幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

十割そばとふきのとう

2023-02-17 | グルメ

三寒四温のころとなり、徐々にではあるが暖かい日が増えてきたような気がする。

あいにく昨日は「寒い」一日になった。

そんな日には冷たくキュッとしまったお蕎麦が、またいいものである。

最近、時々出掛ける「蕎麦ダイニング俊」さんへ。

 

「そば前」は日本酒を2合。

以前、軽井沢の有名なあるお蕎麦屋さんのことを、なにかで読んだことがある。

そのお店では、どんなエライ方が現れても「そばの味が分からなくなる」と言って、お銚子2本までしか出さなかったそうだ。

今でもそうなのかは知らないのだが、私も、蕎麦の前にはそれにならって2合まで・・・。

おつまみは、鴨の生ハム、鯛とカニのすり身の握り揚げ、もつ煮込みを注文し、酔鯨(高知)の純米酒をチビチビやる。

 

お目当ての蕎麦は、ざる蕎麦に、この季節らしく「ふきのとう」の天ぷらがあったのでそれを付けてもらう。

蕎麦をすする合間に口に運ぶふきのとうのもつ苦味が、さらに食欲を増すようである。

このお店にはユニークな特徴がある。

その一つに、辛い「そばつゆ」が好みの人のために、テーブルには「返し」の入った容器が置いてある。

そばつゆに、その返しを注して調整することが出来るのだ。

 

蕎麦を食べ終わるころ、もう一つの特徴である「そば湯」が出てくる。

ゆで汁ではなく、その都度、そば粉をお湯に溶いて作ってくれるのである。

だから、トロッとして蕎麦の香りをたっぷりと楽しむことが出来る「そば湯」なのである。

 

酒の強くない私は、酔っぱらってしまっては蕎麦の味が分からなくなる。

すこ~し飲んだ後の蕎麦が美味しいと感じる。

「そば前」として飲むお酒は、蕎麦をおいしくする「おクスリ(薬味)」なのかもしれない。

だから私は、ネギなどの薬味は使わない。