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一日一書 1517 無明転為明

2019-01-06 21:35:50 | 一日一書

 

無明転為明

 

無明は転ずれば、明となる。



半紙

 

 

「無明」とは、

存在の根底にある根本的な無知をいう。真理にくらい無知のことで、最も根本的な煩悩。」

(「日本国語大辞典」)

 

氷が解けて水となるように

「無明」も転じて「明」となるということは

実は「無知」そのものの中に、すでに「知恵」が含まれているということかもしれません。

 

人間には、もともと、「知恵」がある。

けれども、それが氷のように固まっている。

いってみれば「固定観念」のように、凝り固まり

自由を奪われている。

しかし、それが解けたとき

「知恵」は水のように流れだす。

そういうことだとしたら、

それでは、「知恵」を固まらせているもの、

「知恵」の存在を隠し、「無明」としてしまっているもの

それは何か?

 

ひょっとしたら、それは「我執」つまり「自我への執着」なのかもしれません。

自分の利益、自分の快楽、自分の拘り

それらを捨てることができれば

「知恵」が自然と流れ出すのかもしれません。

 

 

 

 

 


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