ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

走り回る鍼灸師・ハリ天狗を操るマネージャーの日々奮戦

「ツナグ 想い人の心得」辻村深月・著 読了しました♪

2024年03月13日 | 
「ツナグ」の続編。「想い人の心得」。

前作から7年の歳月を経た・・・という設定で、
主人公の歩美は高校生から社会人になっている。
そして「使者(ツナグ)」を引き継いだ祖母も亡くなっていて。

前作から作者自身の変化と経験もあるはずで・・・
とは解説の深木章子さんの言葉ですが、
前作から、さらに「死者と生者を繋ぐ」ということの意味や
道理や信念がさらに熟成したように思えました。

第四話で・・・
父の突然の死に際して、娘の奈緒は
きっと父に最後に尋ねたかったことがあるはず・・・
奈緒は死者の父に会いたいんじゃないか・・・
と、差し出がましく思う歩美に
奈緒が「きっと父はこう思っていたはず」とちゃんと理解して
さらに自分の意思を固くする・・・
つまり「父に聞いてみたい」を超えた瞬間には拍手を送りたい思いでした。

「心残りを晴らすために死者に会う」ということが
必ずしも解決や未来への希望には繋がらないのだと。。
「ツナグ」に「頼らない人」の話に感動し、
それがまた歩美の生き方のスイッチになったことが嬉しくもあったのでした。
(おやごころのような・・・(笑))

終わり方も未来が温かく見えてほっこり。
素敵な作品でした♪



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「ツナグ」辻村深月・著 読了しました♪

2024年03月06日 | 
13年も前の作品なんですね「ツナグ」。
松坂桃李の初主演で映画化されたというこの作品。


生者と死者を「一度だけ合わせてくれる」使者、それが「ツナグ」。

生きてる者が、亡くなったただ1人の人と会うことができる・・
会いたい相手の死者も望んでくれればの話だけど・・・
自分だったら誰と会いたいだろう、誰と心残りを話したいだろう・・

考えさせられたー!!

その例に挙げられている人たちの葛藤、会えたことによる結末を
読むにつれ、
「よかった」と思えるか、責めの気持ちを一生背負うことになるのか、
覚悟と満足を得ることができるものなのか・・・

心が温まったりドキリとさせられたり。

辻村深月という人が、若くしてこんな作品を書いてたという驚き!

人間関係と反省と望み。
本当に考えさせられる作品でした。

ところで・・松坂桃李と樹木希林、ピッタリだね☆


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