実は、すでにもう9年ジャズピアノを習ってきて、それなりに分かってきたつもりだった、ジャズピアノの弾き方。それを前回のレッスンでガツンと頭をなぐられたように再認識させられた話を書きました。
ジャズでは下のような表示が楽譜の上に添えられています。
つまり、8分音符の連符をクラシックのようにタタと同じ長さで弾くのでなく、四分音符を3拍でカウントして「ウータ」と最初の音をウーと伸ばすのです。分かっていながらも、先生に伸ばすのを忘れたり、間違っては注意を受けるので気づいていましたが、この教本には、さらに「ウータと弾く時、タをウより強く弾く」というのを書いてあり、ひっくり返るほどびっくり。それは意識してなかったのです。
そこで、先生が模範に「ウータ」のウを強く弾くのと、タを強く弾くのを実際に弾き比べして下さって、フムフム。となると、これまで弾いてきた曲で、藤井さんの教本にはほとんどCDがついていたので、意識しないで真似をしてきたけれど、意識してもう1回弾き直してみることにしました。
すると・・・微妙に、以前弾いたのと、違う気がしてきました。「ウラの音がジャズの魅力」というのだから、これは避けて通らずに真面目に考え直してみようと思いました。
①同じ音の打ち始めの方を、できるだけ弱く長くテヌートで弾く。
②第2音と次の拍のあたまの音の間にごくわずかな隙間を作る。
とあった②の方も、先生に、「ウータ」で一つと言われ、私的には「ウータ・ウータ・ウータ」と例えば8分音符が3連続であると、「ウータウータウータ」でタの後すぐウを弾くイメージだったので、「わずかな隙間」も微妙に分かりづらい。修正しなくてはいけない課題です。
というわけで、今回のレッスンは、まず、先週「急がばまわれ」で藤井さんの「ジャズピアノトレーニングJAZZ」のアドリブの33ページに戻って、Cスケールの次のFでアドリブ練習をして~というのをまず弾いて、その後は、以前やった「ステップアップ・ジャズピアノ」の、上記の跳ね方の楽典説明があった5章の練習曲”All Of Me"を「ウータ」の弾き方に気をつけて弾いてみました。
すると・・・自分としては、かなり納得していたところが、最初のところから、まだ「ウー」の伸びが足りない(!)とのご指摘を受けてしまいました(汗)同じ音の打ち始めの方を、できるだけ弱く長くテヌートで弾く 言うは易し、実行は難しいぃ(泣)繰り返し、繰り返し、やっと修正されてOKに。頭で分かるのと指で分かるのには、だいぶ距離があるようで・・・。
そして、実はさらに、以前弾いた藤井さんの編曲でガーシュインの曲。これも再度、この法則をしっかり確認しながら、練習し直していたものを2曲目に用意していました。
最初の”All Of Me"で、のっけから間違いを指摘されてしまったので、おそるおそる ”But Not For Me" をお披露目。 ただ、これについては、心配したほどの間違いはなかったようだったものの、アドリブは結構弾けていたつもりが、メロメロに。あ~ぁ、うまく弾けませんでした。
でも、それの問題は、私のレベルにしては元々が難曲なので、それほどに言われることはなく・・・ただ、自分でも気づいていた、藤井さんが(意図的に曲の間に、わざと面白く『四分音符で前から伸ばした入りの1音の後に、3音タタタと弾く部分』)が、「最初の音が早めに入ってしまっている」というご指摘が。これ、めちゃむずかしい。10回は弾き直し増した(汗)
あとは、音取りはまずまず問題はないけれど、楽譜に書いてあるスタッカートの四分音符が何かスタッカートがきつくて聞きづらいというご指摘も。ただ、これは楽譜にスタッカートの印があり、それで弾き慣れしてしまって修正が難しく、頓挫。
今日は、この「ウータ」にこだわって、この2曲で弾くレッスンは終了。残り時間は、「ステップアップ・ジャズピアノ」の楽典勉強をさらに進めて、6章へ。「テンション」について、というのですが、これがまた難しい。自分でも何回も読んでみたのですが、皆目理解できなかったので、質問攻めしてしまいました。素人さんの質問には、先生もかなりびっくりな質問も多かったようですが、私が誤解している部分を読み解いて、こんな風に説明して下さいました。
ここに書いてあるテンションの説明はキーがC音の時の例で書いてある。
①テンションは最初の基本が1階部分とすると、それより高い音に行く時に使う2階部分の音と考えていい。
という説明と、ド、ミ、ソ、シと弾いて、2階部分にさらに同じ間隔で弾いていくとレ(9度)、ファ(11度)、ラ(13度)がつまりテンションになり、9度のレにはその音と、♭、♯の3つがある。11度のファには♭はミですでに1階の時にミがあるので、11度ではファの音と♯しかないので2つ。13度のラでは、その音とラの♭があって、♯は、1階の時の7thの音・・・2階部分では、結局キー音がCなら、どれを弾いても大丈夫になってしまう。というマジックのような話になって、先生がそれに従って、弾いて見た様子で、なんだか分かったような納得感があって、終了。
あれっ?でも、ここで書いているとまた分からなくなってきてしまった。素人の悲しさ。ここのテンションの謎は、もう1回自分で咀嚼してみないと、難しすぎたようです。楽典はやはり難しい。
ところで、最後に、前回のレッスンで、(先生のオリジナル曲で”Eyes Of The Haert"を弾いた時に先生がCDで弾いていた印象的なイントロとアドリブのママに弾いてみたい)と私が言っていたのを、先生が(譜起こしできるかなぁ~)との返事だったのを、(CDを聞いてみたら、どうにかできそうなので次回のレッスンでトライしておきます)と嬉しい予告がありました! わぉ~、次のレッスンが滅茶苦茶 楽しみになりました。 それまでは、また、古い曲を見直しに当てて、練習することにしました。さて、今度は何を練習してみようかな。
今日は、先生の曲は結局1つも弾かずに終わってしまいましたが、ジャズの世界が近く感じられたり、突き放されたり、まだまだ道は険しそうだと、感じたことでしたが、山と同じで「険しいからこそ、登ってみたくなる」。そんなところですね。