夏目漱石
会得一日静
正知百年忙
一日の静を会得すれば
正に百年の忙を知らん
光のどかな春の日に、静かな一時を持つことができれば、
多忙に明け暮れしてきた生涯において、何が真実であるかを正しく知り得るだろう。
「草枕」の中に出てくる詩の一部です。
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定年退職して3年半。
定職はないけれど、何だか多忙。
「静かな一日」を持つことは、案外難しいことです。
たとえ、何事がなく過ごす一日でも
心まで「静か」とは言えないからです。
雲外蒼天
半紙変型
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篆書。
「雲」が、台風みたいでおもしろいですね。
雲の上には青空が広がっている、というところから、
困難を乗り越えれば、いいことがある。絶望するな、という激励の言葉だそうです。
しらなかった。
姚先生の教室で、教えていただきました。
韋応物
春潮帯雨晩来急 野渡無人舟自横
50×33cm
春潮 雨を帯びて晩来急なり
野渡 人無く 舟自ら横たわる
春の潮は雨を帯びて日暮れ頃から急に満ち
渡し場に人影もなく舟だけが横たわっている
