ゆりあげ剣道教室

三重県桑名市の少年剣道教室です。
桑名高校体育館武道場で子供達が元気にお稽古しています。

高名の木登り

2014-01-21 17:03:22 | インポート

「高名の木登りと言ひし男、

人をおきてて、高き木に登せて・・・」で始まる一節。

私は時折、稽古最後の講話で、

この吉田兼好、徒然草「高名の木登り」の例えを話します。

試合や稽古、学校生活、家庭生活で最後の段階でも

油断しないように、との例えで引用します。

剣道を始めたばかりの初心者の子供たちは、

楽しく剣道に慣れ親しむことを優先して、

遊びと並行して稽古を進めます。

が、目標を持って当教室に入会した小学4年生Rinは、そうはいきません。

小学生高学年に応じた稽古のメニューと、日常生活のあり方まで示唆します。

例えば、試合や審査があった翌日の稽古は休まない。

節目の年度末、年度始めの稽古は休まない。

挨拶と報告、返事の重要性など、数え上げればきりがありません。

先日の出稽古の際には、昼食時に箸のもち方まで苦言しました。

なによりこのブログで、いつ自分のことの小言を言われるかビクビクものです。(笑)

昨年の夏休みから当教室に通うようになり、

手のマメがやぶれ、右足の親指の付け根がきれ、

呼吸困難で泣き出し、

すぐ母親のところに駆け寄り

なんだかんだと理由をつけSOSを発信する。

が、今年からのRinはチョッと違う。

8時からの居残り稽古も自分から積極的だ。

顔つきが昨年と違う。

私以外の大人の先生との稽古にも慣れてきた。

この慣れてきた頃にいつも話すのが、「高名の木登り」。

油断大敵、「心して降りよ!」

Rin、頑張れ!仲間に感謝だ。

コメント
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