11月27日(金) 本日稽古休み
亀太郎さん、「三段階」のコメント有難うございます。
私は道場で子供たちに、一つの技や心情を伝える場合、
三段階に進める事と併用して、「三種類」という言葉も使います。
三段階は、a→A→A
三種類は、A、B、C、です。
この三種類に複合形の考えを加えます。
AA、AB、AC、ABC、BA、CA、CBA・・・・。
とまあ、多様な組み合わせが存在します。
もうお気づきだと思いますが、
剣道の「面」「小手」「胴」、高校生からは「突」を加えての例えです。
この複合形に、打たない「ゼロ」「空白」「0」を加えます。
打てるんだけどそこで打たないで、
間合いを切る(下がる)「マイナス」「ー」まで加えます。
ここまでが、「三種複合」の第一段階。
第二段階以後は、お子さんの成長と共にご体感ください。
亀太郎さんの質疑
「道場のつながりも、ダーウィンから続く、その一連の進化でしょうか!」
ダーウィンは「種の起源」の中で、
生物は常に環境に適応するように変化し、
種が分岐して多様な種が生じると主張しました。
この過程を生存競争、適者生存などの言葉を用いて説明しました。
「進化論」の議論は、さておいて、
キーワードは、「生存競争」「適者生存」、
具体的には、「変化に対応する」です。
「メダカの学校」の話を、
1年に一回くらい子供たちに話す事があります。
メダカは小さい魚だから、群れをなして集団で川の中を泳ぎます。
もし群れから外れて、一匹だけふらふら泳ぎ出すと、
少し大きいフナにパクリと食われてしまいます。
(メダカの習性に適応できないDNAをもつ者は、ここで息途絶えます)
メダカは群れから離れない事で自分の命を守っています。
でも、群れから迷子(まいご)になったら、一匹でも頑張って泳ぎましょう。
また勢いのあるメダカの群れを見つけたら、一緒に泳ぎましょう。
でも、先頭を泳ぐメダカの大将も、
だんだん歳をとりますし、時々失敗します。
先頭の大将が、みんなのために犠牲になって、
フナに食われることもあります。
そんな時は、いつでも大将になれるように、
ふだんから一生懸命泳ぎましょう。
大将になった時、
迷子になって一匹で頑張った事が、
ここで役に立ちます。
亀太郎さんの質疑
「道場で最近よく意識することがあります。
「春に種を撒き、夏に苗を植え、秋に刈り取り、冬に貯蔵する。
‥そして喜ぶ ‥人間にもそれにふさわしい春夏秋冬がある‥」『留魂録』」
私は、子供たちにいつも言います。
「1週間単位で覚えよう!」
P(プラン)→D(デゥ)→C(チェック)→A(アクション)
のサイクルを1週間単位で行います。
大きなサイクルは1年周期ですが、
小さいサイクルは、1週間単位で行います。
その中間に一か月単位。
試合シーズンなら、春と秋の2期。
私はRinには、よくこんな言葉を言います。
「今ゆうた技(わざ)、来週までに覚えてこい。今の説明、動画にアップしとく」
約束を守ろうとする子は伸びます。
私も約束を守ります。
動画は2日後にはアップします。
宿題を先延ばしにする子がいるなら、
その子は前には進みません。
いつか手拭いにして子供たちに配りたい、
私のキーワード。
「直心是道場」、「失敗是成功之母 」
変化に対応するにも、
上記の基本理念がなければ、
「生存競争」「適者生存」、の掛け声も、
ただの「魔法の合言葉」です。
「テクマクマヤコン!テクマクマヤコン!」
「お姫様に、なあ~れ!」
一万回唱えても、お姫様にはなれない。
さて、
「失敗是成功之母 」の手拭いで、
試合に出ても勝てるようになりたいね。
「負けてもいいよ」って文字が、
選手レベルにより解釈が様々。
ここまでの私の投稿を読んで、
「じゃ、段階にも複合形ってあるんじゃない?」
「段階と種類の複合形もありだよね?」
と、感じた方は、
「変化に対応できる人」の「第一段階」