、「ニッタ」なのでしょうか。
そっちのほうが気になります。

でも、フォアグラは絶対、口中でとろけますし、添えている茄子のコンポートも
タダモノではない。
穴子の衣揚げの衣はびっくりするくらいカリカリしてますし、自家製ソーセージは
自家製じゃなくて、日本ハムのでいいよ!って絶対思わせないぐらい、
肉のジューシーさが詰まってて、これまた、旨い。

スパゲティは濃縮トマトソースを頼んだ。この、「濃縮」っていう言葉と響きに思わず、
注文してしまった。メニュー名ってかなり大事なのです。気にさせたモン勝ちです。
濃縮がトマトケチャップだったら、どうしようって思いましたが
そんなわけもなく、ちょっぴり変な期待はしたが、当然、期待を裏切るぐらいの
ナポリタンとはまったく別物の美味しいパスタを食べることができました。

時には、微妙なモノもあります。冒険料理ってやつでしょうか。
きっとどうせ、優れた環境と徹底された餌で育てられたんだろうなっていう
最近巷に出回っている銘柄豚のひとつかどうかわからないけど、高品質な豚
「久保ポーク」を注文した。ニッタシェフ自慢の香草たっぷりの蜂蜜ソースだったが
いろいろと主張したいのはわかる。これが、きっと味の決め手であり、アクセントに
なるんだろう。でもね、酢豚に絶対、パイナップルはよけて食べるヒトはいるんだよ。
ワタシの場合、パインなら、喜んで食べたでしょう。でもね、あの「アニス」っていう
強烈なスパイスは、駄目だ・・・。あれ、ないほうがいい。日本人の9割は
苦手なはずだ。

デザートは、あの手の店にハズレは絶対ない。どうやったら、あんなに美味しい
デザートを作れるのでしょう。さらには、おっきなプレートにのっけて
どれにしますか?な~んて、目の前にみせられた日にゃあ、「全部」って答えて
しまいたくなるシロモノばかりだ。極上だ。至福だ。感無量だ。
ありきたりの言葉しかでてこない。
つまり、なんでもかんでも、旨かった、という結論であります。

ニッタ万歳です。

商品は素晴らしかったです。
素晴らしいお店の3か条は、「Q・S・C」だといわれています。

Q・・・商品のクオリティはばっちしでした。
C・・・クレンリネスは暗かったのでよくわかりませんが、キレイだったと思います。

真ん中のS。
S・・・スタイリッシュのS?、黒のワンピースをきたお姉ちゃん。
見た目は、イケテルかもしれませんが、お手手をプラプラして歩いてました。
こらこら、もっとキレイに歩きなさい。
S・・・サっと忘れるのS?、唯一笑顔の素敵な魔人ブーに似た彼は
コースメニューを見せてっていったら、10分近くは忘れてくれました。
S・・・騒ぎまくるのS?、コラコラ、まだお客様いるんですよ。
閉店時間を過ぎてるとはいえ、そのサービスステーションで、従業員同士、
騒がないでください。

ま、クレームってわけじゃあ、ござりませんけど。
ちょっと、気になっただけです。
でも、ニッタさんの100点満点の料理は、ホールのサービスマンによっては
120点にできるわけで、あそこの店なら、その高さを目指して欲しい。
次に期待したい!

な~んて、料理評論家みたいなんで、やめときます。
でも、でも、ヒトにぜひ、紹介したいお店なんで、
そこんとこだけ、ご了承を・・・。

あ、お店の名前いうの忘れてました。

Velours(ベロア)
っていいます。

サウスブルーマウテン、通称、南青山にあります。
遠くから、田舎のお友達がきたら、ぜひ、連れてってみてください。

「東京さ、すげぇな~」って思われる内装です。
立地も、ちょっと不憫なところが素敵です。
どこに連れていかれるんだろって感じです。
「あ、いいとこ知ってるね~」って絶対いわれるお店です。

「極上のブルーマウンテンを召し上がれ。」

あ、まだもの足りない?

そうですよね。レストランにいったら、軽く一杯飲んで帰りたいですよね。
じゃあ、ここはやっぱり、バーですよね。

ベロアをでて、ちっこい階段を昇ったら、タクシーを拾ってください。
そして、「日赤病院まで」と通っぽく、いってみてください。
ワンメーターぐらいでしょうか。
JIN&ITビルにそのBARはあります。
看板はでていません。
2階はBAR酒場ってお店のあるビルです。

何度もここで紹介してますが、

BAR RAGE
ってお店です。

もうこのお店は褒めません。
自分でいって、感じてみてください。

日本で、東京で、いや、最近は「世界」とも絡んでるな・・・
BAR RAGEは、やってること、もっとも進んでいるBARだと思います。

「とても刺激になる、ブルーマウンテンを召し上がれ。」

以上、「マル秘」デートコースです。
これで落ちない、女性は「オンナ」じゃない!

ワタシは、口説き「落とす」よりも、笑いで「落とす」ほうが
趣味なので、できれば、今度は、ラクダに口説き落とされたい方、
募集しております。

「オマエの砂漠のように枯れたハート、潤おしてやるぜ」

でたぁ~、ラクダの口説き講座。

もちろん、決め台詞は

「オレと、夜明けのブルーマウンテン飲まないか?」

決まった・・・。

落ちた・・・。

(今日の「落ちた」は、「オチ」の「落ちた」と、このブログを読まれている全国
50万人の女性が、「井之口」に「落ちた」の両方がかかっている
かなり高度なオチでした。
は~よかった)

ps 今回紹介した2店舗は、「東京カレンダー11月号」にばしっと
   紹介されてます。
   これを見て、いったわけじゃないところが、イノグチ、成長の証。

南青山、要チェック。