幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

南国高知の味覚「土佐文旦」

2023-02-12 | グルメ

高知の親戚から届いた「土佐文旦」である。

毎年この時期に送っていただける、うれしい南国からの贈り物である。

この冬は、四国地方も降雪があったので、南国の特産品にも影響があったのではないだろうか・・・。

文旦は収穫してすぐに食べるのではなく、「年末に収穫し、翌年の春先まで追熟させてかた出荷する」と聞いたことがある。

 

甘酸っぱい独特の香りが広がる。

なんと表現しようか・・・。

みかんとは違ったシャキっとした食感が特徴である。

 

この果物の特徴の一つは、大きなタネが入っていることである。

以前、このタネを植木鉢に蒔いてみたことがあった。

すると、見事に発芽し20cmほどにまで育ったのだった。

ところが残念なことに、レジ袋などを被せて避寒対策をしてやったのだが、東京の冬の寒さに持ちこたえられず枯れてしまった。

南国土佐の果物を、盆栽仕立てにする夢は潰えたのだった。


春の大雪

2023-02-11 | 日記

昨日は関東地方も久しぶりの積雪があり、大雪警報が出た。

雪かきや屋根の雪下ろしに追われる雪国の皆さんならば、おそらく「これっぽっちで大雪?」と言われるであろう。

それでもTV報道によれば、車の立ち往生やスリップ事故が発生している。

 

私も突然の雪に備え、毎年11月末にはノーマルタイヤから冬タイヤに履き替えている。

一昔前はチェインだった。

旅行先などでの突然の雪の中に、かじかんだ手でチェインを巻く作業は泣きたくなる思いであった。

テレビの報道で、説明書を読みながらチェインを巻いている人の姿が見られたが、大変であったであろう。

雪の道路でチェインを巻く作業は、簡単なことではない。

よほど大事な用がない限り、慣れない雪の道は走らない方が良いと思っている。


かるがも観察日記・縄張り争い

2023-02-10 | 野鳥

公園の小さな池に、先日から姿を見せているカルガモのカップル。

今年もこの小さな「島(花しょうぶの鉢)」に巣作りすることに決めたかのようだ。

 

昨日、決して大きくはないこの池に、突然別のカップルが侵入してきた。

互いに相手を意識するように距離をおいて泳いでいたが、一羽が近づくと威嚇して池から追い出した。

このことは、2,3回行われた。

追いかけたのは去年ここで卵をかえした方で、追い出されたのは新参者に見えた。

いつもはおとなしいカルガモだが、そのすごい剣幕は、「こいつ、強いじゃない!」と見直してしまった。

 

陸に逃げ延びた侵入者を、その後もしばらく睨むように離れなかった。

「この池は、俺たちのものだぞ!」と言っているようである。

 

今朝は、池には一組のカップルしか見られなかった。

昨日の小競り合いで、この池の使用権争いは決着したのであろうか?

それとも、まだ敵はやってくるのであろうか。


結婚式は夜が明けるまで

2023-02-09 | 歴史

「小平ふるさと村」は、古い建物をいくつか移築し公開されている、古民家園ともいえる場所である。

現在、「昭和の結婚式」の展示が行われている。

茅葺きの古民家のお座敷では、結婚式で使われていた食器や衣装などを間近に見ることが出来る。

併せて、昔の結婚式を再現したビデオが流れているので、その様子を知ることができる。

 

大きな茅葺の住宅。

入ると土間(台所)があり、板の間、畳敷きのお座敷と続く。

 

裏には、再現された水車が回っている。

囲炉裏を使っていたので、内部の柱や梁は煤で真っ黒になっている。

 

昔は、結婚式(披露宴)は自宅で行うのが一般的だったようである。

地元の郷土研究会が発行した本を読むと、明治生まれの方の回顧談が載っている。

それによると、結婚式は夜が明けるまで飲み食いして騒いだのだという。

「花嫁さん」は2時か3時に寝るのが普通だったとか・・・。

お嫁さんにしてみればうれしさもさることながら、辛抱の一日だったのかもしれない。

 


信州名物「おやき」

2023-02-07 | グルメ

「遠くとも一度は参れ善光寺」と言われている。

善光寺に参詣された方は、その参道で、お店の看板に「おやき」の文字を見つけた人は少なくないであろう。

「おやき」は、この頃は製造元から冷凍したものを送ってもらえる。

家では電子レンジでチンするだけで、手っ取り早く味わうことが出来る。

 

おやきは、昔から信州各地で食べられてきた郷土料理である。

「おまんじゅう」のようなもので、味付けした野菜やあんこを小麦粉で包み、焼いたり蒸したりして食べるものである。

中に入る野菜は、季節ごとに変わるものも含め、多くの種類がある。

今なら、野沢菜、野菜のミックス、切り干し、カボチャ、ジャガイモなどがあり、これから蕗やウドなどの山菜も出てくる。

夏になれば、ナスがおいしい。

その作り方は、長野県下でも地域により特徴がある郷土色豊かな「名物」である。

 

この間、お世話になった何人かの人にお送りした。

みなさん東京住まいの方なので、「おやき」が口に合うのか?、若干の心配があった。

ところが皆さん既に「おやき」を食べた経験はお持ちであったのには、ちょっとした驚きであった。

その上、「おいしい」とおっしゃっていただけたのでホッとした。

 

「名物にうまいものなし」なんて言い方もされるが、そうとは言い切れまい。

全国に知れ渡る地方のうまいものはたくさんある。

「おやき」の美味しさも、やがて全国に広がるのではないだろうか。