2月20日(火) 本稽古休み
表題の「わらうな」。
ごく稀(まれ)に子供たちは、大まぐれで、
市の大会や県の大会で、
個人戦で優勝する時があります。
いつもまったくの大まぐれで、
選手本人はびっくり仰天です。
監督としてそばにいる私は、
試合から戻ってきた選手に、
表題の言葉をつぶやきます。
「わらうな」
今朝の朝日新聞天声人語に、
金メダルの小平選手の事が書かれていました。
抜粋します。
-------------------------
スピードスケートの小平奈緒がレースを終え、
リンクをゆっくり回る。
客席から大きな歓声が上がる。
小平は指を立てて口にあてる。
「静かに。次のレースがあるから」
と言うかのように。
その瞬間の写真が韓国の新聞「朝鮮日報」の記事に添えられていた。
次に控えている韓国の李相花は、五輪での3連覇が期待されていた。
小平のしぐさは李への気配りのように見えた、と記事にある。
結果は小平が李にまさった。
泣き崩れそうになった李を小平は抱擁したことも韓国メディアは手厚く伝えた。
国際大会で何度も戦うライバルは、やがて友人になった。
李は語っている。
「彼女が韓国の家に遊びにきたことがあった。
私が日本に行けば、いつも面倒を見てくれる。
特別な友達だ」。
2人で一緒に走ってきた、とも。
ライバルの語源はラテン語の「川」にあり「対岸に住み同じ川を利用する2人」を指した。
水をめぐる争いがあるためという。
しかし2人の選手を見ていると、
同じ川の流れのなかで生きる人、と読み替えたくなる。
頂点での勝負について回るのが、美しい気持ちばかりとは思えない。
敵愾心も嫉妬心もあろう。
国際大会となれば、国対国の色も帯びる。
だからこそ選手と選手のつながりに心が動く。
先日は羽生結弦がスペインのライバルと抱き合う場面があった。
同じコーチのもとで練習した仲だという。
競い合い、励まし合い、尊敬し合える友達いる。
そうありたいと願うのは、もちろん競技の世界に限らない。
------------------------------------------------------
NHK公式動画
https://www.youtube.com/watch?v=COl-QmdUPUs
1年半前にも同じ表題で、
拙ブログに投稿しています。
お時間ある方はご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/yuriagekendo/e/d344de43a12ae5975dab14c47d638699