9月9日は五節句の一つである重陽の節句、
菊の節句と呼ばれる。
五節句とは1/7の七草、3/3の桃の節句、5/5の
端午の節句、7/7の七夕、9/9を重陽の節句と
いうそうだ。
菊の花を用いて不老長寿を祈る習わしがある。
私はこの日を「おじいちゃまのお誕生日」という
ことで、子供の頃から特別な日と思ってきた。
毎年誕生日カードを送っていた。
この祖父とは苦い思い出しかないが、急に懐かし
く思い出される。
祖父からお年玉やお小遣いをもらったことは
一度もない。喫茶店や食堂に入ったこともない。
厳格な厳しい怖い人だったがなぜか私をアクセサ
リーのように連れ歩くのが好きだった。
何も買って貰えず、飲まず食わずでついていくの
は苦痛だった。
何かくれるとなると銀行から貰った手帳だった。
私を連れ回し、銀行に寄り、女店員さんに
「この子に水を飲ませてやってくれ」と言った。
「この子は東大英文科に入るんだ」と勝手に自慢
していた。
奇しくも祖父のお葬式の翌日が受験日となった
東大英文科ではなく国際基督教大学に入学した
私だったが、、、。
なんと9/9はその祖父の長男である私の父が検体
から戻り火葬をした日になった。