プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

地下水から55万ベクレルのストロンチウム検出

2013-11-12 10:34:28 | 日記
 (4号機の山側でH4エリアにある)300トンの高濃度放射能汚染水が流出したタンクの、10メートル余り北の観測井戸で(9日)採取した地下水から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり55万ベクレル検出されました。この観測井戸からはこれまで、10月17日採取の地下水から、1ℓ当たり40万ベクレルの、ストロンチウムなどベータ線の放射性物質が検出されており、さらに濃度が上昇、汚染が徐々に広がっていると思われます・・・

P.S. 自公与党による原発事故対策の提言を受けて政府は、国主導への方針転換を表明しました。民主党政権時の誤った事故対応、そして「収束宣言」、その後の事故処理の東電任せの態勢が、少しでもまともなものになって欲しいと思うのですが、除染の基準だったはずの空間線量が、個人の被曝線量によって評価する(それで除染範囲を狭め、費用を抑えようとする)という方法に摩り替わってしまいました。殆ど無駄ではないかとも思える除染に関して、まずはきちんと検討し直し、評価して、除染そのものを見直すべきではないかと思うのです・・・

P.S.2 除染した土壌などの中間貯蔵施設の建設に関しては、(事故直後から書いてきましたが)原発近くの国有地に(国が)もっともっと早く造るべきでした。避難している地域の除染ではなく、(本当は避難指示を出すべきなのに)住民が住む汚染の高い地域の除染を進める為にです。福島市など自宅の隅に汚染土壌を埋めるような、そのような状態を放置すべきではなかったと思っています。遅まきながらでも、中間貯蔵施設ができれば、国が汚染土壌を一元管理できますから、住民の方の安全と安心に少しでも寄与できると思うのです・・・

P.S.3 今尚続いている原発事故の最大の優先課題は、地下水及び放射能汚染水(問題ではなく)「事故」です。流入し続け増え続ける地下水と汚染水、敷地及び海へと広がり続ける放射能汚染を如何にして止めるかということだと思います。これは原子力災害であり、原発事故です。政府が対応するのは当たり前のことだと思います。(フクイチ及び)東電が関与するのも当然だとしても、それを指揮・統率し、命令を出すのは政府あり国家の職務です。今まで、東電に殆ど任せてきたこと自体が事故を長引かせ、拡大させたと思うのです・・・


by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成25年11月12日)