幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

「きんもくせい」の香るころ

2022-10-05 | 花木

夕方の散歩、少し風が出てくる。

どこからともなく風に乗って漂ってくる、甘い香りに鼻をくすぐられる。

そんなとき周囲を見渡すと、近くに「きんもくせい」の樹を見つけることができるはずだ。

 

いつも何気なく通り過ぎてしまっているが、花を引き寄せ、匂いを嗅いでみる。

匂いを言葉で言い表すのは難しく、うまい表現が見つからない。


「ムラサキシキブ」の紫

2022-10-04 | 花木

 

大きな木が日差しを遮っている場所で、ムラサキシキブの実が色づいていた。

春には花が咲いたのだが、今となってはどんな花だったのかを思いだせない。

やはり、この木の鑑賞対象はこの光沢のある「紫の実」であろう。

きれいに色づき、磨かれたように輝いている。


ギンナンの無人販売

2022-10-03 | 日記

散歩の途中で見つけた「ギンナン」。

粒ぞろいの実がビニールの袋に入って、一袋100円の値段がついていた。

段ボールに手書きされた看板、そして料金箱、いずれも手作り感たっぷりである。

 

まず、焼くときに破裂するのを防ぐため、金づちなどで叩き、硬い殻に少し傷をつけておく。

それをフライパンなどで、十分火が通り、少し焦げ目がつくまで煎る。

熱いのを殻を剥きながら食べるのは、ビールの良いつまみになり、居酒屋さんのメニューでもよく見るひと品である。

 

ところで、ギンナンの実を拾ったことがある方はご存じのはずであるが、この果肉の匂いはキツイ。

それを、このようにきれいにするのは大変なのである。

どうやってあのくさい果肉を取り除くのであろう。

私は、拾ってきたギンナンを、土に埋めて果肉を腐らせる方法でやってみた。

ところがドジなことに、埋めたのを忘れてしまっていたら、翌春になっていっぱい地面から芽が出てきてしまった。

以来、ギンナンを拾うことはしなくなった。


夕暮れの「パンパスグラス」

2022-10-01 | 

まもなく陽が沈み、西の空が紅く染まり始める時間帯である。

上空には上弦の月が見えているが、光り出すまでにはまだ間があるようだ。

 

パンパスグラスの穂がきれいだ。

穂はすすきに似てはいるが、こちらの茎はしっかりと立ち上がっている。

お月様の光りには、やはり、なよなよとしたすすきの姿の方が合うように思う。