幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

結婚式は夜が明けるまで

2023-02-09 | 歴史

「小平ふるさと村」は、古い建物をいくつか移築し公開されている、古民家園ともいえる場所である。

現在、「昭和の結婚式」の展示が行われている。

茅葺きの古民家のお座敷では、結婚式で使われていた食器や衣装などを間近に見ることが出来る。

併せて、昔の結婚式を再現したビデオが流れているので、その様子を知ることができる。

 

大きな茅葺の住宅。

入ると土間(台所)があり、板の間、畳敷きのお座敷と続く。

 

裏には、再現された水車が回っている。

囲炉裏を使っていたので、内部の柱や梁は煤で真っ黒になっている。

 

昔は、結婚式(披露宴)は自宅で行うのが一般的だったようである。

地元の郷土研究会が発行した本を読むと、明治生まれの方の回顧談が載っている。

それによると、結婚式は夜が明けるまで飲み食いして騒いだのだという。

「花嫁さん」は2時か3時に寝るのが普通だったとか・・・。

お嫁さんにしてみればうれしさもさることながら、辛抱の一日だったのかもしれない。