12月31日(日) 大晦日 稽古休み
表題の「イントロ」
意味は
導入部。またはイントロダクションの略。
- 文章において、冒頭で内容の概略や背景について述べ、読者が内容になじみやすくするために書かれた部分。
- 音楽において、一つの曲の前奏部。
- その他、一般に物事の冒頭部分。
数日前の朝日新聞天声人語
米国のバンド、イーグルスが1990年に再結成し、
来日した時の観客の言葉が、紙面にあった。
「ホテル・カリフォルニア」のイントロが始まったとたん、
私は19の時に戻っていた。
そして当時訪れたロサンゼルスの風景が、
目の前に浮かんできたと。
あの物悲しいギターの旋律(せんりつ)がよみがえる方もおられよう。
耳にしたとたん、昔に引き戻される。
そんなイントロが誰にも一つや二つ、あるのではないか。
しかし、これからは事情が違ってきそうだ。
ポピュラー音楽の前奏が大幅に短くなっているという。
米オハイオ州立大の研究者が過去30年のヒット曲を分析したところ、
イントロ部分の平均時間は、1986年には20秒以上あったのに、
2015年には5秒にまで縮まっていた。
興味を早めに引こうとして、すぐに歌い始める傾向があるという。
レコードやCDを買い、1曲目から聞いていたのは今や昔。
ネット上の音楽は、数秒で気に入らなければ簡単に別の曲に変えられる。
短めの前奏は、耳の争奪戦に勝つための工夫なのだろう。
イントロを飛ばして聞く人すらいるという。
イントロにあたるものは、おそらく暮らしのなかにもある。
1日の始まりに、窓を開けて光と風を入れる。
仕事の前に1杯のコーヒーを飲む。
師走の慌ただしさのなかでも、前奏は大切にしたい。
久しぶりに聴いたホテル・カリフォル二アのイントロは50秒ほどだった。
その時間を惜しむには、文化的に進化しているのか、
それとも進退しているのか。
朝日新聞 天声人語より
筆者と私はおそらく同年代。
40年前、私は二十歳のころ、
京都京阪三条近くの池田屋ビル3階のお好み屋で、
アルバイトをしていました。
店の中は当時はやりの洋楽が有線放送で流れていました。
映画サタデ―ナイトフィーヴアーが大当たりで、
時はディスコ大ブーム。
バイトは平日は夕方6時から10時。
日曜は昼12時から夜10時。
店にいる間、順番にぐるぐる聞こえてきたのが、
ビージ―ズの「恋のナイトフィーヴアー」
アバの「ダンシングクィ―ン」
そして「ホテル・カリフォルニア」。
その5~6年後はバブル景気の始まり。
ディスコサウンドが進化して、
今年はやりのバブリ―ダンスと変化していきます。
あの大阪府立の高校生のダンスを見ていると、
あの衣装が懐かしい。
後ろにスリットが入ったタイトスカートは、
おお、そうだそうだと笑ってしまう。
35年ぶりにテレビで見た、
荻野目さんの「ダンシングヒ―ロー」も、
イントロ時間にゆとりがあり、
ダンスの見せ場を作っています。
若い人は知らないでしょうね。
イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」
せっかくですから、50秒のイントロだけでもをお聞きください。
https://www.youtube.com/watch?v=8UAlD8SI-6U
さてここからは剣道のお話。
剣道は、
「打ち出す前が剣道で、打ちだしたら運動」
とまで言う先生がいます。
高段者になれば、
なるほどとうなずく教えです。
拙道場では、中学生や大人は、
打ち出す前の「布石」「しかけ」を意識します。
「技前(わざまえ)」と言う、音楽で言えば「イントロ」でしょうか。
(音楽は素人ですので、例えが悪かったらお許しください。)
12月27日の稽古納のブログ、
Rinとの居残り稽古を、
はじめと終わりのさわりを紹介しました。
特に意識したわけではありませんが、
はじめはイントロ短め。
終わりはイントロ長めで打ち合っています。
はじめ
終わり
還暦オジンのわたし的にはイントロは長めが好き。
でも若い人はイントロ長短両刀使いが必要。
どんな状況でも、いつでも打てる状態、
いつでも応じれる状態が必要ですね。
上記の今年最後の6分間居残り稽古。
途中、私の余計な話のシーンはカットしました。
年末年始、お時間ある方はご覧ください。
お互いイントロを楽しんでいます。
Shu(60歳)VS Rin(中2)
会員専用ページでは、
稽古に来て頂いた先生との稽古も、
このような動画で,
翌日には見れるようにしています。
本年は拙道場、拙ブログでは、
ご縁ある先生方はじめ剣友の皆様に、
たいへんお世話になりました。
来年もかわらぬご指導をお願い致します。
ゆりあげ剣道教室
大橋修司