como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

「江」第13話 花嫁の決意

2011-04-10 21:58:24 | 過去作倉庫11~14
 はい、裏大河もはじまり、しかも選挙のため時間変更ということで、限りなく視聴意欲がゼロ以下に入ってる今週の江ですが…。
 ながら見でしたけど、見てしまった以上は、とりあえず書きます。だって、タブチ先生が、わたしたちをつらい現実から一瞬でも連れ出して夢を見させてくださるために、無力感のなかから気持ちを奮い立たせて書いてくださるドラマなのですもの。ドラマの力を信じなきゃあ!
 でも、ごめんなさいね、ホントにながら見で、しかも半分背中むけてたんで、書く事ほとんどないんですけど。

 今週のGOたん

 先週、サルに、厄介払いのために嫁に出させる、とひどいことを言われたGOちゃんは、お姉様たちと一緒に、どーいうことかとサルに抗議にいきます。
 サルがGOちゃんをお嫁にやろうとしているのは、尾張の佐治一成っていう人。亡きお市様の姉さんの子で、姉妹にとってはイトコにあたる。この佐治ってひとが、強力な海軍を持っているので、とりあえず仮想的の織田信雄の味方にまわらないよう…とかなんとか、いろいろ理由はあるんですけど、視聴者を現実逃避させる素敵な夢物語のドラマには、戦の事情なんかは最小限でいいのよね、タブチ先生。すばらしいわ、この割り切り方が。ヒロインのGOちゃんがお嫁にいくというのに、その事情はほとんど説明されませんが、それでいいらしいです。
 んで、サルのオカカのおね様が、この縁談に猛反発して、好きな人に嫁げないなんて!!酷すぎるかわいそすぎる、あんたはとんでもねえ極悪人だ、とかなんとかゆってサルを罵倒しまくるわけです。今週は、はっきりいって、オカカのワンマンショーに近かったですが、そうか……。これは、あきらかに、先生の魂が乗り移っているのよね。かわいそうな戦国の女性たちが、言えなかっただろうことを言わせてあげているのよね。じゃあいっそご自身が出たらいいんじゃないかしら、おね様役で。サルのことを、ぶん殴ったり背負い投げしたり、ツッ転ばしたり、したい放題、そりゃもう楽しいと思うわ。
 んで、おね様ったら、このドラマの根幹を揺るがすことを言ってしまうの。「ご自分を曲げてはなりません!秀吉の言いなりになることはないのですよ!!」
っつか、曲げなかったら話がどうもならないんだけど……。そこは先生、プロ中のプロよね、ちゃんとわかってらっしゃるの。GOたんはヒデヨシに負けて自分を曲げるんじゃなく、自分の意思でお嫁にいく、という方向に、話を、もう強引に急カーブ切ってまげてしまうの。
 っていうのは、自分がお嫁にいく→引き換えにサルに念書一発書かせる→念書には、「絶対姉ちゃんに淫行等はたらきません」と書かれてて→それで、自分が嫁にいけば姉ちゃんを守るということになる。
 つまり、自分の意思の力で姉ちゃんを守る!という選択を、彼女は主体的にするんですね。
 素晴らしいわ。ここまで強引に、GOちゃんが自分の意思を曲げないまま史実も曲げないという、ウルトラCをやってのけるなんて。これこそ大河ドラマです。どんなアホなつくりごとでも、途中の理屈が無茶苦茶でも、最終的に史実に沿わせて着陸させればいいのよね。史実史実と煩いオールドファンも唸らせる、すばらしいテクニックだわ先生。
 だけど、ヒデヨシの念書には、「誓い申すこと・一の姫様にはゆめゆめ邪心をもたぬよう…」とか書かれてたみたいだけど、その「一」の上に、チャッと一本横線引いたらどうなるのかしら。「二の姫様にはゆめゆめ邪心持たぬよう…」……つまりつまり、ヒデヨシは念書書いといて、茶々姫にはあんなこともこんなこともやり放題ってことーーっ!!イヤーーッ!!…っと、視聴者の不安というか妄想も膨らませるところが凄いわ。
 で、GOちゃんは花模様のピンクの輿(……)に乗ってお嫁にゆくのですが、そのあと、のこった姉ちゃんに、おね様が、その念書を見せます。自分が妹を気遣ってきたのに実は気遣われていたなんて、情けないとか言って泣く姉ちゃん。まあ、そんな理由で泣いて情けながるところが、ちょっと性格歪んでいるような気がせんでもないが…。こういう人が身内にいたらやだよね。なんか気を使ってあげても、情けないとかいって泣かれたりしたらさ。
 で、まあ、嫁に行ったGOちゃん、付いて来たばあやが「これを…」とか言って、ポルノ絵なんかを見せたりして、性教育を施したりなんかして、こういうのアツヒメにもあったよな……と、視聴するほうは遠い目になるわけですが。
 そしてそこに、徳川慶喜がドドドっと乱入して、いきなりGOちゃんをむぎゅうっ!と抱きしめて、会いたかったぞ江!!とかいって、いきなり濃い熱愛表現に及ぶわけです。な、なんで慶喜…?いや慶喜ちゃう、これは加納随天…ってそれはオヤジだ、えーと…、そう、この人が佐治一成ってわけなんですね。
 で、GOちゃんの施された性教育の成果は来週に……いや、来週はもう離婚ってことになるみたいだけど?

今週の感想
あのー………来週もみなきゃダメ……?


2 コメント

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同感です (陸奥)
2011-06-04 14:36:00
はじめまして。
いや~面白いレビューですね。ひとり大笑いしながら拝見させていただきました。ありがとうございます。

のだめちゃんにはがんばって欲しかったのに、残念な大河になってしまいシクシクです。
ほんと脚本がネェ。
「これ確か設定は時代劇でしたよねぇ?それないでしょ!」とTVに向かい何度もツッコむ私です。


庵主さまおススメの裏大河も見てみました。
たまたま「萌」の回で、今年は裏も表も何でもアリなんだなぁ・・・などと感心した次第。

GOたんのレビューもう読めないのは残念ですが、ドラマ自体残念だから仕方ないですね。
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リベンジ…? (庵主)
2011-06-05 16:48:25
陸奥さん、コメントありがとうございます。
江は、結局完敗して、挫折してしまいました(泣)。敗北感で一杯です。
いえ、べつにリベンジとか考えてないですが、とりあえずJINが終わったら、見たら見たときだけ書いてみる…かもしれません。
この回なんかは、かなりめげていて、なんか書いていたら自分がだめになりそうで辛かったのですが、笑っていただけたら救われます。ありがとうございました。
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