特別なハイボール。

昨日は静かな夜でした。
いろいろな思いをはせて、あの人が好きだった
角ハイボールをいただきました。

あまりに突然すぎて
全然気持ちの整理がつかないのですが
昨日、個々に来てくれた方々と思い出話に
なりました。
不思議と悲しいはずなのですが
笑い話がたくさんでした。
太陽のような、向日葵のような
笑顔そのものって感じのヒトでした。

一緒にお店の10周年迎えたかったなとか
また24時間リレーマラソンでたすぎ繋ぎたかったなとか
また沖縄の浜辺を肩組んで歩きたかったなとか
後悔しだせばキリはなくて

今でもこのカウンターの隅でニコニコ
ハイボールを飲んでる姿が目に焼き付いてて
らくだ元気にやってるか
周年迎えるたび、がんばってるなって
勇気づけられたものでした。

今はまだ限られた事実しか知らなくて
今自分にできることなんてなにもなくて
こうして、彼のことを思ってボクの記憶として
今の気持ちをただ書き留めることしかできなくて。

でも、それでいいんだと思います。
大切なのは忘れないでいること。
お世話になりまくったあの何十個も先輩の
いち友達のことをずっとずっとこの心に刻んでおくこと。

今この瞬間、ボクはマサさんと繋がれている
気がするんです。
心と心が繋がっているというか
少し気がラクになるというか
ずっとずっとボクの中で生き続けています。

そう思えば、悲しみなんてひとつもない。
といえばウソになるけど
今日、また悲しい顔してカウンターに
立ってしまったら
らくだ！元気だせ！悲しい顔するな！
って叱られるに違いない。

だから、ボクは元気です。
ひとつひとつ厳しいことを乗り越えて
ヒトは強くなっていくんだと
学ばせていただきました。

まだまだ書き出せばキリがない。
寂しくて寂しくて残念で残念で
本当に悲しくて仕方がありません。
でも、呑み屋の主として
いつもと変わらずお客さんを
喜ばすこと。
それが、一番のマサさんのボクに対する
願いだと思ってます。
また時期をみて、みんなと
角ハイボール一緒に飲めたらなと思います。

大好きな大好きなマサさん
今まで本当にありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。

地球の旅をしまくって、こっちの世界に
飽き飽きしたんやろなと思います。
ボクがいつかそっち行くことあれば
いろいろと教えてくださいね。
７０越えて、あのムキムキのふくらはぎしてる方とは
今後一生出会わないと思います。

自分に厳しく、人に優しく。

いつまでもボクたちのことを
温かく見守っていてくださいね。

サヨナライツカ。
また、角ハイ飲みましょ。

2018年5月17日井之口豊