プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

南相馬市の「特定避難勧奨地点」解除

2014-12-22 10:23:32 | 日記
 伊達市、川内村に次いで、特に放射線量が高いホットスポットである「特定避難勧奨地点」を、「線量が指定の基準を下回った」として解除することを住民(152世帯)に通達しました。(参照・引用は『朝日新聞』)

 国は同地区を10月末に指定解除する予定でしたが、住民から「不安」との反発が強く延期されていました。昨日開かれた住民説明会でも、測定地点以外にも線量が高い所は多い」、「健康被害が出たら責任は持てるのか」など解除延期を求める住民の声が相次ぎましたが、「現線量でも健康被害は考えにくい」として解除を「通告」しました。

 今月28日に指定は解除され、月10万円の「慰謝料」は3月末に打ち切られるとのことです。線量20mvはチェルノブイリでは強制避難に当たる高線量です。その放射線汚染地域に住民を「強制帰還」させるとは、独裁国家だった旧ソビエトでもしない所業です。同地区の区長は、「まだまだホットスポットがいっぱいある」、「解除すべきではない」と訴えています。道理だと思います・・・

P.S. 豊島の産廃(自動車のシュレッダーくずや古タイヤなど)は、今年11月末までに推計92万トンの全量の78%をやっと処理したそうです。1日約330トンの産廃を船で直島に運び、焼却・溶融しスラグ化します。そのスラグは行き場もなく直島にうず高く積まれているそうです。(確か)これまで13年、17年3月が住民側との約束の期限だそうですが、まだ3年以上は掛かるでしょう。昨年は地中から廃液入りのドラム缶も多数見つかったそうです。これまで掛かった費用は570億円。(まだまだ掛かります)豊島の産廃問題は、裁判が終われば解決したわけではありません。まだ続いているのです。そして、直島の汚染や(無害と喧伝されてはいますが有害な)スラグの最終処分と、問題はまだまだ残っているのです。しかも、「自動車社会」が生んだ産廃問題、その根幹(自動車とそれを利用する社会)は何も変わってはいないのです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年12月22日)

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