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薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

白線流し

2005-10-08 | ド ラ マ
■ 松本の高校を卒業した7人の仲間たちを描く青春ドラマ『白線流し』の最終章。高校卒業から8年・・・というわけで、最初の放送から、もうそんなに経つのか~。

■ ドラマの内容はともかく(いや、とてもまじめに作られているドラマですが・・・)、ドラマの中に普段見慣れている風景が登場するというのは、やはり理屈ぬきで楽しいもの。今回も、松商学園や深志神社という“基本”をはじめとして、松本城や信州大学付属病院、松本警察署などが登場してましたね。

■ 地元民としてそれぞれの施設の位置関係を知っていると「あれっ?」なんて思うシーンもままあるけれど、そこはご愛嬌。さすがプロが撮ると、何気ない場所のシーンでも綺麗にまとめてありますね。

■ 初回から毎回欠かさずに見ていたので、これで最後かと思うと非常に残念!俳優・女優さんたちも、みんな大人っぽくなったね~(当たり前か・・・)。シリーズ最終章にしては、なんか中途半端な終わり方のような気がしないでもないけれど、やっぱり最後は『空も飛べるはず』で締めくくるんですね。

<photo:涸沢ヒュッテより>

決戦・壇ノ浦

2005-09-05 | ド ラ マ
■ 大河ドラマ『義経』でひとつのクライマックスともいえる「決戦・壇ノ浦」が放映されました。大きな見せ場だったと思うのですが・・・NHKはそんなに予算がないのですかねぇ。もうちょっとなんとかならんかい。

■ 阿部寛演じる平知盛は文句なしにカッコイイ。鬼気迫る形相で源氏勢を次々と切り倒してゆく。がしかし、最後に錨を背負って海に身を投げる場面は一体なんじゃ!! いかにもハリボテでございます、といわんばかりの錨でしたね~(弁慶の投げる岩も、そうだったが・・・)。せっかく「見るべきほどの事をば見つ・・・」との台詞(の現代語訳)をきめた後だったのに・・・台無しじゃ。


■ 板坂耀子『平家物語』中公新書によると、『平家物語』の全体像としては、「前半では、清盛が悪で、重盛が善(正義、両親)。後半では、宗盛が愚かで、知盛が賢い」という図式になるという。そして、知盛は「作中で重要な人物であ」り、また「作者の代弁者である」のだ。

■ 平家にとって、滅亡にいたるその瞬間まで、「実現でされなかった正しい方針」が、その時々にあり、それを主張しているのが知盛でした。その対極として、「実現された誤った方針」を終始とりつづけるのが宗盛。そして正しい方針とは、ほとんどの場合において積極策(奇襲など)なのでした。

■ 壇ノ浦を訪れたのも、もう十数年前のことになります。また、ゆっくりと古典でも読みたいな~。

マンハッタン・ラブストーリー

2005-08-06 | ド ラ マ
■ DVDでレンタルしてきて、毎回、二人で大笑いしながら見ていました。数年前に放映されたドラマですが、人気の脚本家クドカンの作品です。

■ ドラマの内容はというと、マンハッタンという(純)喫茶店を中心として展開されるラブ・コメディーです。普段は、ドラマにもリアリズムを要求する二人ですが、この作品に限ってはクドカンの創る異次元ワールドに引きずり込まれてしまいました。くだらないと言えばくだらない、でも面白いと言えば、やはりおもしろい…。

■ なかでも注目は、“井掘”を演じる尾美としのり。はるか昔、尾道三部作(「時をかける少女」「転校生」「さびしんぼう」ふるくてスミマセン)でのイメージしか持ち合わせていなかった私は、最後のスーパーに「尾美としのり」の名前が出てくるものの、いったいどこに出ているのかさっぱりわかりませんでした。「尾美としのりもこんな風になっちゃったんだ~」と感慨深く思いながらも、出演者中で最もいい味を出していたと思います。

■ 私の経験と人生と魂を込めて言わせてもらいます。このドラマは、実に面白い。仕事中も“ラーブラブマンハッタン”と鼻歌が出てきてしまって、仕方がありませんでした。

<photo:白馬三山を振り返る>

新・科捜研の女

2005-07-29 | ド ラ マ
■ 木曜夜9時ドラマ『新・科捜研の女』を見ている。沢口靖子もさすがに歳をとったなぁ~という印象は否めないけれど、コミカルな演技は見ていておもしろい。(ネタばれ注意!です)

■ 昨晩は猫を可愛がっていた独居老人が、近所の猫アレルギーの住民に殺されてしまう話。猫を可愛がるあまり野良猫にエサを与えてしまい、野良猫が増えてしまって近所迷惑となるというのは、実際よく聞く話。昨日はミケとトラの2匹だけだったけど、多くの場合、猫が増えるだけ増え、この家は猫屋敷と化してしまう。

■ ここからさらに状況が悪くなると、家の中を猫がわがもの顔で飛び回り、食べ残した餌のカスや糞のため、部屋の中は足の踏み場がないドロドロ状態と化してしまう。ドラマの中では沢口靖子たちが猫を捕まえ、たやすく抱きかかえていたが、ふつうはそうは問屋がおろさない。薄い布の手袋をつけたぐらいじゃ到底ダメで、腕中引っかき傷だらけになってしまうだろう。

■ ドラマは、唯一の目撃者たる猫を追うため、化学的に猫のマーキング場所を洗い出し、DNA鑑定までして猫を捕まえる。どこまでが現実に捜査として行われているこのなのかはわからないが、昔の刑事ドラマとはちがって、現場に残された物証から科学的に犯人を絞り込む、という展開がおもしろいし、それがこのドラマのウリだろう。(でも、DNA鑑定だって、結構なお金がかかるんだろうなぁ)

■ がしかし、前回の文化財Gメンのファイルもそうだったけれど、どーもこのドラマの場合、殺人の動機とか死因とかが弱いような気がしてならない。前回だって女性が、重要文化財の木像で住職を殴ったくらいでよろけて頭をぶつけて死んでしまうし、昨日も主婦と争ったはずみで転んだら頭をぶつけて死んでしまった。だいたい、両方とも、殺人というよりはほとんど事故じゃなかろうか。

■ などと思いながらも、いろいろな科学的な謎解きがおもしろくて、毎回見てしまいそうだ。脚本も、随所に複線がはってあり、ひとつひとつのセリフが見落とせない。とくに榊親子が、今後どのような展開を見せるのかが楽しみです。

義仲最期

2005-06-26 | ド ラ マ
■ あいかわらす、NHK大河ドラマ『義経』を見ています。とうとう、天下の朝日将軍義仲も、鎌倉の軍勢に討たれてしまいました。

■ やはり、信州人としては一抹の寂しさがあります。案の定、義仲も木曽の山奥から出てきた礼儀知らずの乱暴者として描かれていたし...。まぁ、法皇の御所にまで火をかけては仕方がないか。これから義経の不敗神話が続くのだそうな。

■ でも、どうして日本の武将たちは、“天皇家なんか廃してオレがこの国の王になってやる”
と考えなかったのでしょうか。よほど皇族の権威が強かったのか、武力だけでは統率できない要因があったのか...。そういった意味では、義仲は実に素直(愚直?)だったと思うけどなぁ。

■ 何はともあれ、苦労の甲斐あって義経が都へ凱旋を果たします。吉次と再会し宴が催される場面では、なぜか平清盛との逸話のある屏風が出てきました。あれっ、これって平家が都落ちするとき、平のナントカが燃やしてしまったのではなかったけ?十数年ぶりに再会するはず常盤御前も、牛若の頃からぜんぜん老けていないしなぁ(髪に白いものが混じっていた...という説もありすが、自信ない)。

■ どうも最近、若い役者さんの演技に力が入りすぎていて、見ているほうが疲れてしまいます。なにも、そんなに力んでセリフを言うことないのに…と思えてしまう場面が多くでてくる気がする。そろそろ、脱落するかな?

■ その点、中井貴一や松坂恵子の演技は、安心して見ていられる。さすがですなぁ。それにしても、よく見ると中井貴一って、源頼朝の肖像画にウリふたつのような気がしてならないのは、わたしだけでしょうか。

<photo:美ヶ原高原>

救命病棟24時(初期シリーズ)

2005-05-24 | ド ラ マ
■ 黄金週間から『救命病棟24時(初期シリーズ)』のビデオを借りて、第1話から特別編まで通して見てみました。いや~、“大人のドラマ”って感じで、実に面白かった。今更ながら(2002年の作品?)、作品の完成度の高さに舌を巻きました。

■ 一部には“ERのパクリ”という冷めた見方もあったようだけど、どうしてどうして、一話ごとに物語もちゃんとそれなりに完結していて、毎回とても楽しく見てしまいました。ストーリー展開、脚本、演出、俳優の演技、カメラワークなど、どれをとっても最近まれに見る秀逸なドラマだと思いました。

■ たとえば第1話では、松雪泰子がハイヒールを履いて病院内を闊歩している。仮にも女医が病院内でハイヒールなんて履くか?と思っていたら、第2話で江口洋介が松雪泰子のハイヒールを見て(カメラがアップで映して)「お前、そんな格好で仕事するのか?」と突っ込みを入れていた。そのとき松雪泰子は「私の勝手でしょ」と悪ぶれるが、それ以後、ちゃんと踵の低い靴を履いている。こんな繊細で視聴者の心理を見透かしたような演出をされて日には、もう「一本とられました」ってな感じで脱帽してしまう。そんなシーンが随所に展開する。

■ そのほかの場面にしても、そう。あれっ、このセリフは目の前にいる○○サンに言っているの?と思わせる思わせぶりな(曖昧な?)セリフが随所に配置されていたり、あえて言葉ではなく沈黙を置いてみたり、目の動きや息遣いだけで気持ちを表現して見せたり。まるでちがう複数の患者を取り扱っても、それとなくどこかで通じる部分が垣間見えたりするなど、布石のおき方や設定が実に心憎い。

■ 唯一「なんでやねん」と思ったのは、松雪泰子がひとり屋形船でヤケ食いをしている場面。がしかし、そんなわけないだろ!と思いつつも、つい浴衣姿に免じて許してしまった。癌に冒された高齢者がなくなると同時に、それまで意識不明だった女の子の意識が回復するなどという、宇宙戦艦ヤマトにも見られた古典的な手口であっても、無理のない展開に最終的には涙うるうるしてしまう。

■ あ~、それだけにこの前の『救命病棟24時part2』はいったい何だったの?と思ってしまいます。天と地、雲と泥ほど、到底同じテレビ局で製作したとは思えないほどの差があるような気がします(じつは最近まで、私はずっと松嶋奈々子が研修医の頃のシリーズがあると思っていたが、なかったのね)。Part2の製作者にもpart1の半分でもいいから視聴者に対する繊細な心配りがあれば、松島菜々子のシリーズももっと楽しめたのにと思えてなりません。

<photo:春の常念>

救命病棟24時アナザーストーリー

2005-03-31 | ド ラ マ
■ 『救命病棟24時アナザーストーリー』が放映された。看護師にスポットを当てたものだが、第3シリーズの総集編といったところ?

■ でも、余分なエピソードや食中毒のお話が出てこないぶん(ちょっとしつこいか…)、安心して見ていられた。そうだよ、この緊迫したスピード感と緊張感!次々と運ばれてくる患者を、ゴッドハンドDr進藤が最新の医療機器を駆使して次々と助けるシーン。第1、第2シリーズは見てないけれど、それがこのドラマのメインだったはずだ。Dr進藤がトリアージする場面、消防士の苦悩、政治家の活躍、蕎麦屋の夫婦の話など、印象に残ったお話はほとんど編集の中にも含まれていた。

■ そもそもドラマの面白さとはなんだろう。フィクションと知りながらも、知らず知らずのうちにそのストーリーの中へと引きずりこまれてゆく魅力。そして、いつの間にか登場人物と一心同体となり、主人公に感情移入して、登場人物とともに泣いたり笑ったりする、ということではないだろうか。それは、きっとドラマに限らず、映画でも小説でも、はたまた音楽でも同じことだろう。そこにはドキュメンタリーほどのリアルさ必要はないけれども、ある程度ストーリーの中へ自然と入り込んでゆけるだけの設定は不可欠だろう。

■ 役者は演技を通じて、視聴者に登場人物の揺れ動く心を伝える。あるときは振り絞られるような絶叫であったり、またあるときはちょっとしたしぐさや表情、目の動きなどでそのときの感情を表現する。製作者側としては、どのようなシチュエーションを作るのが効果的か、どの場面で誰にどんな気の聞いたせりふを言わせるか。そこに最も力を入れるはずである。

■ そういった意味では、『救命病棟24時』は明らかに失敗であったと思う。最初のうちはテンポがあってよかったが、途中からはストーリーが散漫となってしまったような気がする。Dr進藤、Dr楓が主役のはずなどに、次第に影が薄くなってしまった。テロップに「江口洋介」の名前がまっさきに出てくるのが、不思議なくらいだった。

■ そういった意味では、クールな日比谷Drは、とても個性的で、その存在感がぬきんでていたように思う。今回のシリーズでは、私の最も好きなキャラクターであった。大地震の直後に「家に帰りたい」などと緊急医が口にするなんてとても考えられないが、あの日比谷Drなら不自然ではないな、と思わせるほどの雰囲気があった。繰り返しになるが、病棟へと戻ってきた葉月ちゃんの(ピンクのコートを着てバッチリメイクした)服装は、どうしたって震災直後とは思えない。テツ&トモかゴクセンのように、アディダスのジャージか何かで登場してほしかった…。

■ アナザーストーリーでみせた佐倉くんもなかなか良かった。よくは知らないけど、彼は北海道出身の結構人気のある俳優さんらしいですな。テレビのクルーを迎えてわざとらしく看護している様子と、実際に急患が運ばれ、消防士から状況を確認している真剣なまなざしとの対比は、とても見ごたえがあった。ただ、犬の話は最後まで明らかにしなかったほうが、演出的には優れていたような気がする。(最後になぞが解けて、私などはホッとしたくちだが)
ER24-救命病棟24時-B.B.S

あなたの夢は何ですか?

2005-03-27 | ド ラ マ
■ 卒業式の季節を迎え、『3年B組金八先生』もとうとう最終回となってしまった。今回のシリーズで何よりも印象に残っているのは、生徒の自殺未遂をきっかけに金八先生が授業で“命”をテーマとして取り上げ、生徒たちに「あなたの夢は何ですか」と問いかける場面だった。
■ 金八先生は、まず3Bの生徒たちの夢を一人ずつ聞く。ひととおり聞き終えてから、最後に東南アジア(たしかフィリピンだったか…)の少女の話をする。同じ質問に対して彼女は、「私の夢は大人になるまで生きることです」と答えたんだ、と。まだ歳も若く、ましてやこんな豊かな社会に住んでいる君たちにとって、大人になることなんて当たり前のことかもしれない。でも、ゴミを換金するしか生活してゆく術のない彼女たちにとっては、三人に一人しか果たすことのできない、とても困難な夢なんだよ。そんな内容だった。
■ 実は、父を早くに亡くした私の夢も、とにかく長生きするだ。当時まだ小学生だった私が朝起きてみると、昨日まで元気だった父は心筋梗塞で既に亡くなっていた。前の晩、風呂上りの父に「おい、バスタオル取ってくれ」と言われたのが、父とかわした最後の言葉だった。
■ そんな私も、いつの間にか父の年齢に追いついてしまった。平均年齢からすると、ちょうど人生の折り返し地点辺りだろうか。家族のためにも、元気に復路を走り続けたいな、と思う。
■ な~んて、今回はすこしシリアスにまとめてみました…。

興ざめした結末

2005-03-24 | ド ラ マ
■ 気になるドラマとして毎回楽しみに見ていた『救命病棟24時』もいよいよ最終回を迎えた。“首都圏を襲った大地震”という設定で、緊迫した面持ちで見ていたが、内容的には大変残念な最終回となった。
■ 前回に引き続き、医療従事者が集団食中毒になるという設定だが、ストーリー展開にかなり無理がありはしないだろうか。だって、期限切れのおにぎりを食べて食中毒になるということだが、夏場じゃあるまいし、医療のプロがそんなに簡単に腐敗して異臭のするおにぎりを口にするだろうか。それに1週間近くも経っていたら、ご飯も硬くなっていることだろうし…。
■ まあ、人間のすることだからそれは許せたとして、医療チームの応援が来るまでという1週間もの間、みんながみんな寝たきりになってしまうのだろうか。震災後とはいえ、すでに2ヶ月近くが経過しているはず。しかも、食中毒の起こった現場は病院の中である。可及的速やかに最高水準の医療処置を施されたはずである。その患者たちが、食中毒が原因で1週間も寝たきりになってしまうのだろうか。しかも、高齢者などではない、若い世代の人たちが。さらには、職場に復帰するまで何故彼らは看護師の制服のままでベッドに横たわっていたのだろう。
■ 1週間近く、1時間睡眠で交代勤務するというのも無理がありはしないか。いくら救急病棟だからって、医療事故が起こる危険性のほうがかなり高くなるはずだ。それも、DR進藤の一言で決まってしまった。
■ 楽しみに見ていた番組だけに、無理な設定のため感動もできず、興ざめした最終回となってしまった。

英語でしゃべらナイト!

2005-03-17 | ド ラ マ
■ 気になるゲストが出演するときだけだけど、『英語でしゃべらナイト』もよく見る番組のひとつ。タイトルが“尻切れトンボ”であるところが気にところだが、英語で喋らなければいけないという場面で、うまく言葉が出てこなくて、アタフタ、オロオロした経験を幾度もしたことのある私には、同じ苦労をしたゲストと体験を共有できることが多い。(間違っても釈由美子を見ているわけではない、と奥さんに言い訳をしておく...)
■ 先日、空手家(最近ではK-1を仕切っている)角田信行がゲストとして出演していた。英語の教員免許も持つという彼は、子供の頃あこがれたブルース・リーの映画を何度も見たり、レコードを繰り返し聴くなどして、映画のセリフをすべて暗記してしまったのだという。教育実習では、自らもブルース・リーとなって、生徒たちとともに映画のワンシーンを演じたそうな。
■ 何を隠そう、私もブルース・リーの大ファンだった。「アチョー」と奇声をあげ友達とカンフーの真似事をしてみたり、ヌンチャクを振り回してみたり、写真を集めたりした。私の進んだ高校には空手部がなかったので、仕方なく柔道部に入ってはみたものの、道場でも稽古などろくにせず、あいかわらずカンフーもどきのようなことばかりしていたっけ。(ちなみにヌンチャクはとてつもなく硬い樫の木でできており、振り回せば自分の顔に当たるわ、家具は壊れるわで、とても武器として機能しそうにはなかった...)一昨年、ローマのコロッセオを訪れたときも、古代ローマの遺跡というよりは、映画『ドラゴンへの道』でタン・ロン(ブルース・リー)が悪役空手家の先生(チャック・ノリス)と対決するクライマックスの場としてのほうが、感慨深いものがあった。 
■ 私もカンフー映画は何度も見たが、英語でセリフを覚えようとは夢にも思わなかった。ここが、一流を極める人と凡人との差なんだなぁ、といたく思ったしだいである。ちなみに、当時の香港映画のセリフはすべて声優による吹き替えであり、ブルース・リーの生の声ではない、と写真集には書いてあったような気がします。