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薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

SAIPAN~はじめてのビジネスクラス~

2005-07-14 | 旅  行
■ 今回の旅行はノースウェスト航空のマイレージを利用してゆくことに….。海外旅行に行き始めて10数年、マイレージは120,000マイル近く貯まっていました。

■ 以前は、マイルを利用しての予約が面倒で、利用したいときに空席がなかったりで、もったいなくも利用はしませんでした。しかし今回、NWAのホームページにアクセスしてみると、ホームページ上から空席情報や必要なマイル数が簡単に確認でき、予約もインターネット上からすることができるではありませんか。往復ビジネスクラスにしても、成田からサイパンまで二人で90,000マイル。やったね!! 予約どころか、チェックインすることもでき、おまけに航空券まで印刷することができました。

■ 例によって、中央タクシーに揺られ成田空港まで行き、NWAのカウンターに行くと…受付は専用窓口。手荷物検査も、エコノミークラスとは別の列で、待ち時間なし。おまけにカウンターでは、ビジネスクラス利用者専用の待合室であるラウンジも利用できますと教えてくれました。

■ ウキウキとしてラウンジへ行ってみると、ゆったりとしたソファーが並び、飲み物や軽食まで用意されていました。さらに軽食やワイン、アサヒの生ビールまで用意されていてビックリ!! 空港のビュッフェで朝食を済ませてしまわなくてよかった~

■ 飛行機の席へ案内されると、さっそくシャンパンのサービスが…。シートも広くて、すわり心地は抜群。フットレストもあって、これは楽チン。機内食は、期待したほどではなかったけど、ワインも何種類もあって、すでに酔っ払い状態。あっという間のフライトでした。

■ 帰りも、ロンドンの地下鉄テロの影響からか、SAIPAN空港では手荷物検査の長い列。にもかかわらず、ビジネスクラスだと待つこともなく、すんなりとチェックインできました。スーツケースもろくにX線に通してもいないような気がしたが、いいんかいな。中身もろくに見てなかったけどな~(エコノミークラスは、スーツケースやゴルフケースまで、ほとんど開けられていました)。

■ 100億とはいわないまでも、やっぱりリッチにならなくてはいかんですなぁ。

SAIPAN ~プロローグ~

2005-07-13 | 旅  行
■ 少しはやめに夏休みをとって、二人でのんびりとバカンスを楽しんできました。そして、私たちが行き先として選んだのは…そう、サイパンなのでした。

■ フライト時間も3時間と短く、NWAのマイルを利用して行ける距離。夏休み前でそんなに混んではいないだろうし、蒼い海と白い珊瑚礁を見てボーッとしているか…と。正直なところ、前にも書いたように、サイパンにそんな悲劇的な歴史があるなんて思っても見ませんでした。

■ とりあえず、“リゾートではホテルが大事”と宿泊先はAQUA RESORT CLUBに決定。ドラマ『ビーチ・ボーイズ』のロケにも使われたというアチュガオ・ビーチに面したコテージタイプのリゾートホテル。ちょっと奮発して、ビーチに面したオーシャンフロントなる部屋をインターネットで予約しました。“改装記念”とやらで宿泊料金も通常よりも安くなっていて、ラッキー!!

■ まぁ、過去は過去として――NHKで『玉砕』なる特集番組を放映してたのも気になったけど――、行くことを決めてしまったのだから仕方がない。戦没者の慰霊もかねることにして、出~~~発!

<photo:ホテルのロビーにて>

スペイン紀行~Epilogo~

2005-06-23 | 旅  行
■ スペイン6日間(正味)の旅は本当に楽しいものでした。実のところ、あまり期待はしていなかったのですが、食べ物は美味しく私たち日本人の口にもよくあいますし、天気は晴天続きで雨の心配はまったくないし、心配していたほど治安も悪くなかったし…ということでエスパーニャの美術や歴史、自然や文化などを満喫してきました。

■ ただ1回だけ、マドリッド市内を散策しているとき、スリに遭遇しました。あいてはジプシー風の女性3人組。私たちが信号待ちをしていると、大きな地図を広げて、道を尋ねてきました。最初は、「んっ、なんだ?なんかわけのわからないこと言ってるなぁ」と思っていたのですが、どう見てもこの辺の地図ではないみたい。はっと気づいてみると、地図の下から伸びた手がバッグの中へ忍び込もうとしている。慌てて(日本語で)怒鳴り、手を振り払って、その場を立ち去りました。さいわい何も盗られずに済みましたが、油断は大敵ですね(もっとはやく気づけよ!!って感じですが、実際はね~)。

■ タクシーの運転手もみな親切で、法外な料金を請求されることもありませんでいた。もっとも、日本のタクシーに比べたら格段に料金が安いですから、ちょっとぐらいボラれていてもわからなかったのかもしれませんが…。そんなわけで、移動は徒歩かタクシーを使い、一度も地下鉄は利用しませんでした。

■ お目当てのアンダルシアのひまわりを見ることはできませんでしたが、是非また機会があったらスペインを訪れてみたいと思います。スペインは、葡萄の作付け面積世界一、生産量は第3位という世界有数のワイン王国でありながら、あまり輸出量は多くありません。なぜなら、生産されたワインのほとんどが国内で消費されてしまうから…というお国柄がたまらなく好きだなぁ、わたしは。

■ なお私たちは、『地球の歩き方 マドリッド』ダイヤモンド出版、『わがまま歩き スペイン』ブルーガイドの2冊をガイドブックとして携行し、旅の参考としました。

<photo : lglesia de la Vera Cruz>

スペイン紀行~Segovia~

2005-06-22 | 旅  行
■ コルドバからマドリッドへ戻り、再びHotel Cartonへチェックイン。さて、スペイン滞在最終日はどうしようかと迷った挙句、思い切ってセゴビアまで行ってみることに…。

■ セゴビアは、古代ローマ時代からの歴史を持ち、かつてはカスティーリャ地方の中心だった城郭都市。ただ、スペインは電車の便がすこぶる悪い。セゴビアまでマドリッドまでたいした距離でもない(と思う)のに2時間もかかり、おまけにほぼ2時間おきにしか走っていない。まあ、夜遅くまで明るいし、なんとかなるでしょ~。

■ 2階建ての電車に乗り、やはり荒涼たる大地をひた走って、やっとセゴビアに到着。思いっきりローカルな駅から町の中心までは約2km。駅前の停留所からバスに乗り、終点のマヨール広場まで行く。一緒に乗り合わせた現地のおばさま方(と思われるご一行様)は終始おしゃべりがやまず、賑やかだった。この風景は日本と少しも変わらない。

■ 広場の南側にあるカテドラルを見学していると、なにやらに人だかりが。なんだろうと思って覗いてみると、どうも結婚式のよう。よく見ると、みんな着飾っている。なんておめでたいのかしらん!!

■ カテドラルの前のとおりを西へ下るとアルカサルが見えてくる。このアルカサルはディズニーの『白雪姫』のお城のモデルとなり、カトリック女王イサベルが「カスティーリャ国」の女王として即位したお城。残念ながら内部まで見学している時間はなったけど、眼下に中世のたたずまいを残すラ・ベラ・クルス教会を望み、大地の広さにうたれる。

■ いったんカテドラルまで戻り、にぎやかなメイン・ストリート、ファン・ブラボ通りを下ってローマ水道橋にたどり着く。水道橋は、写真を見て想像していたよりも、ずっと大きかった。全長728m、高さ28m。セメントなどの接着剤をいっさい使わず、花崗岩のブロックを積み重ねただけで、二段アーチの形で構成されている。これが造られたのはおよそ2000年前というのだから、やはりローマ人は偉い!その壮大さと、技術の高さに圧倒されっぱなしでした。

<photo : Acueducto Romano>

スペイン紀行~La Girlda~

2005-06-19 | 旅  行
■ カテドラルに敷設されたヒラルダ(風見鶏)の塔に登る。なんと高さ98メートルの鐘楼。正方形の塔の内部は展望台まで階段がなく、ずっとスロープになっている。これは王様が馬にまたがったまま乗り入れられるようにしたためとか。やっぱり、王様って偉いんだ!!私たちは歩き疲れましたよん。

■ お腹が空いてきたので、レストランEl Buzoでランチ。念願のイカフライとシーフードスープを注文。もちろんビールで乾杯!イカはやわらかく、スープにもエビの旨みがにじみ出ていて、とても満足。

■ にもかかわらず、まだ飲み足らなかったのか、オリーブをおつまみにバルでワインを楽しむ。スペインで有名なリオハのワイン。オリーブはしょっぱくていただけなかったけど、昼真っから外で飲むのは美味しいですなぁ。あまりに酔っ払って、午後は観光できなくなってしまいました…。反省

■ コルドバに戻って夕食。ビクトリア公園に面したレストランCirosで夕食。小エビのニンニク炒めと魚貝フライを注文。お目当てのオックステールは品切れで食べることができず、残念。夜になると、風が心地よい。

<photo:カテドラルの内部>

スペイン紀行~Real Alcazar~

2005-06-18 | 旅  行
■ Real Alcazarは、スペイン独特のイスラム様式であるムデハル様式による代表的な建築物。“アルハンブラ宮殿の妹”とも呼ばれており、建物の装飾や緻密な彫刻がとても愛らしい。とりあえず日陰は涼しいので、建物内部を見て回る。

■ 庭に出てみると、日本とは一風変わった(あたりまえか…)花が咲き乱れていて、とても綺麗だった。池や噴水があったりして、さりげなく涼しさを演出している。いっぽう奥様は、庭に無数になっている蜜柑だかレモンだかが、非常に気になっている様子だった...。

■ アルカサルの次は、目の前にそびえるスペイン最大のカテドラルを見学する。この地にあったイスラムのモスクを取り壊したあとに1世紀あまりをかけて建てられたゴシック様式主体の大聖堂。ローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ、ヨーロッパで3番目の大きさを誇る。

スペイン紀行~Sevilla~

2005-06-17 | 旅  行
■ Hola! ということで、スペイン5日目は、コルドバからセビーリャまでの日帰り旅行。AVEで約45分の移動です。

■ セビーリャは、ローマ時代にはすでのこの地方の中心都市のひとつ。西ゴート王国の首都だった時期もある。大航海時代には、新大陸との交易港として繁栄した。ビゼーの歌劇『カルメン』の舞台ともなった街でもあります。

■ 一応、駅のインフォメーションでガイドブックを見せ、「こんなひまわりが見られる場所はないか」と聞いてみたけど、お姉さんの答えは、「知らない」。おかしいなぁ。この時期、アンダルシアの大地一面に咲き誇っているはずなのになぁ…。仕方がないので、タクシーに乗ってアルカサルまで移動する。

<photo:Patronato del Real Alcazar>

スペイン紀行~花の小路~

2005-06-14 | 旅  行
■ メスキータから少し北へ歩くと「花の小路」がある。白い壁の両側に植木鉢がビッシリつられ、赤やピンクの花が咲き乱れる。ガイドブックでも見かける路地の奥のお店の前では、ギターを抱えて歌っているお兄さんがいた。

■ お昼も過ぎたので、この界隈で昼食をとることにする。といっても、12時頃お店に入っても中はガラガラ。ようやくお店が込み始めるのは、2時をまわってから。シエスタを楽しむ優雅なお国柄が偲ばれる。小路を歩きながら、美味しそうなレストランを物色。やがて、メニューも手ごろで中庭がきれいなレストランを発見。ここでランチをとることにする。

■ デザートを食べていると、急に隣のテーブルから声を掛けられた。「スミマセン。シャシン、トッテイタダケマスカ?」。

■ まさか、こんなところまで来て日本語を耳にしようとは…。驚いて振り返ってみると、ど(コ)から見たってガイジンさん(私から見て。日本人には見えない、との意。声を掛けてきた彼のほうは、なんとなく感じがブルース・ウィルスに似ていた、気がする。)のカップルが、こちらを見て微笑んでいた。それも、たいそう流暢な日本語だったから、なおビックリ。

■ 話を聞いてみると、彼はアメリカ人で、なんでも日本の奄美大島に英語を教えに行っていたことがあるのだという。彼の奥さん(彼女だったか?)はスペイン人なので、今日はアンダルシア地方を旅行しているのだという。あ~、それで。AETっちゅうやつね。おまけに仕舞いには、奄美大島はとてもきれいな島だから、ぜひ一度行ってみるといいですよ、などと勧められる始末。「ガイジン」の定義も見直さねば…。

■ 午後はアルカサル(王宮)へ。水を豊富に使った庭園には花が咲き乱れ、美しい。噴水や池もきれいに整備されている。でも、ベルサイユ宮殿もそうだけど、個人的にはわび・さびのある庭園のほうが好きだなぁ。夕暮れとともにホテルへ戻り、ホテル内のレストランで夕食をとることとする。

スペイン紀行~Cordoba~

2005-06-13 | 旅  行
■ スペイン滞在4日目と5日目は、アンダルシア地方へ。滞在先は、コルドバのHotel Las Adelfas。ここは市街地から少し郊外へ離れた、リゾート風のホテル。

■ マドリッドのアトーチャ駅からコルドバまでは、AVEにて1時間40分。およそ1時間に1本の間隔で電車が走っている。車窓から見えるのは、果てしなく広がる赤茶けた大地とオリーブの木。はて、お目当てのひまわり畑は、一体どこに行ってしまったのか!?

■ コルドバは、ローマの植民地時代からアンダルシアの中心地。8世紀になってイスラム教徒の侵入が始まり、後ウマイヤ朝が成立すると、コルドバはヨーロッパ・北アフリカのイスラム教国の中心として大きく発展していった。文化的にもイスラム、キリスト教、ユダヤの3つの文化が共存し、そして融合している不思議な空間だ。

■ ホテルにチェックインした後、タクシーでコルドバ美術館まで行く。美術館の中を見学したあと(美術館自体は、さほどたいしたことはない)、ローマ橋を横目で見ながら、メスキータまで歩く。メスキータとはスペイン語でモスク(イスラム教寺院)のこと。さすがに日差しが強く、暑い。

■ このメスキータは何回か改修されており、いろいろな時代の様式がごちゃ混ぜとなっている内部に入ると、赤白の模様がかわいらしいアーチが現れる。重量を分散して、天井をより高くするために2層式にしたものとか。さきほど赤白模様のように見えたのは、じつは赤色のレンガと白色の石とを交互に組み合わせて作られていたものだった。湿度が低いせいか、日陰に入ると涼しい~。

<photo:Mezquita>

スペイン紀行~Toledo~

2005-06-09 | 旅  行
■ 中世の面影を残すトレドの街は三方を川に囲まれた自然の要塞。1085年にカスティリャ王国の領土に組み込まれると、宗教・学問・芸術の要衝として反映した。街全体が世界遺産に登録されている。

■ タホ川を渡り、駅から20分ほど、曲がりくねった道を登る。まだ6月だというのに、日差しがものすごく暑い。路地は狭く、石畳の道は曲がりくねっている。それに、アップダウンが激しい。通りのあちこちに暑さよけのタープが張られていました。

■ ようやく市街地にたどり着いた頃にはもう昼近くだったので、まずは腹ごしらえ。レストランRincon de Eloyにてパエリアと名物のウズラの煮込み料理を注文する。日本では卵しか食べたことがなかったけど、きっと中世の昔から、このへんにはウズラが沢山いたのでしょうね。でも、骨ばかりであまり食べるところはなく、話のタネに1回食べればもういいかな、というのが正直なところ。

■ どうせまた駅に戻らなければならないので、市街地を横断し、反対側まで行ってみる。町の入り口(出口?)には立派な門Puerta del Cambronがあり、その彼方にはLa Manchaの台地が広がる。しばし市内を散策したあと、カテドラルを見学。あ~、やっぱり石造りの建物の中は涼しいよ~。あまり私たちの趣味には合わないので、エル・グレコの家はパスしました。

■ トレドの名産としては刀剣がある。昔から鍛冶屋が多く、映画「ロードオブザリング」の刀剣もここで作られたものだとか…。お土産に買おうかとも思ったけど、万が一機内へ持ち込めなかったら困るしナァ(そんな長いもの買うたらアカン!!)。結局、あきらめちゃったのが、今にして思えば残念。

■ 時間があればパラドールのある高台あたりまで行って、トレドの街を一望してみたかったけど、時間がなくてできず。刀剣に後ろ髪を引かれつつ、帰りの電車(バス?)に乗り込んだのでした。

<photo:Catedral>