プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

4号機プール核燃料の取り出し開始

2013-11-18 10:23:20 | 日記
 福島第1原発4号機の燃料プールからの、核燃料の取出しが今日から始まります。(午後3時ごろから開始だそうです)同プールには使用済燃料が1,331体、未使用のものが202体(計1,533体)あり、未使用のものから取り出すとのことです。(全長5.5メートル、重さ91トンの)キャスクには、22体の燃料が入れられ、約100トンの重さになります。落下による損傷、燃料の露出など大事故になる恐れがあり、慎重な作業が求められます。

 使用済燃料の場合、1体当たり最大で7,500兆ベクレルの放射線を出す能力(放射能)を持っており、被曝量は1,000mSvから数千mSvにも及び、近づけば即死です。兎に角、事故がないようにと祈るばかりですが、細かいガレキが詰まって燃料が引っ掛かったり、見えない部分が損傷、或いは変形している可能性もあります。プールの水も少し濁っているとのことです。(某週刊誌によると)作業は東電の子会社のベテランが行なうとのことで、いつもの作業と(東電は)「楽観的」に見ているとありました。とても不安です。

 ちなみに燃料を上げ下ろしする巨大クレーンは日立製で、落下防止の為にワイヤーを2重にし、建屋には事故時に放射性物質が飛散しないようにカバーで覆っています。いずれにしても、あのまま大量の使用済燃料を、(補強はしましたが不十分で)損傷したプールに入れておくことは、(田中委員長が言う)「潜在的には非常に大きなリスク」というより、もう既に顕在化している極めて重大な脅威だと思います。戻ることはできない地獄の行程を(作業員の方は)進んでいくしかなく、その成否に福島第1原発のみならず、日本の命運が掛かっているとも言えるかと思うのです・・・

P.S. 福島県内では今年に入って、郡山市、富岡町、いわき市、そして昨日は福島市と、現職が選挙に破れました。(参照・引用は『朝日新聞』)復興の遅れ、除染の遅れへの不満が原因だそうです。市内渡利地区から(2人のお子さんを連れて)自主避難している女性の自宅近くの放射線量は3μSv/時だそうです。ちなみに同女性の旦那さんと長女は(仕事や学校の関係で)自宅で暮らしているそうです。(何度でも書かせて頂きますが)年間被曝が5mSvを超える地域には、避難指示を出すべきです。それでも住民を住み続けさせると言うのであれば、(被曝線量を少しでも減らす為に)徹底した除染を国が(自治体と協力して)行なうべきです。また、被曝手帳を配布して、被曝管理を行なうべきだと思うのです・・・

P.S.2 国の除染事業を(受注)請け負っている鹿島、清水建設などのゼネコン各社は、原発の放射線管理区域内での作業と同じように、被曝量を記録する手帳を配り、(数万人)全員のデータを管理していくそうです。元請け企業が責任をもって、下請け企業の被曝管理をさせるとのことで、これはこれで必要なことだと思いますが、やはり国は何をしているのだろうという思いは拭えません。ゼネコンに被曝管理を丸投げでは、(手抜き除染と同じく)杜撰な管理しか為されないように思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年11月18日)