「小平ふるさと村」は、古い建物をいくつか移築し公開されている、古民家園ともいえる場所である。
現在、「昭和の結婚式」の展示が行われている。
茅葺きの古民家のお座敷では、結婚式で使われていた食器や衣装などを間近に見ることが出来る。
併せて、昔の結婚式を再現したビデオが流れているので、その様子を知ることができる。
大きな茅葺の住宅。
入ると土間(台所)があり、板の間、畳敷きのお座敷と続く。
裏には、再現された水車が回っている。
囲炉裏を使っていたので、内部の柱や梁は煤で真っ黒になっている。
昔は、結婚式(披露宴)は自宅で行うのが一般的だったようである。
地元の郷土研究会が発行した本を読むと、明治生まれの方の回顧談が載っている。
それによると、結婚式は夜が明けるまで飲み食いして騒いだのだという。
「花嫁さん」は2時か3時に寝るのが普通だったとか・・・。
お嫁さんにしてみればうれしさもさることながら、辛抱の一日だったのかもしれない。