裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

幸之助の足りなくて良かった3つの話

2007年11月17日 | ひとりごと・日記
当時、電子レンジの販売営業をしていた上甲さんは、
突然、上司に呼ばれて、松下政経塾への出向をダシンされたそうです。

「どうして?自分が政治家を育てる学校に?
・・絶対にできるはずがない!」

一度はその上司に断わってもらうようにお願いしたが、
今度は社内でその上司の立場が悪くなってしまったので、
意を決して、幸之助「本人に直訴で断ろう!」と思案したそうです。

「私は政治の勉強は一切しておらず、政治に興味もありません、
政治に関してはまったくの素人です!
そんな素人が政治家を育てることなどできません!辞退させてください!」

85歳の幸之助は、その話を全て聞いたうえで、
たった一言・・・こう言ったそうです。

「そらー ええなぁ~・・・。」

新しい政治家を作る為の学校だから、今までの政治の常識を知ってる
人よりまったく知らない素人だからこそ、新しいものが作れるんや!
という意味だそうです。(講師が大阪弁の為、下手な訛り使ってすんません。)
既成の「政治家」の知識も常識もないからこそ良いのだと。

幸之助が足りなくて良かったことが3つあったそうです。

ひとつは「学歴」がなかったこと、ふたつめは「体力」がなかったこと、
みっつめは貧乏で「お金」がなかったこと。

学歴がなかったから勉強しようと、他人の話を最後までよく聞くことができた。
体力がなかったから、他人に任せるしかなく良い部下が育った。
お金がなかったから、お金の有難さと金儲けをする喜びを持てた。

幸之助は、親の商売が失敗し、学校を中退して9歳から働いた、
丁稚時代にわずかなお金を頂いても、貧乏だから大金に思えたそうで、
仕事をしてお金を稼ぐことの喜びを知ったそうです。
更に家族をみな結核でなくし、青年の頃に天涯孤独・・・
そしてとうとう、自分も血を吐いてしまい結核になってしまい、
サラリーマンとして勤まらなくなり、仕方なく自分で商売を始めた。
身体が弱いので、半日働いて、半日は休んだので、
どうしても社員に頼らざるえなかったのが、
結果、社員が育ち商売が成功したそうです。

「無いものを嘆くな! あるものを使え!」

足りないから良い。

何事も足りないから他人より
考えて、頭を使って、工夫するから上手くいくというお話でした。

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↓自分の感想
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人は確かに自分に足りないものは上手に探し出せるけど、
自分だけしか持ってないものを数えるのは下手だと思う。

そして、「持ってないからダメ」なんだ
・・・じゃなく「持ってないから良い」という
発想ができれば、確かに全てをひっくり返せる原動力になるのかも。

最近、「不可分」って言葉が好きなのですが、
よく考えてみると、周りをよく見渡すとまったく逆のもののようで、
実は一体になっていて、分けることができないものだらけ。

愛も憎しみも、影も日向も、貧乏も金持ちも、成功も失敗も、
幸福も不幸も・・・紙一重というか、表裏というか、方向性が違うだけで、
実態としては同じモノ。

表だと思うか、裏だと思うかは自分次第。(相手次第)
心の持ちようでしかない。

「足りない方が良い」という考え方は、
「あるから良い」って考え方より絶対的に無限だと思う。

どう数えたって・・・あるものより無いもの方が圧倒的に多いんだもの。(笑)

自分に置き換えてみれば、
太っていて冷やかされることも多いですが・・・実は得することもあります。
どんなに腹黒いことを考えてる人間でも、デブで笑顔でいれば、
とりあえず「良い人に見える・・・」(笑)
これを・・・生かさぬ手はなかろう。

v(=`(∞)´=)v ブヒヒヒ~。(悪巧みの笑い声)

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