como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

天地人 第14話「黄金の盟約」

2009-04-05 22:33:21 | 過去作倉庫07~10
 このまえ、「わかりやすいバカ殿キャラすぎ」などとクサした勝頼役ですが、お見逸れしてました、スーパー歌舞伎のヒロイン・市川笑也さんだったのですね。いやー、箱がしょぼいとどんな高級な上生菓子も高級にみえないってことがよく解るなあ(←言い訳)。
 今週はますますショボさに磨きがかかって、見ながらたくさん失笑してしまいました。そのへんは順番に語っていくとしてですね、はい、お習字。「宿命のライバル」。これはもうどうでもいいですね。それよりこのOPマクラでつかった川中島合戦の映像が、「一昨年の映像かな?」と思い、ちょっとときめいてしまったワタシです。
 そして今週の演出は、待ってました(え?)高橋Dの登場です。こんなにダメだと、せめてトンデモ演出で笑わかしてでもくれなければ見ている甲斐もございません。…と、心して見たんですけど、今回はわりと肩透かしって感じでした。なんだよ…っておもってたら、あとでバッチリやらかしてくれましたけどね。なかなか、油断できません。
 というわけで、ますますダメになりゆく脚本をトンデモ演出が救うという、ドツボな気配漂う「天地人」第14回。まだ脱落していない奇特なご一同様、今週もおつきあいよろしゅう!

 どうでもいいけど、前回までの粗筋はOP前で処理してほしいですね。ただでさえ40分以下(OP一式と予告編と紀行をのぞくと)しかない本編を侵食するもんだから、スカスカの内容がますますスカスカに見えますよ。こんな短い本編部分でもスカスカにできる脚本ってある意味すごいけどね(笑)。
 で、高坂弾正と談判した一連のなりゆきをじっくり再現したあとで、男と男の約束をしたのに武田が攻めてきた!という、ここからが今週の本編です。われらが兼続たんは、どういうわけかよってたかって牢屋に押し込められてしまいます。詐欺罪で逮捕されたのか、乱心して武田本陣に殴り込んだりしないよう措置隔離なのか、よくわかりません。
 どうも、弾正さんは勝頼を説得する前に死んじゃったみたいですね。信玄公にこの世で最後のご奉公ができなかったのかあ。そういうの、無駄に気の毒になってしまうから、あんな大げさな台詞いわせなきゃいいのに。
 景勝まわりの老臣たちは、すごい悲壮な覚悟になって「かくなる上はお覚悟を」と景勝に進言してます。結局バンザイ突撃ですね。なんか、前回も言ったけどこのおじさん達、気の毒なくらい無能にみえるのよね。じっさいこんなバカばっかじゃなかったと思うけどね。

 景勝様のまわりが無能なバカ家臣ばっかなのも、兼たんを輝かせるため…なのはわかるんですが、もうかなり鼻についてきて、今週はどっちかというと弟の与七っちゃん・小泉ジュニアのほうが新鮮で清潔にみえます。その与七っちゃんに、兼たんは牢のなかから「出してくれ、殿に話さねばならぬことがある」と訴えます。兄上お気は確かですか?なんで牢に入れられてるかわかってんですか?と真顔で心配する与七っちゃん。が、そこに樋口パパがどこからかあらわれて、わかった待ってろ、と、アッサリ鍵をもってきて牢をあけてやるわけです。いいのかよ(笑)。
 解き放たれた兼たんは、まっすぐ殿のところにいきます。どーでもいいけど兼たんが牢に入れられたこと、もう忘れてる。ふつうに「入れ」とか言っちゃって。いいのかよ。
 で、兼たんの進言というのがまたスゴくって、信州・上州の領土割譲でダメなら現ナマをオミヤゲに付けるってことでどうでしょう!!…と。
 なんかさー、どっかの政治家の秘書みたいで(笑)、妙にタイムリーではあるんですけどね。「カッコつけてる場合じゃない」と言い張る兼たんに、勝っちんはブチ切れ、金で釣るとは汚らわしい、おのれは上杉の武士の誇りを忘れたかっっ!!と大喝します。
 で、そのあとこんどは金魚のウンコの仲間達が兼たんを囲み、金で釣る提案を責めてつるし上げます。「気が済むならオレを殴れ! 打って出てもそれは無駄死にだ!」と言われてキレた仲間達、無駄死にといったな!!とか言って、ここも交渉決裂…。

 景虎王子様の軍では、武田軍の攻勢を「これで春日山も打つ手はありませんよホホホ…」と、眉毛のおじさんと王子のふたりでゲタゲタ笑って喜んでます。人の不幸は密の味、みたいなその顔をみて、そっと物陰で憂いに顔を曇らせる華ちゃん。お母さんの仙桃院さまに、「殿は変ってしまいました、春日山を討つことばかり考えて、以前のような笑顔をお見せになりません」と。
 そこで仙桃院様はどういうわけか、「華、悪いのはこの母じゃ」と唐突に言い出して、なに言うかとおもったら、例の嘘っこ遺言の一件を華ちゃんに告白しちゃうわけです。なんでーっ!バカと違う? んなこと華ちゃんに言ったって何の意味もないじゃん。しかも「景勝には決して知らせてはならぬ」ってずっと言ってんのにさ。それがこの陰謀の大前提なのに、なんで娘といえど敵方にベラベラ話すかなあ。なーんかその場その場の情緒に流れて何するかわからんな、このおばさんも。
 で、もちろんそれを聞いて華ちゃんは、めちゃくちゃショックをうけます。じゃあ、兄上をだまくらかして殿をお城から追い出したのは誰なんですか? ああっ、あの者でございますね!!…と。華ちゃんそれは違う、あの人そんな大物じゃないから!!とわたしは心のなかで叫んだんですがねえ。
 この場面、全体的には萎え萎えだったんですが、相武紗希ちゃんの表情や演技が凛として、清清しくてとてもよく、今週唯一の花丸としたいと思います。

 さて、直江家のお船ですが、またぞろ「兼続殿になんとしてもいわねばならぬ大事ことがある」といって出かけてきます。で、もうお約束ですね、あき竹城が先に来て兼たんをお城の物陰に呼び出すんですけど、こんなこと毎週やってて不倫じゃないって納得するスニーカーが不思議ですよね。
 で、お船の「なんとしても言わねばならない大事なこと」って何なのかと思ったら、武田を金で釣る提案で四面楚歌になってるそうだけど貴方は間違ってない、それで上杉が救われるのでございましょう、なんとしても殿を説得してください頑張ってください…と、ようするにただの激励です。
 なんかさー、こんなことのために毎週むりにお船の出番をつくる(しかもワンパターン)脚本のセンスって…。いまさら言ってもしょうがないけど、時間の無駄だし意味もない、このお約束の場面はいいかげんでやめてもらいたいなあ。
 
 さてさて、景勝様は、どうしていいかわかんなくなってしまい、とうとうハリボテ毘沙門堂に籠もってしまいました。なんか、ここまでで「寡黙ながら堂々たる棟梁の器」って片鱗は欠片もみえず、ただの優柔不断の人みたいなんですけど、担ぐ家臣も、まあどっちもどっちって感じだからね(笑)。
 で、毘沙門堂の殿に兼たんは必死の説得を試みるのですが、返事をしてくれません。で、もうわかりますね、ここで兼たんのやることは。ザ・座り込み! しかも雨まで降ってきちゃってさ(笑)。
 兼たんが座り込んでいるあいだ、金魚のウンコたちはやることがなく、囲炉裏端でボーっとしています。そこに樋口パパがあわられて、兼たんのことを申し開きするわけですが、その内容が「兼続は、実は罪を償おうとしてやっている。その罪と言うのは、殿の許しなく本丸を見切り発車で占領したことで、それで今度の戦がおきたので、自分のせいだと思って己を責め、おわびのしるしに殿を上杉の棟梁にする、そのためにはどんな手を使っても、命を捨ててもとおもっているのだ!!」…ですってよ。
 金魚のウンコたちは、バカなので、この手の話にはすぐジーンと感動してるんですけど、樋口パパさん、殿の許しなく見切り発車で本丸を占領ってそれは貴方が息子をあおってやったことだから!!…とまあ、いままでの話の筋道をまげても、矛盾しても、強引に涙に持っていくのはこのドラマのパターンですなあ。

 んで、ハリボテの中の勝っちんはお屋形様の夢をみるかなんかして、そうかオレは甘かった!と脈絡なく悟り、ハリボテを出てくるとそこには兼たんが座り込んでいる。ニッコリ笑ってゴーサイン。簡単です(笑)。
 しかもそこには金魚のウンコたちが目ぇウルウルさせて勢ぞろいしてるし(歯を見せて笑うな「歯が命」)。いたたまれないほど恥ずかしいこの種のシーンは軽くスルーしてまいりましょう。
 兼たんは、オミヤゲの山吹色を大八車に積んで、百姓姿にコスプレした仲間達と出発です。途中、景虎陣営のセキュリティチェックに引っかかりますが、「近在の百姓でごぜえますだ~」とかなんとか言って、カブの一個もあげると、あっさり通してくれるわけです。カブで買収される番人って(笑)。
 でもって、こんどは武田のセキュリティチェックも、カブ何個あげたのか知りませんが簡単にパスして、すごい簡単に勝頼の御前に座ってるわけですよ。なんなんですか。簡単すぎませんか。と突っ込みを許さない速攻で、兼たんは「オミヤゲです」と用意の山吹色を差し出します。
 この山吹色が、なんか光りすぎで、山田養蜂場のローヤルゼリーみたいでした。勝頼は「金で釣ろうとは上杉も落ちたものよのう」と強がって冷笑しますが、兼たん、「お金に罪はありません、使い方しだいで卑しいものにも尊いものにもかわるのです。それは貴方様しだい!」って円天の社長みたいなこと言って、勝頼も、ようはお金がほしいですから「小童ながら気の利いたことを申すではないか。樋口兼続、そのほうの名覚えておこう」ハッハッハッ…と、そこはエレガントな発声で笑いながら、山吹色を受け取ります。
 ま、こーゆー生臭い場面を処理するには、伝統芸能界の方の芸の力は欠かせないってことですかね。

 こうして宿敵上杉と武田は手を結び…ってことですが、そうだ今週最大の大笑いを忘れていたよ。安土城だ。なんで安土城はいつも日本地図上からジャンプするのか、よくわかりませんが、今週日本地図からジャンプしたのは、なんと屋根の上の信長だ!!
 やってくれましたよ高橋D。安土城の屋根の上の信長と、バックの合成のお空、それにエリマキトカゲのお小姓服の忍者っ娘。で、世界は広い、広い世界からみればこの戦国の争いなどチンケなものよとかなんとか、と信長が酔いしれて歌ってたようですけど、それよりこのシチュエーション自体が大笑いで、内容なんかほとんど耳に入りませんでしたね。
 ていうか吉川さんの存在感じたいが特殊なんだから、特殊な絵の中においてしまうと、どこから見てもマンガになってしまいますね。いや、面白かったけどね。ただ、こーゆー笑いは調子に乗って毎週やらないでほしい、お願いだから、と思ってしまうのでした。

 オッと、なんだかいろいろ突っ込んでいたら長くなり、菊姫のこけしみたいな髪型とか(笑)書く余裕がなくなってしまった。ま、それは本格登場してからでね。
 次週は御館落城ですよ。また来週! 


18 コメント

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近年稀にみる出来? (なおみ)
2009-04-05 23:07:34
庵主さん、こんばんは。
なんだかご無沙汰してしまいました。
ツライですね~皆さんのご感想も良い話なくて~(><)

>今週はますますショボさに磨きがかかって、見ながらたくさん失笑してしまいました

なんかもうカステラと信長のシーンを筆頭に
「・・・・・・・・」が多すぎて
突っ込むのも疲れませんか?(苦笑)
なんでこんなに酷いんでしょうね・・・
そうじゃないと思いたいんですが・・・無理!

>なんでーっ!バカと違う? んなこと華ちゃんに言ったって何の意味もないじゃん。

もうこれにはホンとビックリするわガッカリするわで・・・
仙桃院さまだけは信じていたのに
うう~~~ん・・・口の軽い人が多かったんですね、戦国時代って(><)
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こんばんはです (ikasama4)
2009-04-05 23:35:58
勝頼役の市川さんは一昨年に続いて市川さん繋がりだったみたいですね。
ですが、この役の扱いはねぇ。

父親のヤラしい感じの目つきを引き継いだってとこでしょうかね(苦笑)

オープニングのだだをこねる兼続の図からげんなりでした(; ̄∀ ̄)ゞ

何にしてもこのドラマの一番の欠点は
義と忠義を穿き違えてるとこですね。

景勝への忠義をメインとして描くべきなのに

何かこう上杉の「義」に景勝がこだわっているのではなく
脚本家がこだわっているような感じですからねぇ。

>それは貴方が息子をあおってやったことだから!!
あれには思わず唖然としました(; ̄∀ ̄)ゞ

父親は記憶障害を抱えてるんでしょうかね。


とりあえず、私はこのドラマを通して
歴史の勉強をするという事と

突っ込みを入れる事を念頭に頑張ってきます( ̄▽ ̄)/~~
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来週でもう・・・・? (侘助)
2009-04-06 00:04:05
庵主様こんばんは。

最近まともにこのドラマ見てなくて
庵主様のブログであらすじ確認させて頂くぐらいだったのですが、今日TVつけたら屋根の上に
魔王とコスプレ忍者がいたんで吃驚仰天してしまい、慌ててチャンネルを変えました(笑)

なんか第6感がこれ以上見ちゃイケねぇ!て猛烈な勢いで警告を発していた気がしたので(^^:)


もう、すごいですね。
あの見所満載の『御館の乱』をここまでショボク見せるなんて・・・
しかも国営放送でこんなことやっちゃうなんて・・・
軽く『電波ジャック』ですね(^.^:)

で、来週一応御館の乱終わりみたいって知って更に吃驚しました。
あの・・私あんまりちゃんと見てなかったんで
見逃しちゃってたのかもしれないのですが、
なんか『乱』っぽいことしてましたっけ?
兼続が泣いてるのとお船との変なラブロマンス
しか記憶にないのですがそういう認識でOkですか?

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このドラマの取り柄は (庵主)
2009-04-06 20:02:36
なおみさん

ホント…良い話が聞こえてこない今日この頃なんですけど、こんなに辛口なのって、もしかして私たちの周辺諸国だけなのかしら?と不安を覚える今日この頃です。
なんか、ブログ全体検索とかかけてチェックしても、こきおろしてる記事ってそれほど見ないような…まあ、誉められてもいないけど…というわけで、このドラマの一般的な評価がよくわからなくなっている迷宮の庵主でございます(笑)。

>突っ込むのも疲れませんか?

いや…実は去年より、楽しい、とはいいませんが気は楽です(笑)。
だって去年は、なんか突っ込んではいけないような空気があったし。だんだん、篤姫を貶すのは非国民みたいなムードになっていって、今思えば若干きつかったですよ(とかいって好き放題に突っ込んでましたけど 笑)
それから見れば今年は…まあ、こんなドラマにも取り柄ってあるものね、ということです(笑)。
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ご一緒に!! (庵主)
2009-04-06 20:11:52
ikasama4さん

>父親のヤラしい感じの目つきを引き継いだってとこでしょうかね

あ、なるほど。市川つながりで風林火山とリンクさせたのね。
いやー、そーゆーことを楽しむことも出来ないほどハコがショボくって、笑也さんがお気の毒でした。いっそ女形として菊姫と二役で輿入れしたらどうか?なんてちょっと思ったり(笑)。

>上杉の「義」に景勝がこだわっているのではなく脚本家がこだわっているような感じ

ですよね…。さらに脚本家の能力の限界を露呈してか、その義というのもまことに底が浅く、マニュアルっぽかったりするもんで、狭い倫理観で自縄自縛になっている景勝主従は、ものすごく小物にみえてしまうのでした(笑)。

>突っ込みを入れる事を念頭に頑張ってきます( ̄▽ ̄)/~~

歴史の勉強は頼りにさせていただきますが、突っ込みのほうはわたくし、ご一緒に!!
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どこが乱… (庵主)
2009-04-06 20:19:53
侘助さん

>なんか第6感がこれ以上見ちゃイケねぇ!て猛烈な勢いで警告を発していた

すばらしい!!
その第六巻があれば、忍者っ娘のバカバカしい出演シーンにダメージをうけずにすみますね!
いや、今週は全体的にボケまくりだったせいか、あのシーンが純粋なお笑いにみえて、けっこう救われた感じではありました。
が、「炎立つ」や「政宗」を見ている目で見ると…!

>なんか『乱』っぽいことしてましたっけ?

いや……してないです多分。わたしもちゃんと見てるといえるか自信がないですが(笑)、本丸占領のあと、乱らしき行為は一回もしてないんじゃないかしら。

>兼続が泣いてるのとお船との変なラブロマンスしか記憶にないのですがそういう認識でOkですか?

あ、そこに「(兼続の)座り込み」と「(殿の)引きこもり」も加えてくださいね……って、そのどこが乱なのだー!
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Yahooの番組感想でも (SFurrow)
2009-04-06 21:09:52
かなり苦戦してますよ。5段階評価の2あたりですが、もうすぐ2.0を切りそう…
評判よかったのは結局、チビ与六クンだけだったみたいね~
先週、なんとか「御館の乱」は乗り切ってくれるんじゃないかと薄い期待を持たせてくれましたが、今週もまた無駄にグジグジかと思うと重要な部分がすっとばされる展開でしたね。
「黄金をぶつければ!」という兼続の案も、全く根拠がないから、反対する側のほうがもっともに見えちゃうし(武田が金に困っている状態をもっと描いてほしいし、その状態を上杉が把握する過程なども必要)、終盤、いつのまにか婚儀が整ってしまっているのも「?」でした。
主人公特権で活躍させるのもお約束のうちではあるけど、今の段階では、もっと実力のある魅力的な老臣重臣たちを前面に出し、兼続が彼らに学んでいく様子を出してもらわないと、全く説得力がありません。
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やっぱり? (庵主)
2009-04-06 22:21:49
SFurrowさん

>yahooの番組感想

おもわずチェックしてじっくり見入っちゃいました(笑)。
いや、ほんとのとこ世間一般の感想ってどうなのかと心配していたので、ちょっとホッとした感じです。これがNHKにキツイお灸となれば、この救いのないドラマにも、気の毒な出演者にも、浮かぶ瀬があるというものですわ。

>今週もまた無駄にグジグジかと思うと重要な部分がすっとばされる展開

なんかね、ずーっとそうなんですよね(笑)。
いま「政宗」とか見ていると、ややこしい史実や地方情勢のことも端折らずに、そのなかで主人公の成長や、微妙でデリケートな心理などもきっちり表現しているのに本当に舌を巻きます。
やっぱり、大河ドラマを書ける実力のある脚本家でなければ、大河ドラマは書いてはいけないですね。朝ドラ作家が場外ホームランを打つという、確率の低い賭けに出るのは、もう当分やめたほうがいいのでは(笑)。

>もっと実力のある魅力的な老臣重臣たちを前面に出し、兼続が彼らに学んでいく様子を出してもらわないと

もうね、「政宗」にも出ていた(若者役で)鷲生功さんが、無能ぞろいみたいな老臣の中にいるのが気の毒でしょうがないですよ。山本圭さんもお気の毒、先週の老臣の涙は脚本に対する抗議の涙に違いない(笑)。

再来年あたり、ジェームス三木御大に「これぞ大河ドラマ!」みたいな昔ながらのコテコテのやつをやってもらえないかしら…とすら思うこのごろ。
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最近良い事を思えなくなってしまった (MoTo)
2009-04-07 02:05:18
しかしながら御館の乱勃発以降毎回のように景勝陣営はピンチだらけでそんなに余裕の無い事やっているのかと呆れてしまうばかりです。景勝周辺の老臣連中が何らかの事態が起こるたびにわーわー騒いでオタオタしている様を見ていると、碌な人材はいなかったのかとも言いたくなります。庵主様もおっしゃるように実際はこんなにバカばっかりじゃないというのにも頷けました。普通ならこういった老臣重臣ポジションのキャラは、何かと突出してしまいがちな若手連中の諌め役だったりするはずなのですが、どうもここの人達は主人公達を持ち上げるために勝手に空回りしているという印象が強く感じられます。先々週の回での私のコメントに対する庵主様の返答が解かります。

最近はどうも兼続をはじめ樋口家の面々が越後に災厄を招いた疫病神のように思えてならなかったりします(A級戦犯は惣右衛門さんで、次席が兼続という事なるのでしょうか。というよりも遺言を捏造したお船ママこと妙椿尼さまも十分A級戦犯であるといえますが)。今度は武田家の誘致も行いましたが、その後の武田家の命運を思うと越後のみならず関東甲信越のパワーバランスまでも影響を及ぼしたとも言えますので、関東甲信越にまでも災厄を招いたと考えてもいいのでしょうか。とはいえこんな大して凄い才覚があるようには到底見えない輩によって天下が左右されるとはどれだけスケールの小さい天下かと思えてなりません。

また信長様も初音とやたらとペアで登場される事が多く、今回もあの登場は安土城の屋根の上にいらっしゃいましたが、登場シーンがアニメ的というかマンガ的過ぎて作っている側は真面目に描いているつもりでしょうが、新手のギャグか?と言いたくもなりました。というか安土城自体ロールプレイングゲームに出てきそうな大魔王の居城のように思えてならなかったりするのですが。制作側からすれば真面目なシーンのつもりだけど観る側にはネタというかトンデモなシーン以外の何物でもない天地人のお約束として観るべきなのでしょうね。
その信長様&初音で思った事なのですが、いっその事初音が越後に潜入して景勝・景虎両陣営に諸工作を行って内乱をより一層泥沼化しても良かったのではないかと。景虎が初音の色仕掛けにコロリといかされた所を華に目撃されてますます華が人間不信に陥る所を入れたりすれば尚更です。
上杉家の後継者争いがこんなグダグダしたレベルであれば、織田軍団がその気になれば越後なんかローラーにかけて踏み潰すが如く制圧する事など容易いのではないかと思えてならなかったりします。史実でも織田軍は御館の乱の間隙を突いて上杉の勢力圏に攻勢をかけているだけに、ドラマでも対峙している景虎側との攻防だけでなく内乱に乗じて上杉周辺の勢力が侵食しようとしている様も描いて欲しかったりするのですが、もうすっかりそういった事に対する希望は持てなくなっております(どうせ兼続の八面六臂の活躍ばかりが強調されてしまうと思いますので)。上杉家の将来を支える連中があんな程度の奴等なら信長様跡形も無く叩き潰して下さいよと余計な事を思ってしまいます。
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亀の息子 (くまま)
2009-04-07 17:19:57
亀ちゃんの息子は、やはり市川家だったのですね。樋口パパ、自分でけしかけといて、あざとすぎです。原作は、もっとおもしろいのでしょうか。よーし、次回こそ、もっと盛り上がるだろう、とこのまま、ズルズル見てしまいそうですが(笑)。
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