民主党内で小沢一郎幹事長の影響力が一段と高まっている。小沢氏は、新人研修を連日行うなど人事管理を徹底。行政刷新会議で事業仕分けを行う国会議員メンバーの人選も「鶴の一声」でやり直させた。人事を通じて政府を動かす腕力を見せ付けた格好で、党内からは「小沢支配」を懸念する声も出ている。
「ルールをちゃんと作ってやってくれ」。22日の政府・民主党首脳会議で、小沢氏は、政府が決めた事業仕分けのメンバー32人に当選1回の衆院議員14人が含まれていたことを問題視、人選の撤回を求めた。
(中略)
また、28日には代議士会の部屋のいすに新人141人の「名札」が張り付けられた。新人教育にこだわる小沢氏の意向を踏まえ、欠席した議員が一目で分かるようにとの「工夫」だ。
「小沢幹事長にものが言える人が党に誰もいなくなった」。新人議員らのはしの上げ下ろしにも口を挟むような小沢執行部の手法に、非小沢系の中堅議員はこう表情を曇らせた。(2009/10/31-15:35) (時事ドットコム)
鳩山首相の、空虚で、情緒的な所信表明演説は、民主党議員に拍手喝采されていたそうだ。しかし、現実をみれば、発足後一か月半になろうというのに、鳩山政権の政策作成は停滞しており、何も決まらず何も進んでいない。
沖縄の基地移設をめぐって、アメリカとの関係に危険信号がささやかれているが、鳩山首相は日本の安保に何の展望も代案も示さずに、「日米同盟を見直す」と言うばかりである。
経済に対して無策なので、景気の行方が全く見えない。年末に向けてこちらもかなり不安である。
行政の停滞とは裏腹に、民主党内の小沢氏支配、独裁化は着々と進んでいるらしい。小沢氏は口では「本当の民主主義」などと言う。しかし行動では「小沢支配」を強めている。 小沢大派閥が民主党を牛耳り、日本を牛耳る日も近いのではないか。
このような民主政権を、国民は本当に今でも望んでいるのか。