ゆりあげ剣道教室

三重県桑名市の少年剣道教室です。
桑名高校体育館武道場で子供達が元気にお稽古しています。

わしも今年81や、断捨離や!

2021-05-03 21:59:29 | 剣道

わたくしごとで恐縮です。

 

もう、二十数年前のお話です。

K名警察署4階道場で3年間、拙家族は剣道のご指導を頂く幸運な時期がありました。

毎週金曜の夜、7時~9時の2時間。

主催の先生は現役の警察官、特練ご出身。

集まる生徒は、一般の大人と子供、だいたいいつも10名~20名くらい。

その稽古会の師範が今日のお話のMT先生(今年81歳)

 

3月某日、

小生の昇段報告をはがきでお知らせしたところ、

即、小生に電話を頂きました。

はがきには当日の審査ビデオのQRコードを貼り付けました。

立ち合い動画も観てもらったあとの電話です。

 

会話を要約すると

MT先生

「おめでとう、よかったなあ~、

途中省略

祝いに袴を贈るわ」

小生

「ありがとうございます、そんでも先生、袴、もう2枚(腰)もらう事になってます」

「3枚も、いりませんわ」

MT先生

「そんなら剣道着を贈るわ」

小生

「先生、先生も知っとるKimuken先生に1着もうたし、安もんの剣道着、ようけあるんで」

「もう、お金つかわんといてください」

MT先生

「そんなら、わしが7段とったとき特練からもうた剣道着どうや」

「1回も着とらへん、もうたそのままや」

小生

「先生!それちょうだい、それがええわ!」

MT先生

「わしの名前はいっとるぞ」

小生

「ええのええのそれがええの」

 

ということで、二日後、

県庁所在地にお住まいのMT先生が、

小生の職場に来てくださいました。

なんとまあ行動の早い。

 

お約束の「剣道着」と

その他、先生が愛用していた剣道具もいっしょに。

その時の先生の言葉が表題。

「わしも今年81や、断捨離や!」

「使えるもんあったらもうてくれんか」

ということで、

面がひとつ

胴がふたつ (竹漆胴ひとつ、ファイバー胴ひとつ)

小手がひとつ

垂がふたつ

「竹刀でも買いな」とお祝いのし袋。

 

小生

「先生、こらもらいすぎやわ」

MT先生

「つこてもらえる人にもろてもうたら有り難い」

 

ということで遠慮なく頂くことにしました。

 

某日

MT先生からライン

「昨日、宅配便にて心のこもった内祝を頂きありがとうございました。

柿Yの品物、懐かしい気持ちです。

K名在籍時を思い起こしました。ありがとうございました」

 

小生返信

「このGWに先生に会いに行こうかと思いましたが、今の時期は控えました。

先生から頂いた防具の写真を送ります」

「盗んだと思われたらいけませんので、名前だけ消して、

ちゃっかり稽古で着ています」

「まず、手洗い洗濯しました」

「業務用の藍で、全体を染めます」

「面はこんな風に染まりました。

顔のサイズは私にピッタリです。」

「小手も内革以外は新品に見えます。

ヒモは新品に変えました。(全体が)少し縮みましたがちゃっかり稽古で使っています。

手の内がだんだん膨らんできました」

「垂です。ヒモが痛んでいませんので、ほぼ新品に見えます。」

「胴は、今はそのままです。

以上、大事に使わさせていただきます。

ありがとうございました。」

 

MT先生返信

「50年以上前に作った防具に、手を加え使って頂ける、とのこと。

感謝感激です。当初貰って頂くことに躊躇しましたが、

愛着のある防具なので大橋様に押し付けてしまい、

余計な作業をかけてしまったこと、ご勘弁ください。」

 

 

以上のお話を、拙教室ブログで紹介していいですか?と、

お願いしましたところ、ご承諾を頂きました

 

では補足説明。

 

MT先生が7段に昇段したのが36年前のこと。

剣道着は36年寝かした熟成ビンテージものです。

刺繍の文字は

祝七段昇段

三重 MT

贈 特練生一同

(昔はだいたい、金茶刺繍が相場)

 

なぜ、MTの名前を消したか?

それは、どこかの更衣室で警察関係の人に見られたら、

疑いをかけられます。(笑)

 

 

さて、竹刀はどうなった?

過日、

小生、仕事で名古屋に出たとき、

S吉商店で1本買ってきました。

これもラインでMT先生に写真で報告済みです。

 

 

 

 

コメント
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