プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

避難生活の実態調査

2014-04-30 09:34:58 | 日記
 福島県は、(自主避難者を含む)県内外へ避難した全世帯へのアンケート調査を実施、避難した人々の実態が少しですが見えてきました。(以下、引用・参照は『朝日新聞』)

 (アンケートの回答からは)家族が1ヶ所で暮らせているのは44,7%、2ヶ所以上に離れて暮らすようになった世帯が48,9%となっています。この内、3ヶ所以上で暮らしている家族も15,6%もあり、半数を超える家族が分断され、バラバラになっている実態が浮かび上がっています。理由としては、被曝への不安(と考え方の違い)、仕事の事情、学校の都合などがあるようです。

 また、避難後に心身の不調を訴える同居家族がいるとの質問には、「いる」と回答した世帯は実に67,5%に上りました。その不調の内容としては、「何事も以前より楽しめなくなった」、「よく眠れない」などが50%台、「イライラする」、「憂鬱で気分が沈みがち」なども40%台と、一般的に「鬱病」に相当する項目が高い値を示していると思います。また、「持病が悪化した」も34,8%と体調悪化が見られます。(取り組んでいるところもあるようですが)心身のケアが必要だと思います。

 また避難指示によって避難した住民と、自主避難した住民では悩みに違いがあるようです。自主避難者の最大の悩みは「生活資金」への不安で、61,7%の世帯が訴えています。経済的賠償が極めて少ない自主避難家族は、生活を切り詰めながら辛うじて暮らしていくのがやっとではないかと思います。少なくとも、(放射線管理区域に当たる)年間被曝1mSvを超える地域からの自主避難者へは(東電でなくても構いません)国が一般の避難者と同じ、月10万円の経済支援を行うべきだと思います。また、子どものために「自主避難」した親に、子育てへの悩みが多いようです。

このアンケートへの回答率は、おおよそ3分の1ほどです。用紙をチェックして送り返さなければいけませんから、回答できなかったご家族は、もっと厳しい状況にあるのではないかと推測されます。経済的に困窮し、心身ともにかなりキツイ状況で、暮らしていると思うのです。(正直、私は何もできず、無責任の謗りを受けなければいけませんが)やはり原発を推進してきた国が、そして一体となって原発事業を行なってきた東電をはじめとする電力会社が、きちんと責任を取る、取って戴きたいと思うのです・・・

P.S. ドイツを訪問している安倍首相はインタビューに、「日本は島国で隣国からの電力の輸入が難しく、豊富な石炭に恵まれるドイツと状況が異なる」、「そう簡単に『原発はもう止めた』と言うわけにはいかない」と答えています。しかし、日本にも石炭はあり、しかもかなり安価に電気を作れます。ロシアからパイプラインを引くこともできます。コンバインドサイクル発電なら安全・安価な上に、「アベノミクス」で実現できなかった「設備投資」を促すこともできます。いくらでもやり様はあると思います。結局は、(メーカーも含めた)「原子力村」の利権構造を打ち破れない、打ち破る気もないということだと思うのです・・・

P.S.2 (報道によると)日本火山学界の石原委員長(京大名誉教授)は、「(火山の)巨大噴火の実態は良く分かっていない」、(九州電力が)巨大噴火の可能性がある場合には、原子炉を停止するなど、あたかも(噴火の)事前予知ができるかのような説明をしている点について、疑問を呈したとのことです。およそ3万年前、巨大噴火による火砕流が(現在の)川内原発の敷地内まで到達しているそうです。原子炉を停止しても、火砕流に飲み込まれれば、大爆発してしまいます・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月30日)

1Fの廃炉、「冠水」or「空冷」?

2014-04-29 10:21:37 | 日記
 福島第1原発の廃炉、特に溶融デブリの取り出し方法に関する、対照的な方法を提言する国際廃炉研究開発機構理事長の山名氏と、元GE技術者だった佐藤氏のインタビュー記事がありましたので、ご紹介します。

 「作業員の被曝や汚染拡大を防ぐためにも・・・『冠水(水棺)方式』が最も良い」、そう仰るのは山名氏ですが、「設備の損傷や燃料デブリの状況は分かってい」ない、「冠水方式で対応できない炉が出てくるかもしれない」、「格納容器の横や下から取り出す方法など、大体策の検討」も必要だとしています。

一方佐藤氏は、「(天井から)原子炉で溶けた燃料にたどり着くまでの距離は(メルトスルーし、さらにコンクリートまで溶かしていますから)米国スリーマイル島原発(の事故炉の場合)より長く、(デブリの)量も多い。格納容器の鋼板は薄く溶接だらけで腐食も心配」、「原子炉建屋5階の高さまで水を蓄え続けるには強度が乏しく、この選択肢(冠水(水棺)方式)は早く捨てたほうが良い」と提言、さらに「冠水に成功したとしても、溶けた燃料を取り出す前に、多くの炉内構造物を取り除かねばならない」と問題点を指摘しています。

 (以前にも書いたのですが)1~3号機の原子炉建屋には、地震や爆発の影響で無数のヒビや穴が開いていると考えられますから、到底冠水など不可能です。(修理も現実的に不可能です)万が一「冠水」に成功したとしても、未だ溶融デブリの位置や性情も分かっておらず、不透明な濁った水の中で(しかも上記のように5階か建屋のコンクリートまでの距離がある中で)デブリを取り出すなど「神業」に近い芸当です。しかも今後の地震に耐えられるとは思えません。

 冠水(水棺)方式に対する佐藤氏の代案は、「格納容器の外面とそれを覆うコンクリートの壁の間」にある隙間を利用し、(多分空気を送り込むのだと思いますが)「ここを通り道にした『空冷方式』を提案」されています。そして、「地下に放射線を防ぐ遠隔操作室をつくり、溶けた燃料を取り出して粉砕」、それを「『乾式キャスク』に入れて現地に保管する」と提案しています。「空冷」ができれば、汚染水の根本的な対策になりますし。
 
 さらにこうした廃炉技術の「公募」についても両者の意見は対照的で、「燃料デブリを取り出す技術など廃炉に向けたアイデアを公募したところ、200件もの応募があった」と胸を張るのは山名氏ですが、一方佐藤氏は、「(公募の)やり方に問題があ」る、技術の公募のために「福島第1原発に関する必要な情報を海外向けにまとめて紹介しているわけではない」、「世界に呼びかけているいう国内向けのポーズではないかと疑われる」とし、「もっと分かり易く情報をまとめ、積極的に扉を開ければ、より多くの技術提案が出てくるはず」だと指摘しています。私も佐藤氏の意見に賛成ですし、そうして戴きたいと思います・・・


P.S. (これも以前書きましたが)IAEAですら「冠水(水棺)方式」には否定的な考えです。「コストが掛かり過ぎる」ということですが、コストも膨大ですが、時間もずっと掛かるでしょう。(地震など)リスクも非常に高いと思います。一歩間違えば、格納容器が損傷し、膨大な量の高濃度汚染水が流出する「大事故」が起きてしまいます。(事故直後何度も書きましたが)「冠水(水棺)方式」は非現実的です。止めて戴きたいと思うのです・・・

P.S.2 「関西原子力懇談会」という組織があるそうです。規約には、「原子力の開発と利用の推進に寄与することを目的とする」と書かれているそうです。会長には12年1月まで関西電力の副社長が務めており、職員の一部も関電から出向しているとのことで、実質的に電力会社の「広報部門」です。この「関西原子力懇談会」が、12年の夏から、(近畿圏や福井県などの)中学校の教員に参加を「募集」しているのが、「授業に活かせる放射線教育研修会」です。どうやら原発推進のためのPRを、教師をまず「洗脳」して、それから子供たちを「原発は安全」だと信じさせようとの思惑のようです。同「研修会」の参加者には、(形だけは主催の大阪府にある私立大学)までの交通費が支給され、宿泊費や食費も「タダ」だそうです。当然、その費用を出しているのは(本当の主催者の)同「懇談会」です。でもその本当の「負担者」は、やっぱり電気料金を支払っている利用者なのではないでしょうか?・・・

P.S.3 私には「ゴールデンウイーク」は関係ありません。蜜蜂が帰ったので、早速昨日は朝から蓮華をトラクターで鋤き込んでいました。これからは農作業に追われます。お出かけの皆様、事故などないように、くれぐれもお気をつけ下さい・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月29日)

規制基準「世界一厳しい」はウソ?

2014-04-26 10:17:06 | 日記
 新規制基準の「世界最高はウソ。再稼動向けのリップサービス」とは自民党幹部の言。「汚染水はコントロールされている」同様、総理の発言に党内からも異論の声が上がっています。(以下、参照・引用は『朝日新聞』)

 安倍政権が今月、閣議決定した「エネルギー基本計画」には、原発の再稼動の条件として、「世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合」と明記されているそうです。しかし、民主党の菅元首相が質問主意書で糾(ただ)したところ、「諸外国の規制基準を参考にしながら世界最高水準となるよう策定した」とのみの答弁で、菅氏は「根拠は何も示されなかった」としています。

 当然ながら、「世界最高水準となるよう策定した」ことイコール「最高水準」であるわけではありません。再稼動に賛成の民主党(元経済産業大臣)の直嶋議員ですら、「閣議決定している文書で根拠がないのはおかしい」と指摘しています。元東芝の技術者だった後藤氏も、コア・キャッチャーの設置や、格納容器の二重化など、「欧州では日本にない安全対策が始まっていて、後れを取っている」と指摘しています。

 (私もこれまで何度も)安倍首相の「認識」は事実とは違っている、間違いだということを書いてきました。それでも、自国の首相を、「ウソ」つき呼ばわりすることは憚(はばか)られました。でも、(自民党幹部の言うように、)意図的に間違ったことを言えば、それは確実に「嘘」を言っていることになります。実効的な避難計画すらなくても稼働できる「基準」が、「世界一厳しい」基準であるはずもありません。「基本計画」に殉(じゅん)ずるならば、(基準が世界で最も厳しい基準ではないのですから)再稼動の条件を満たしていない、再稼働はできない、そういうことだと思うのですが・・・
P.S. 福島県の佐藤知事が「地下水バイパス」計画を了承し、放出基準(トリチウムで1ℓ当たり1,500ベクレル、ベータ線を出す放射性物質で30ベクレルだったと思います)以下であれば、来月中旬にも放出を開始するそうです。米NRC元委員長のヤツコ氏も、(放射性物質を含んだ)地下水の放出は(増え続ける汚染水問題に対応するためには)仕方がないとの考えでした。同計画が順調に行けば、1日約20~100トンの(建屋に流入する)地下水を減らせるとのことです。只、その地下水も放射性物質を含んでいるということは否定できない事実だと思います・・・

P.S.2 (TV番組を観てましたら)「技能実習制度」の問題点を特集していました。中国から来た実習生・研究生が、低賃金(酷い所は月3万円)で長時間労働させていたり、賃金の不払いや毎日夜勤をさせたり、賃金から食費や寮費として抜いたりしている企業が全体の約8割に及ぶとありました。(番組では言っていませんでしたが、レイプもありますし、逆に実習生による犯罪もありますが)本来、彼らに適用されるべき「労働法」が殆ど無視されていることが大きな問題だと思います。管理団体があるそうですが、全く機能していません。米国はこうした労働搾取に対して「強制労働」だと「人身売買報告書」にて批判しています。正しく、「強制労働」を強いられた中国の方々が「集団訴訟」を起こしている最中、この新たな(と言いますか、制度ができてからずっとこの状態ですが)「強制労働」が(勿論中国国内にもバイヤーがいて、借金をさせて中国人が中国人を売っているわけですが)中国国内で「問題化」するのは時間の問題だと思います。早く、改善措置を取るべきだと思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月26日)

兵庫県の原発事故シミュレーション

2014-04-25 09:50:09 | 日記
 兵庫県は、大飯原発、或いは高浜原発で福島第1原発並の過酷事故が発生し、各原発の4基全てがメルトダウンなど破損した場合の放射性物質の拡散予測を公表しました。(以下、参照・引用は『朝日新聞』)同シミュレーションでは、(近年平均的だった)2009年の気象条件を元に、4基の原発が破損し、放射性物質の放出が6時間続くと仮定した場合の、7日分の放射性ヨウ素の被曝線量を積算しています。

 その結果、(全ケースの中で)最大値は、高浜原発で事故が起きた場合の三田市139,4mSv、続いて猪名川市の115,7mSv、丹波市107,8mSvとなっています。また大飯原発で事故が起きた場合、猪名川市が128,3mSvで最大値でした。

 また、IAEAが安定ヨウ素剤の服用を必要だとしている50mSvを超える地域は、高浜原発事故の場合で32市町村が、大飯原発事故の場合で38市町村に及ぶとのことで、いずれの場合も(多分最南端の)原発から約150キロ離れた南あわじ市まで含まれています。

 原子力規制委員会の指針では、安定ヨウ素剤や放射線の測定器を備えるための政府からの財政援助は、避難計画が必要な30キロ圏内に限られており、今回のシミュレーションの結果を受けて同県は、「30キロ圏外も備えが必要なのは明らか」として、「指針」の見直しや財政援助を国に求めるとのことです・・・

P.S. 両原発で過酷事故が起きれば、京都府や大阪府、奈良、和歌山など広範囲に放射性物質が拡散することになります。事故時の風向きによって少なくとも150キロ圏内の地域で、安定ヨウ素剤を服用する必要性があり、その備蓄や避難計画が必要になってきます。150キロ圏外でも、(50mSvというのは、IAEAの規定に過ぎません)服用のした方が(当然ながら)被曝を低く抑えることができるのは言うまでもありません。こうした結果を踏まえて(あくまで原発を稼働させるというのであれば)、指針の改訂や(少なくとも150キロ圏内の)自治体にヨウ素剤の備蓄、避難計画が必要になってくると思うのです・・・

P.S.2 静岡県は、南海トラフ巨大地震と津波が発生し、浜岡原発で過酷事故が起きた場合、津波で沿岸部の道路が使えないこと、1世帯当たり1台のマイカーで避難した場合の、避難に掛かる時間をシミュレーションしています。最短なのは、規制がなく86万人が一斉に避難し始めた場合の32時間25分、しかしこの場合は大渋滞が起こり、屋内より被曝の危険性の高まる車内での時間が最長の30時間45分になるとのことです。最長なのは、46時間15分で車での移動時間が最短になるように地域を細かく区切り、道路状況に応じて避難を行なう場合です。地域によっては(まずは5キロ圏内の住民が避難するまで待たなければいけなかったりして)屋内待機時間が長くなるとのことです・・・

P.S.3 同市シミュレーションでは、中越沖地震では道路が寸断されましたが、地震による道路の損壊は想定せず、入院患者や高齢者などの要避難援護者への配慮はありません。また、「指示」時に皆が家にいるわけではありませんから、マイカー1台というのはないと思います。大抵の家が2台以上の車を持っていますので、さらなる渋滞が起きるのではないかと思います。いずれにしても、風向の情報が一番大事だと思います。どちらに向って放射性物質が拡散しているのか、それに応じて対応するしかないと思います。1方向に逃げるのではく、拡散のラインといいますか、その範囲から脱出するようにしなければ、拡散ライン上をいくら逃げても、(風速にもよりますが)あっという間に放射性物質に追いつかれてしまいます。その為には、(福島第1原発の時のように隠蔽するのではなく)「避難指示」と同時に放射性物質の拡散シミュレーションを公表して戴きたいと思うのです。情報さえあれば、どちらに逃げるのかは、自分で「判断」できるのですから・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月25日)

ALPSまたトラブル

2014-04-24 09:25:22 | 日記
 (NHKニュースによると)ALPSの(どの系統かは分かりません)1系統で、カルシウムの濃度が下がらなくなるトラブルが起きました。カルシウムは、汚染水処理の障害となるため、炭酸ソーダで取り除くのだそうです。

 東電の調査で、炭酸ソーダを注入する配管の弁が閉まっていたとのことで、(23日夜に)弁を開いて処理を再開したとのことです。この系統は、先月下旬にも、汚染水が異常に白く濁る別のトラブルが発生し、(ほぼ一ヶ月ぶりの)22日に処理を再開したばかりだったとのことで、処理再開時に、この弁を開け忘れた可能性があるとのことです。

 この弁の開閉のトラブルは、今年になって公表されたものでも既に3件になります。(前回も書きましたが)人為的な可能性もありますが、その原因は不明のままです。いずれにしても、トラブルが相次ぐ状況、体制だということだと思います・・・

P.S. 「世界基準にも達していない」新潟県泉田知事のお言葉です。同知事は(インタビューに)、新基準に対して「あれだけの事故を起こしながら、相変わらずハードの性能だけを見れば『安全』ということにしてしまい、何か(事故)が起きた時にどうするのかを考えていない。安全神話はそのまま残っている」と批判、このままでは「緊急時に自治体がしっかり対応しなければ住民の安全は守れない」、そのためには「実効性のある避難計画が不可欠だが、法や制度の不備が放置されており、特に地震と津波、そして原発事故が重なる複合災害に対して、自治体が現行制度では対応することは難しいと、問題点を指摘しました。その通りだと思いますが、東電のトラブル隠しを厳しく批判し、(結果)収賄で起訴され有罪にされた佐藤元福島県知事の例もあります。再稼動に突き進む安倍政権です。余り本当のことを言い過ぎると同じ憂き目に遭いかねないと心配します・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月24日)

原発事故が生んだ「介護難民」

2014-04-23 16:32:34 | 日記
 福島第1原発事故が引き起こしたコミュニティ-の崩壊、地域の医療や介護の現場が直面している厳しい状況を語った、南相馬市の市立総合病院で臨床研修をした医師の森田さんのインタビュー記事を(要約して)ご紹介します。(以下、参照・引用は『朝日新聞』)

 南相馬市は、原発事故後人口が7,000人以上減って現在約6万4,000人、1割近い人口が減っています。看護師や介護職を含む若い人たちが避難し、65歳以上の高齢者の割合が23%から29%に上昇、高齢化が原発事故によって加速しています。

 (上記の理由で)同病院は看護師が足りず、230床あるベッドの内、80床が使えない状況で、救急患者を受け入れるために、患者さんの退院後の介護計画を立てるケアマネージャーを入院直後から始めますが、そのケアマネの人手不足は深刻で、(全国平均の倍近い)50人ほどの人を1人のケアマネが担当しなければいけないそうです。

 しかも、ケアマネが決まっても、介護サービスを行なう介護職の方も足りず、例えば1日3回の訪問介護を受けたくても1回しか来てもらえない、入浴ができるデイサービスも一杯の状況で、希望通りには利用できない、或いは(要介護者にならないための)退院後のリハビリができずに、寝たきりになってしまうケースもあると言います。

 同市では、原発事故後に新たに要介護認定を受けた人が約900人ですが、その内要介護1か2の人が約6割となっており、本来なら親の世話をしていたと思われる子どもの世代が家族ごと避難したため、介護保険サービスに頼らざるを得ない高齢者の方が増えたためとのことです。また、在宅でなく入所できる施設を探す高齢者の方もいるのですが、同市やその近辺では、(介護のできる)施設を造っても、働く人がいないため(需要はあっても)オープンすることもできない施設すらあるほどだそうです。

 森田さんは、お年よりどうしの助け合いなど、地域で支え合う仕組みを今後どう作っていくのかが課題だと指摘されていますが、少子高齢化が進んでいる上に、さらに原発事故による避難というさらなる厳しい情況で、ますますコミュニティーを維持することが困難になっています。十分なお金のある人は入れる施設があるそうですが、お金がなくて(多分安いのでしょう)県外の施設に出ていく人もおられるそうです。原発事故による避難で患者さんや高齢者の方々が沢山亡くなられましたが、(事故後も)事故による影響が、こうした「介護難民」を生み出しているのです・・・

P.S. 東電は、地下水バイパスの為に掘った12の井戸の内、1つの井戸から放出基準(1ℓ当たり1,500ベクレル)を超えるトリチウムが検出された問題で、(20日に)再検査したところ基準を下回っていた(正直、信じられませんが)と発表しました。いずれにしても1度は基準を上回る値を検出していますから、また超えるかもしれません。(米国規制委員会の元委員長の)ヤツコ氏ですらトリチウムの放出は仕方がないと発言していますが、その毒性も指摘されている上に、(1ℓ当たり)1,500ベクレルという値の放射性物質は(除去が難しいとしても)如何にも大き過ぎると思うのですが・・・

P.S.2 東電は汚染水を溜めるタンクを海上輸送するなどして、(敷地内に)タンクを最大90万トンまで増やす計画ですが、規制委員会は、「地下水バイパス」や「凍土壁」など、地下水対策が全く実施できない最悪のケースを試算するよう指示、その結果、2年後にはタンクは汚染水で一杯になるとのことです。さらに規制委員会は、これまで打ち出した対策が(実際)どれ程の効果をもつのか確認するように指示しましたが、実際はやってみなければ分からないというのが本当のところではないでしょうか。(正直、これまでの3年で状況は悪化してますから)リミットの2年間で、有効な地下水対策が実施できるようには思えないのですが・・・

P.S.3 韓国のフェリー転覆による大事故は、多くの乗客の命を奪いました。本当に悲惨なことで、特に若い高校生が沢山亡くなっているのには胸が締め付けられます。本当に可哀想です。親や家族のお気持ちを考えると堪らない思いです。しかも、船長や船員が、乗客を足止めしたまま、自分たちだけで逃げていたなど、信じられません。過積載など様々な問題点が浮上していますが、「お金」優先で命を軽んじる姿勢が引き起こした「人的」大惨事だと思います。(私には祈るぐらいのことしかできませんが)亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。(既に1週間が過ぎ非常に厳しい情況ですが)行方不明者の方々が無事に戻って来られることを念じています・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月23日)

樽葉町の帰還判断

2014-04-22 09:26:22 | 日記
 (NHKニュースによると)町の大部分が避難区域となり、早期の帰還を目指す「避難指示解除準備区域」に指定されている樽葉町は、国が実施していた生活圏の除染が先月終了し、期間時期を検討するために、住民の意見を聞く懇談会を始めました。

 初日の21日は、住民の8割が避難して来ている「いわき市」で開かれ、約60人の町民が集まりました。同懇談会で町側は、(除染後)住宅地の放射線量は(除染前の)約半分の0,44μSv/時に下がり、同町の有識者委員会は「住むことは可能」と判断したこと、町内に仮設の商店街が整備されることなどを報告しました。

 これに対し住民からは、「まだ放射線量が高い場所が残っていて、戻れる状況になっていない」、或いは「急がずに、慎重に判断してほしい」など、(当然だと思いますが)慎重な意見が相次いだそうです。

 町は、来月2日まで、県内外の避難先で懇談会を開催し、町議会とも議論した上で、来月下旬にも帰還の目標時期を決める方針とのことで、松本町長は、「住民の意見を聞いて判断し、戻る人も戻れない人も、生活再建ができるようにしたい」と話されています。是非そうして戴きたいと思います・・・

P.S.  0,44μSv/時ですと、年間被曝線量が約2mSvになります。厳重な放射線管理が必要な値の約2倍ですから、そもそも「帰還」云々以前の話だと(私は)考えています。「住むことは可能」との有識者の判断だそうですが、少なくとも「法的」には、そうした場所に国民を住まわせてはいけないということになっています。健康被害が危惧される中、何故帰還を進めるのか、私には理解ができません・・・

P.S.2 事故から3年が経ち、半減期が2年のセシウム134が半分以下になりました。原子力規制庁の調査では、2年前と現在の値の変化を比べると、平均的な減少の割合は約47%、その内、放射性物質が壊れて減っていく「自然減衰」分が約34%だったそうです。今後はセシウム134の自然減衰による放射線量の減少の影響も小さくなりますから、これから大きく線量が下がるとは考えられません。逆に、除染したのは家や道路だけですから、除染の効果が薄れ、(現在より)上昇する可能性が高くなっていると思います。住民の方が言われるように、「戻れる状況にない」というのが冷静な「判断」ではないかと思うのです・・・

P.S.3 政府が実施した「個人被曝線量調査」ですが、調査結果も隠蔽していましたが、調査をしたこと自体を隠していたそうです。しかも、中間報告を受けた昨年10月には、規制委員会の有識者会議が、被曝線量を従来の空間線量から個人線量計で管理する方式へ転換することを議論してた時期ですが、避難者や国民だけでなく、規制委員会にすら調査をしていることを明かしていなかったとのことです。放射線防護に詳しい獨協医科大学の木村准教授は、「結果を直ちに明らかにしていれば、自治体や住民はどう対応していくか、改善策を考えことができた」と指摘しています。情報を隠したまま、住民を帰還させることは、非常に大きな問題だと思います・・・

P.S.4 さらに、空間線量に0,7の係数を掛けて個人被曝線量を算定する政府ですが、これでは外部被曝のことしか考えていません。(生活環境によっても非常に大きく左右されますが)、内部被曝も試算に加えないと、(おおよその)被曝の状況すら分からないと思うのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月20日)

蜜蜂と異常気象

2014-04-20 10:09:20 | 日記
 (西洋)蜜蜂が(巣箱で10箱)5日ほど前に来ました。今日はあいにくの雨で、蜂たちは巣箱の中で休んでいます。夕方(6時までには箱に戻りますので)、巣箱に耳を付けると羽音が聞こえてきます。今年で13年目ですが、数年前に一度、来ない年がありました。原因がはっきりとは分かっていないのですが、輸出先のオーストラリアでも蜂が増えず、減ったからでした。私は(日本蜜蜂は確信してますが)西洋蜜蜂の減少も、異常気象と何らかの関係があるのではないかと考えています。

 (報道でも言われていますが)「異常気象」は去年から(或いはもっと前から)続いている、そう感じています。(昨年も書きましたが)蝋梅(ろうばい、黄色い花の梅です)が年を越して1ヵ月半は遅れて咲きました。昨年の9月にウドの(白い)花が咲いたのには驚きましたが(通常どおり5月にも咲いていますが)、椿の花が2、3日前まで満開だったのには、昨年以上に「異常さ」を感じています。桜が散っても、藤の花が咲き始めても、椿の赤い花が色濃く映えていたからです。(4月下旬まで椿が咲いているのをこれまで見たことはありません)

 (普通の蕗よりも香りがよく、柔らかく、味が濃い)ツワブキも2ヶ月以上も早く新芽を出しました。ホトケノザもやはり2ヶ月以上も早く咲きました。蓮華も例年より2ヶ月近く早く咲きました。(昨年は1ヶ月半ほどでした)4月中に蜜蜂が来たのも、この13年間(正確には12年)で初めてです。昨年同様、変だなあと感じています。と言うよりも、(繰り返しになりますが)昨年から(或いはもっと前から)、「異常」な状態が続いているのではないかと思います。ちなみに、通常より早く咲くこれらの花々は、どれも皆、(当然なのでしょうが)丈が小さい、「矮小化」しています。

 この「異常気象」の最大の印象は、春や秋が消え(短く)、(冬の花と夏の花が混合しているように)夏と冬が同居していることです。しかも「夏」が幅を利かして、冬は居候(いそうろう)のような感じです。今年の大雪でも、寒波に暖かな南の海から湿った大気が流れ込んで、それで各地に被害を及ぼすほどの大雪になっています。やはり、海水面の上昇が、この少なくとも日本における「異常気象」の最大の原因だと思いますが、世界的な異常気象の原因は、(私には)分かりません。只、この「異常気象」が異常でなくなり、「常態化」するのではないか、そんな気がするのですが・・・

P.S. 昨年の9月、(8年ぶりぐらいでしょうか)田に爆弾が落ちました。(米農家の方は分かると思いますが)ウンカの大発生です。ウンカが汁液を吸うために稲が枯れていく状況が、放射状に広がるため、爆弾を落としたように見えるからです。しかも田んぼの中に幾つも幾つも落ちます。「あきたこまち」は収穫していましたが、「ひのひかり」の田んぼにはウンカが湧きました。幸い、収穫直前でしたので、殆ど減収にはなりませんでしたが。(私は無農薬ですが)農薬を散布している農家も変わらず「落ちて」いました。これもやはり(確信はありませんが)異常気象と関係があるのかもしれません・・・

P.S.2 (先程の)「蝋梅」ですが、もう30年近く前から庭で咲いていますが、これまで一度も落ちた種が発芽したのを見たことがなかったのですが、今年初めて、しかも(確認しただけでも)11個芽が出ていました。当初珍しかった「蝋梅」の種を、拾ってはポットで発芽させようとした父が、一度も叶わなかった発芽です。それが一度にこれ程芽を出すとは。異常気象との「因果関係」を立証することは(私には)できませんが、親株が枯れる可能性がある異常な気候に逢ったときに、(通常の気候では)発芽しにくい種も、種(しゅ)を守るために発芽する(素人考えですが、)「緊急時発芽システム」があるのかもしれません・・・

P.S3 これも初めて発芽した例です。(鮮やかな朱色の)小さな2センチほどの観賞用の「渋柿」があるのですが、この木も20年以上経ちますが、芽を出したことなどありません。これは観賞用に品種改良されたものでしょうし、柿の実自体が2センチほどで、その種を見たことすらありませんが、発芽したのです。距離的なものや伸びてきた状態、大きさなどを見ても(根や茎の一番下から出る)「ひこばえ」とは思えません。これもまた、異常気象が「引き金」(トリガー)になっているのでしょうか?・・・ちなみに(関係ありませんが)、STAP細胞のTはtriggered(過去分詞)、引き起こされた、誘発されたのTです。(もうご存知でしょうが)OBOKATAさんのTではありません、(全く「落ち」ていません、面白くないでしょう?)悪しからず・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月20日)

個人被曝線量「最終報告」

2014-04-18 09:53:40 | 日記
 本日公開されることになっている個人被曝線量の「最終報告」ですが、(場所別の詳しいデータではありませんが)推計値が(『朝日新聞』)に掲載されていましたので、ご紹介します。

 まず避難指示が解除された田村市都路地区ですが、農業従事者(農地で6時間、自宅に17時間滞在した場合)で1,2μSv(年)、林業従事者(同上)2,3μSv(年)、高齢者(屋外活動1時間、自宅23時間)で0.8μSv(年)となっています。戻れば、(いくら高齢者でも寝たきりでもなければ家から1時間しか出ないというのは考えられませんから)年間1μSv(年)は被曝してしまいます。

 川内村では、農業従事者が「居住制限区域」では3,5μSv(年)、「避難指示解除準備区域」で3,0μSv(年)、避難指示となっていない区域で1,7μSv(年)です。林業では「居住制限区域」で5,5μSv(年)、(学校が避難指示区域外にあるのでしょう)教職員1,1μSv(年)、「居住制限区域」に高齢者が帰還すると2,1μSv(年)の被曝線量になるとの推計です。避難指示が出ていない区域でも、やはり年間1μSv(年)は超えてしまします。

 最後に飯舘村ですが、「居住制限区域」の推計値で、農業従事者で16,8μSv(年)、林業従事者で17,0μSv(年)、教職員で11,2μSv(年)、高齢者でも16,6μSv(年)と、かなり大量の被曝線量となっています。被曝の推計を空間線量ではなく、個人被曝線量に「緩和」してもこの数値です。しかも、(これまで指摘され続けてきたように)政府や自治体発表の空間線量は(様々な)実測値の約半分と言われており、この2倍の被曝を覚悟しなければいけないと思います。

 また、弘前大学の床次教授は、(空間線量の7割とした)「0,7などの換算係数は全員に当て嵌まるわけではない。子どもは体が小さく、大人より放射線が遮られずに貫通するのでもっと大きな数字になる。生活パターンによっても異なる。住民の健康を守るための基準は、安全を優先すべき」だと指摘しています。さらに子どもの場合は、大人と同じ線量でも、(地面にも近く)その影響は5倍6倍とも言われており、(放射線の)感受性の強い子どもは尚更、このような推計値では測れない健康への影響があるのではないかと思うのです・・・

P.S. 政府は元々、田村市都路地区の避難指示「解除」を、昨年の11月には実施したかったと記憶しています。その為の調査を実施し、昨年10月には「(中間)報告書」が出ているのです。ですから、実はこれは、「中間(報告書)」などではなく、昨年末の時点での「最終報告書」だったと「推計」されます。「原子力被災者生活支援チーム」はこれまで、個人の被曝線量は「空間線量の数分の1程度」(3分の1なら3割強)と見ていましたが、それが(予想外の)倍近い数値になったので(批判を恐れて)避難指示解除を先延ばしにし、この調査報告も「隠蔽」していのだと思います。そしてこの情報を隠したまま同地区の「解除」を決定したのです。そしてこれらの情報やデータが、取材によって出、隠し通せなくなったから、しぶしぶ「公開」することにしたのではないかと感じるのです・・・

P.S.2 NHKの朝ドラ「花子とアン」ですが、甲府地方の言葉(なまり)が、(過酷な生活の中でも)とても優しく、可愛く聞こえて心が和みます。今日書きとめただけでも、「渡してくれちゃ」、「じゃんねえ」、「そんだけんど」、「良かったさ」、「ふんじゃ」、「・・・ごいす」、そして何より(状況によって色々な意味合いを持つ)「こぴっと」がたまりません。(今日も)お母さんが花を東京へ見送るシーンで、「こぴっとするだよ」と言っていました。何故か、「こぴっと」を聞くと顔がほころんでしまいします。何となく前向きで、頑張ろうという気持ちになれます。本日も、こぴっといきましょう・・・

P.S.3 蛇足なのですが、花のおじいやんが(多分これまで2度ほど)「そうさなあ」と言っています。アニメ「赤毛のアン」を観ておられた方はピンと来られると思いますが、アンを養子に引き取ったマニラの(生涯独身の)お兄さん(名前なんでしたっけ)が、良くこの言葉を呟いていました。(かすれた声の)俳優さんの声が耳に残っています。「そうさなあ」というのもこの地域の方言なのかは分かりませんが、やはり(花と同じく)空想好きだったアン・シャーリーの人生をなぞっているのでしょうか?ちなみに、(やっぱり名前が思い出せません)この「そうさなあ」おじいやんは、アン・シャーリーが都会の学校で寄宿しながら勉強している時に(心臓病で、確か牛を引っ張っている時に)亡くなります。花のおじいやんも、ひょっとしたら田んぼで心臓を押さえながら倒れるかもしれません。もっとひょっとしたら、(アンは幼馴染と結婚して、確か夫婦で先生になりますが、)いずれにしても、今後の展開は脚本家の方にお任せしましょう。「ごきげんよう・さようなら」・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月18日)

相次ぐ原因不明のトラブル

2014-04-17 09:26:22 | 日記
 (報道によると)東電は、ALPSのB系統において、(汚染したタンクなどを洗浄するのに使われる)放射性物質を吸着させた「吸着材」を含む汚染水が約1トン漏れたと発表しました。吸着材は粒状で、水で押し流して放射性物質を吸着させた後、HICという容器に回収するそうで、その容器から汚染水が溢れ出たということです。放射能汚染水には、セシウムで1ℓ当たり9,300ベクレル、ベータ線を出す放射性物質で1ℓ当たり380万ベクレル含まれていたとのことです。(これは単純なヒューマン・エラーだと思います)

 またつい先日も、プラスティック製のタンクから、約1トン放射能汚染水が漏れていたとの報道もありました。濃度はセシウムが排出基準の40倍とのことでしたが、どの処理過程の汚染水なのか、何故、プラスティックのタンクで保管していたのかも不明とのことでした。

 さらに、本来は使わないはず4台のポンプが動いて、203トンの未処理の汚染水が少なくとも2日間(某報道では4日間にわたり)本来の移送先ではない(集中廃棄物処理施設の中の)「焼却工作建屋」に流れ込んでいたとのことでした。本来水位が上がるはずのタンクで水位が下がっているのを作業員が発見したのは11日ですが、現場の調査は12日に、4台のポンプを全て止めたのは13日午後になってのことです。

 汚染水には1ℓ当たり3,700万ベクレルの放射性セシウムが含まれていました。同建屋の地下は外部と繋がる貫通部はなく、汚染水の漏洩はないとのことですが、このポンプの始動は手動式でスイッチを入れないと動きませんが、(近くに同型の空調用のスイッチがあるとのことで)単純な操作ミスなのか、誰かが意図的に始動させたのかは、依然不明です。

 また、今月2月に100トンの高濃度汚染水がタンクから流出しましたが、本来開くべき弁が閉じ、閉まっているべき弁が開いていたトラブルの原因もまだ分かっていません。規制委員会は、(同建屋は配管等が通っていて施錠できず、スイッチを収めた分電盤も施錠されていないとのことで)分電盤の施錠や監視カメラの設置など、監視の強化を指導しました。こうした続発する不明のトラブルが、単純なヒューマン・エラーではなく、意図的なヒューマン・エラーだとすると、(それが一人だとしても)作業員の「モラル・ハザード」が危惧されます・・・

P.S. (某週刊誌によると)先日福島第1原発内で掘削中に、作業員が生き埋めになって死亡した事故がありましたが、病院に到着するのに3時間も掛かっていたそうです。救助ヘリが来ないために時間が掛かり、手当てが遅れた可能性があります。ヘリは法的には福島第1原発に着陸できるそうですが、ヘリの運営会社に出動権限があり、(パイロットの被曝問題があり)実現しなかったそうです。こうした作業員の救命体制の不備や杜撰な被曝管理、過酷な労働環境(手当ての減額もあったかと思います)など、作業員の間に不満やストレスが溜っているのではないかと思います。実際に汚染水などと闘っているのは原発動労者、作業員の方々です。特に救命環境については、早急に改善して戴きたいと思うのです・・・

P.S.2 朝の連続ドラマ「花子とアン」で、主人公の花が[palpitation]という単語を辞書で調べるシーンがありました。(私も英語を教えていたので気になって調べたのですが)平常より少し早い「鼓動・動悸」としか載っていませんでした。大辞典も同様で、動詞の[palpitate]には「胸騒ぎがする・そわそわする」とありました。「ときめき」と訳したのは、脚本家のセンスでしょうか?また、花と帝大生が見つめ合う「親指姫」のシーンでは、[Will you marry me ?]に、花は[I am already yours]と答えていました。50を超えたオッサンですが、「ときめいて」しまいました(済みません、これが精一杯の「落ち」です。笑って戴けたでしょうか?・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月17日)