上巻を読むのに3週間を要し、下巻は2日で読み終えたという。。
不思議な現象でした。この本。「サラバ!」。
上巻を読んでいて、実はちょっとため息続きだったんですね。
主人公の「姉」の「マイノリティーでいたいという(作者曰く)」幼気な言動にとても心が痛み、
母親の母親らしくない「つれなさ」に反感を持ち、
何より主人公の「僕」のスカした態度にイラっとし。
果ては作者が女性なのに「男性が主人公」な小説書くこと自体に無理があるんじゃ、、
とまで思ってしまっていました。
ところが。
下巻になると。
この「スカした主人公」の頭髪が抜け、容姿が劣ってき、体型も崩れ、
生活が落ちぶれていく頃から俄然興味深くなり。
というのも最初は「それ!バチが当たったなっ!」的な俗っぽい興味でありましたが。
それが。。。
読み進むうち、それは余りにも浅いところでの感想だと気が付き。
「姉」が心の安定を得て、主人公に宛てた手紙を読む頃には
妙に崇高な気持ちになり、目から次々涙が溢れてくるという症状が!
圧巻な筆致に脱帽してる自分がいてビックリ。。
そして、最後に「自分」をしっかり信じられるようになった
この「主人公・歩」に大いなる拍手を送っているのでした。
むぅ!流石だな!西加奈子!!
主人公は君かっ?!
「ハリ天狗の日々奮戦」はこちら
不思議な現象でした。この本。「サラバ!」。
上巻を読んでいて、実はちょっとため息続きだったんですね。
主人公の「姉」の「マイノリティーでいたいという(作者曰く)」幼気な言動にとても心が痛み、
母親の母親らしくない「つれなさ」に反感を持ち、
何より主人公の「僕」のスカした態度にイラっとし。
果ては作者が女性なのに「男性が主人公」な小説書くこと自体に無理があるんじゃ、、
とまで思ってしまっていました。
ところが。
下巻になると。
この「スカした主人公」の頭髪が抜け、容姿が劣ってき、体型も崩れ、
生活が落ちぶれていく頃から俄然興味深くなり。
というのも最初は「それ!バチが当たったなっ!」的な俗っぽい興味でありましたが。
それが。。。
読み進むうち、それは余りにも浅いところでの感想だと気が付き。
「姉」が心の安定を得て、主人公に宛てた手紙を読む頃には
妙に崇高な気持ちになり、目から次々涙が溢れてくるという症状が!
圧巻な筆致に脱帽してる自分がいてビックリ。。
そして、最後に「自分」をしっかり信じられるようになった
この「主人公・歩」に大いなる拍手を送っているのでした。
むぅ!流石だな!西加奈子!!
主人公は君かっ?!
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